会社の仕事は続くのに、なぜ副業だけ続かなくなるのか
会社の仕事は、続く。
正直、好きじゃない日もある。
疲れている日もある。
意味を見失う日だってある。
それでも、朝になれば会社に行く。
PCを開いて、仕事をする。
一方で、副業はどうだろう。
やりたいと思って始めたはずなのに、
気づくと、触らなくなっている。
時間が空いて、
再開するのが、少し怖くなる。
この差は、何なのだろう。
意志の強さの違い、ではない
よく言われる。
「会社は生活がかかっているから」
「副業は甘えが出るから」
でも、私はそうは思えない。
会社の仕事を続けているのは、
意志が強いからではない。
続くように作られているからだ。
会社には「戻る場所」がある
会社には、外側の仕組みがある。
出社時間が決まっている
やることが降ってくる
期限がある
評価がある
休んでも、翌日また席がある
調子が悪くても、
やる気がなくても、
戻る場所が消えない。
だから、続く。
続けているというより、
続いてしまう。
副業には、その仕組みがない
副業の世界に入った瞬間、
その外側の仕組みは、ほとんど消える。
誰も始業時間を決めてくれない
何をやるかも自分で考える
評価も、正解も、すぐには返ってこない
やらなくても、誰も困らない
急に、
全部が自分の内側の問題になる。
自由は、思ったより重たい
副業は自由だ。
好きな時間にできる。
好きな内容を選べる。
縛られない。
でも、この自由は、
慣れていない人にとっては重い。
「何から手をつければいいのか」
「これで合っているのか」
「今日はやるべきなのか」
考えることが多すぎて、
気力が削られていく。
そして、ある日、止まる。
止まった瞬間、何が起きているのか
副業が止まるとき、
実際に起きているのは、これだ。
行動が止まる
罪悪感が生まれる
自分を責める
戻りにくくなる
問題は、止まったことじゃない。
止まった自分を、
「ダメだ」と判断してしまうこと。
第2回で書いた
「続けられる人間であるべき」という思い込みが、
ここで、静かに効いてくる。
副業が壊れるのは、静かな瞬間だ
副業は、派手に壊れない。
失敗して終わるわけでもない。
怒られるわけでもない。
ただ、
「今日はやらなくていいか」
が積み重なって、
戻る場所が見えなくなる。
それだけだ。
本当は、止まるのは自然なこと
考えてみてほしい。
もし、
時間割もなく、
先生もいなくて、
評価もない状態で、
「毎日勉強しなさい」と言われたら。
子どもの頃の自分は、
続けられただろうか。
ほとんどの人は、無理だったはずだ。
副業も、同じだ。
必要なのは、根性ではない
副業に必要なのは、
もっと強い意志でも、
覚悟でもない。
戻るための、仮の場所だ。
毎日やらなくていい
止まってもいい
触れたら、それで十分
それだけで、
副業は「試験」ではなくなる。
私は「続ける」ことを手放した
私はもう、
副業を続けようとはしていない。
止まる前提で、
迷う前提で、
戻れる入口だけを残す。
それだけにした。
それだけで、
副業は、ずっと静かなものになった。
副業が続かないのは、あなたのせいじゃない
最後に、これだけは言っておきたい。
会社の仕事が続くのに、
副業だけ続かないのは、
あなたが弱いからでも、
怠けているからでもない。
外部の仕組みが消えた場所で、
一人で立たされているだけだ。
▶ 次回予告(第④回)
副業が続かない人が、
最初に作るべき「戻ってこれる設計」
