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1日30分労働の奇跡、何かが大きく変わった台風の1日

台風の日、F君30分のストーリー

台風が近づくときの、あの独特の空気感ってご存じでしょうか。

テレビやスマホからは「警報級の大雨に警戒を」と繰り返し流れ、窓の外では風がうなりをあげる。

そんな時、人によっては「なんだか胸がざわつく」とか「体が重い」と感じることがあります。

特に、気圧の変化に敏感な人にとっては、台風は単なる天気のニュースではありません。

頭痛や吐き気、倦怠感など、体調に直結する“大敵”なのです。


台風前日のF君の言葉

スマイルひこねに通うF君も、そんな気圧の影響を強く受ける一人。

前日からすでに不安を口にしていました。

「台風はアカンねん…」
「気圧下がるとヤバいねんて…」
「絶対あした頭痛や…」

そうやって少し笑いながらも、明日の自分を想像してビビっているF君。

「大丈夫やで」と言ってあげたい気持ちと同時に、「たしかにこれは避けられへんな」という共感も覚えました。


予想は的中、、、

そして迎えた翌朝。
やはりF君からの電話が鳴ります。

「すみません…頭、最悪です。吐き気もひどいです」

声も弱々しく、電話越しでもしんどさが伝わってきます。

「やっぱりか」と思う一方で、「今日はしっかり休んでほしいな」と心から願いました。

そのまま一日お休みになるだろう、そう思っていました。


そして“まさか”の登場

ところがです。

スマイルひこねの作業が終わる30分前。

ドアが開いて、F君が姿を現したのです。

「なんか…よく考えたら、あんまり頭痛くない気もして」
「このまま休んでもいいかと思ったけど…頑張って来てみた!」

そう言って、少し恥ずかしそうに笑うF君。

正直、顔色は普段より悪く、体調も万全ではなさそうでした。

でも、その一歩を踏み出したこと自体が、何よりも尊い挑戦に見えました。


たった30分、されど30分

働けた時間は30分。

それだけ聞けば「休んでも働いても同じじゃないか」と思う人もいるかもしれません。

でも、この30分には特別な意味がありました。

「体調が悪いから今日は休む」
その選択ももちろん正しい。

でも「ちょっと頑張って来てみよう」
そう思えた瞬間に、自分の中で何かが動き出す。

F君にとって、その30分は「自分でもまだやれる」という自信につながったのだと思います。


甘えと、強みと、頑張りと

人はよく「甘えてはいけない」「もっと頑張らなきゃ」と口にします。

でも実際は、甘えも頑張りも、どちらも人間らしい大切な感情です。

F君は「頭痛で休みます」と甘えることができた。

同時に「ちょっと頑張って行こう」と踏ん張ることもできた。

その両方を行ったり来たりしながら、自分のペースで一歩を刻んでいるのです。


支援者として思うこと

私たち支援者の役割は、「休むな!」と背中を押すことでも、「無理するな!」と止めることでもありません。

大事なのは、その人が選んだ一歩を尊重し、見守ること。

F君の“30分”は、無理のない範囲で「やってみよう」と思えた、彼自身の選択でした。

その小さな選択を認めて一緒に喜べるのが、支援の現場の醍醐味です。


F君がくれた勇気

このエピソードを通して、私自身も学びました。

「休んでも大丈夫」
「来ても大丈夫」

そのどちらにも価値があるということ。

そして、たとえ短い時間でも「行動した」という事実は、本人だけでなく周囲にも勇気を与えるということ。

スマイルひこねの仲間たちも、F君の姿を見て「自分も頑張ってみようかな」と自然に感じていました。


読者へのメッセージ

もしかすると今これを読んでいるあなたも、体調や気分で「今日は動けない」と思う日があるかもしれません。

そんな時は無理をせず、休むことも大事です。

でももし、ほんの少しだけ余力があるなら
「30分だけやってみようかな」

そんな気持ちで動き出してみるのもアリです。

その30分はきっと、あなたの未来にとって意味のある時間になるはずです。


まとめ

台風の接近で不安を抱え、頭痛で苦しみながらも、それでも最後に「頑張って来てみた」と言えたF君。

その姿は「甘え」と「頑張り」の両方を抱きしめながら進む人間らしさそのものでした。

たった30分。

でもその30分は、本人にとっても、支援者にとっても、仲間にとっても、大きな希望となりました。

F君の挑戦は、スマイルひこねにとって忘れられない大切な一日になったのです。

【就労継続支援A型事業所 スマイルひこね】

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メールアドレス:smilehikone@gmail.com
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