「訓読文」を載せたかったワケ
ウェブ上に「訓読文」がない
「孫子」に関する本やウェブは世にあふれています。この「note」でもたくさんの方が孫子に触れ、これを実践の中でどう生かしていくのかについて語られています。でも、僕は思ったのです。
あれ?「原文(白文)」や「書き下し文」は見るけれど、「返り点」「送り仮名」が付いた「訓読文」がウェブ上にない…。
今回、「訓読文」を作ってみようと思ったのは、この疑問がキッカケでした。世の中にわざわざ「訓読文」で孫子を読みたいなどという、僕のような変態な需要を持つ人はそう多くないのでしょう。分かりますとも。実際のところ、書籍でも全文の訓読文が載っているものは多くないと思います。
でも何より、僕自身が欲しかったのです。スマホで好きな時に「原文」も「書き下し文」も「訓読文」も「現代語訳」も見られるサイトが。
僕自身は、Wordで「訓読文」「原文」「書き下し文」「現代語訳」を一覧で見られるように作ってありますが、PDFにしたところでやはりスマホの画面では読みにくいのです。
調べてみると、「Tex方式」というタグを付けると、noteでも上付き文字や下付き文字が表示できることが分かりました。本来は数式を記述するためのもののようですが、とにかくこれらを駆使すれば(横書きだけど)なんとか訓読文を表現できるのではないかとアホなことを思ついてしまったのです(その気になればHTMLでもスタイルシートでもできます)。
やり始めたら、まぁ想像の500倍くらいはしんどかったですね。
そりゃこんなのやってみようと思う変態人がいないわけです。
これ、終わるのに何年かかるんだろうと最初は思いました。なので、Excelで簡易なツールを作ったり、Wordのあれやこれやの機能を使ったりして「それなりに」効率化して、肩こりと闘いながら数日突貫で作り上げました。
これができればいつでも読みたい形で孫子が読めるぞ、という極めて個人的・変態的ワクワクだけを友として。
なので…僕と同じような変態な需要を持つ方に、ご笑納いただければ本当に心からマジで幸甚、恐悦至極にございます。
実は昔はあったのです
もうサイト名すら覚えていないのですが、僕が最初に孫子に興味を持ったおよそ30年前は、たしかにあったのです。キチンと「レ点」や「一二点」などの返り点や送り仮名が付されたサイトが。当時のウェブは、誰もがエディターでちまちまHTMLを手打ちしていた時代です。管理者さんがもう閉じてしまったのか、溢れる情報の中で見つけられないのかは分かりませんが、今は見当たりません。
僕が記述した訓読文も、そのサイトのものが起点です。そこから諸説比べて、今の形になりました。当時、きっとそれはもう、すさまじいまでの執念とご苦労により作られたあのサイトに出会えたのは、今思えば運命だったのかもしれません。同じように、きくりん版訓読文も誰かの役に立ってくれたらうれしいです。
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