マウンテンバイク|始まりはNISHIKIだった
ここからは、わたしがマウンテンバイクを始めたきっかけやこれまで乗り継いできたバイクについて書いていこうと思います。
初めて買ったマウンテンバイクから、レースにのめり込み、機材にこだわるようになり、そして今の乗っているバイクに至るまで。
当時感じたことや、なぜそのバイクを選んだのか、その時代ならではの思い出も交えながら振り返ってみたいと思います。
わたしがマウンテンバイクを始めたのは、1995年ごろです。
会社の同期3人が、ある日突然マウンテンバイクを買ったのでした。
「お前も始めろ」
そう言われたのがきっかけです。
当時はちょうどマウンテンバイクがちょっとしたブームになっていました。
それまで、自転車といえば子どもの頃に団地の周りをコースに見立てて競争して遊んだことがあるくらいで、その後は高校時代の自転車通学くらいでした。
大学時代、友人がスポーツ自転車(おそらくロードバイク)を買うと言って、うちから少し離れた自転車屋まで車で連れて行ってほしいと頼まれたことがありました。
その時ですら、スポーツ自転車というものが、近所の自転車屋では売っていない特別なもの、という程度の認識でした。
そんな自分に突然マウンテンバイクを買えと言われても、
何を選べばいいのか全く分かりません。
まずは情報収集から始めました。
友人たちは
ミヤタのリッジランナーやGTのアバランチェを買ったと言っていました。
まだネットの情報が十分に発達していない時代です。
本屋でマウンテンバイクカタログを買い、ページをめくりました。
メーカーも種類も山ほどあって、正直よく分かりません。
値段も想像以上に高かった記憶があります。
その中で、国産メーカーは比較的手が届きやすいことが分かりました。
そこで思い出したのが、
大学時代の友人を連れて行ったスポーツ自転車店でした。
行ってみると、ママチャリを売る近所の自転車屋とは全く違う空気でした。
少し緊張しながら店に入りました。
出迎えてくれたのは年配の男性。
奥から奥さんと思われる方も出てきました。
お二人とも、いかにも自転車に詳しそうでした。
そこで勧められたのが、NISHIKIのマウンテンバイクでした。
限定モデルで、コンポはシマノXTとLXのミックス。
特にリアディレイラーとブレーキがXT。
さらにTANGEのフロントサスペンション付き。
価格は今でも覚えています。
15万円。
友人たちが購入したバイクより少し高い。
しかも当時の感覚では、
「たかが自転車に15万円…」
でした。
その場では決めず、メーカーカタログをもらって帰りました。
子どもの頃から家電のカタログを見るのが好きだったので、
家でカタログと雑誌をらめっこです。
見比べているうちに、少しずつ分かってきました。
フレームが同じでも、コンポやサスペンションで値段が変わる。
コンポにもグレードがあるようです。
グレードによって変速数などの違いもあるようでした。
当時はまだサスペンション付きが出始めた頃で、
国産メーカーでは比較対象も多くありません。
勧められたモデルがかなりお買い得だということが分かってきました。
でも15万円は高額です。
当時ラグビーも続けていました。
本当に乗る時間があるのか。
そんな迷いもありました。
それでも友人たちは会うたびに聞いてきます。
「買ったか?」
「早く走りに行こう」
実は、彼らはわたしが買うまで走りに行っていなかったのです。
それを聞いて、
ええい、もう買ってしまえ。
そう思いました。
こうして、NISHIKIを買いに行きました。
でも、買う時に知ったのです。
マウンテンバイクは、自転車本体だけ買えば終わりではない。
ヘルメット。
グローブ。
空気入れ。
盗難防止の鍵。
なんだかんだで、15万円では全く済みませんでした。
そしてついに初ライド。
友人2人と、大阪南部の和泉葛城山へ向かいました。
舗装路を2時間近く登り、オフロードの林道を下ってくるコースです。
上りの勾配もキツくて押して登りました。
乗り方も何もわかっていませんでした。
でも、下りでは、フロントサスペンションが大いに性能を発揮しました。
サスなしの友人たちは、手が痺れてまともに下れません。
でも、わたしは違いました。
サスペンションのおかげで、ほとんど手が痺れない。
その瞬間、下りの爽快感に一気に魅了されました。
あの苦しかった登りは何だったんだ。
この楽しさは何なんだ。
そう思いました。
おそらく数キロの下りを、1時間以上かけて下ったと思います。
今なら数分でしょう。
でも、その時はとてつもなく楽しかった。
とても満足しました。
対照的に、友人たちはもうこりごり、といった様子でした。
その後、友人たちとはキャンプを兼ねて長野へ一度走りに行ったきり。
結局、マウンテンバイクを続けたのは、
サス付きのバイクを買ったわたしだけでした。
その楽しさを知ったわたしは、少しでも乗りたいと思うようになりました。
ラグビーの練習の後ですら、
一人でトレイルへ走りに行くようになりました。
今思えば、
あの時サスペンション付きのバイクを選んで本当に良かったと思います。
そして、おそらくあの時から。
わたしはダウンヒルの魅力に取り憑かれていたのだと思います。
