月光の隣で
真夜中に目が覚めた。
カーテンの隙間から光が差し込んでいた。
よろよろ立ち上がり、カーテンを開ける。
眩しくて少し目を細めた。
大きな丸い月が煌々と照らす。
寝ぼけ眼に突き刺す明かりに、ついしかめっ面になる。
ああ、そうだ。
確か今日だったな。
スーパームーンて。
朝からテレビや周りでそんなこと言っていたこと思い出した。
特にあの子の笑顔と言ったら。
なぜにそんなに嬉しそうなのか。
自分は特に意識してもいなかったし、そうなんだ、程度にしか思っていなかった。
まさか、こうしてスーパームーンと対面することになろうとは。
目が覚めてしまったのだから、もういいか、もういいや、何でもいい。
どうせまた眠りにつくのは難しそうだ。
今日はこのまま月を見ていよう。
大きなあくび一つして、ベッドの上に座り直し壁にもたれかかる。
どうせなら、が自分には丁度いい。
わざわざ見ようという姿勢がどうも面倒だった。
だから今日はむしろ好都合といえる。
実際今日、王道的なことやってみてどうかって?
そりゃあ、大したことないと思ったよ。最初はね。
でも、結構いいものかもしれない。
いつものようにのん気に過ごしていたら、後悔しただろうと思ったから。
月を見てどうかって考えるのは野暮で。
懐かしいと言えば、お伽噺のそれっぽくてむず痒い。
だったらどう言えばいいか。
率直に言えばいいだけなのに。そんな簡単な言葉には収めたくなくて。
あれこれ辞書を引くように、言葉を探す。
でも、結局何か違う。
目が覚めてしまったのだから、もういいか、もういいや、何でもいい。
綺麗だと思った。
眩しい光の中で浮かぶあの笑顔。
明日、月を見たことを言ったら、君はどんな反応するだろう。
きっと、すごい驚くだろうな。
そんでもって、喜ぶだろうな。
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