ショパンは手が小さいと弾けないのか
クラシックピアノを弾いている人なら、一度はショパンに憧れたことがあるのではないでしょうか。
私もその一人です。
繊細な音色、歌うようなメロディ、美しい和声。
ショパンの曲には、人を惹きつける魅力があります。
でも同時に、
「ショパンは手が大きくないと弾けない」
というイメージも強くあります。
実際、私もそう思っていました。
手が小さい私には無理かもしれない。
楽譜を開いて、広い和音を見るたびにため息をついたこともあります。
ですが、いろいろな曲に挑戦する中で気づいたことがあります。
それは、
ショパン=すべて手が大きくないと弾けない、というわけではない
ということです。
もちろん、《英雄ポロネーズ》や《バラード第1番》のように、大きな手が有利な作品はあります。
一方で、ワルツやノクターン、プレリュードなどには、手が小さくても十分に挑戦できる作品もたくさんあります。
大切なのは、
「ショパンが弾けるか」
ではなく、
「どのショパンなら今の自分に合っているか」
という視点です。
私は以前、「憧れの曲だから」という理由だけで難しい作品に挑戦し、途中で挫折したことがあります。
その経験から、まずは今の自分に合った作品を選び、少しずつレパートリーを広げていくほうが、結果的に長く楽しめると感じるようになりました。
もう一つ大切だと思うのは、
完璧に弾くことだけが正解ではない
ということです。
届きにくい和音があれば、運指を工夫する。
必要に応じてペダルを使う。
音楽の流れを大切にしながら、自分の手に合った弾き方を探していく。
そうした工夫も、演奏の一部だと私は考えています。
手が小さいことは、確かに不利になる場面があります。
でも、それだけでショパンを諦める必要はありません。
むしろ、自分の手と向き合いながら試行錯誤した時間が、演奏をより深くしてくれることもあります。
もし今、
「ショパンを弾いてみたいけれど、自分には無理かもしれない」
と思っている方がいたら、ぜひ一度、今の自分に合う作品から挑戦してみてください。
きっと、思っている以上にショパンの世界は広く、そして温かいものだと感じられるはずです。
今後は、手が小さい人でも挑戦しやすいショパン作品や、私自身が工夫している運指についても紹介していきたいと思います。
