夫が無職、子ども5人。それでも会社を辞めた日
夫は無職。食べ盛りの子どもが5人。
それでも、わたしは会社を辞めた。
「辞めて、どうするの?」
お決まりの質問に、わたしはこう答えた。
「んー、自分でビジネスしてみようかなと。人生1回きりだからねー。」
わたしにとっては、なんでもない一言だった。
けれど、そこから始まる会話が、
なぜかわたしのことではなく、相手のパンドラの箱を開けてしまう。
仕事を楽しくやってると思っていた人が、
実は辞めようかどうか悩んでいたり。
やりたいことがあるけれど、
今更転職ってどうだろう、って思ってたり。
お別れ会では、職員さんが
「わたしを見習って、新しいことに挑戦しようと思います!」
とみんなの前で言ってしまって。
嬉しかったけど、複雑だったな…
仕事を続けることも、辞めることも、転職することも、
わたしは何も勧めてない。
更年期に入って、着飾る力がなくなって、
わたしは良くも悪くも"本来のわたし"を出しっぱなしになっただけ。
夫が失業中で、子どもが5人いるのに、
こんな答えをしているわたしは、
きっと周りからはどこかズレているのだろう。
けれど、
ズレてしまったわたしを通して、
自分のズレを見つけた人たちがいた。
ズレているのも、悪くないのかもしれない。
