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シャキーラはサッカー界の女神である!~スタジアムを熱狂させる歌姫の情熱と軌跡

4年に一度、世界中を熱狂の渦に巻き込むサッカー界の祭典、FIFAワールドカップ2026™。ピッチの上では、世界最高峰の選手たちが魂をぶつけ合い、数々のドラマを生み出します。しかし、この世界最大級のスポーツイベントの「顔」として、20年近く、ピッチの外から世界を躍らせ続けている一人の女性がいるのをご存知でしょうか。
 
コロンビア出身の世界的ポップスター、シャキーラ(Shakira)です。
彼女こそ、世界中のサッカー・ファン、そしてFIFA(国際サッカー連盟)から絶対的な信頼を寄せられる「サッカー界の女神」です。2026年、北中米3カ国共催という史上最大規模で幕を開けるFIFAワールドカップ2026™において、彼女は再び公式曲「Dai Dai」を引っ提げて、私たちの前に帰ってきました。
 
なぜ、数ある世界のトップ・スターの中で、シャキーラだけがこれほどまでにサッカー界と深く結びつき、愛され続けるのでしょうか? 伝説的アンセム「Waka Waka」から、2026年大会の公式ソング「Dai Dai」、そして彼女がサッカー界にもたらした功績まで、その熱い関係性を徹底的に紐解いていきます。

(Photo by Chris Cornejo)

1)新たなアンセム「Dai Dai」~多文化が融合する興奮のメッセージ

2026年5月に世界同時リリースされ、瞬く間に世界中の音楽チャートを駆け上がった楽曲があります。それが、FIFAワールドカップ2026™公式ソング「Dai Dai(ダイ・ダイ)」。シャキーラがワールドカップの公式ソングを務めるのは、世界的ヒットになった2010年、南アフリカ大会の「Waka Waka (This Time for Africa)」以来で、今回2度目16年ぶりとなります。

今回シャキーラがタッグを組んだのは、ナイジェリア出身で現代アフロビーツ界の王者として君臨するバーナ・ボーイ(Burna Boy)。ラテンポップの女王とアフリカン・ミュージックのカリスマによるコラボレーションは、発表と同時に世界中で大きな話題となり、ミュージックビデオも瞬く間に1億回再生を記録しました。

(Photo by Nico G)

タイトル「Dai Dai」に込められた意味

この風変わりで耳に残るタイトルの「Dai(ダイ)」とは、イタリア語のスラングで、「さあ、行こう!」「頑張れ!」「全力を尽くせ!」と強く鼓舞する掛け声です。選手同士で声を掛け合ったり、サポーターが応援する場面で頻繁に使われる、非常にダイナミックな響きを持っています。
さらに面白いのは、この楽曲が5つの言語(英語、スペイン語、イタリア語、フランス語、そして日本語)を巧みに織り交ぜて作られている点です。サビの部分では、各国の「さあ、行こう!」を意味する言葉が連呼されます。

“Dai, dai, ikou, dale, allez, let’s go!”
(さあ、行こう、行こう、行け、進め、さあ行こう!)

「ikou(行こう)」という日本語が、ワールドカップの公式ソングに使われているのを聞くだけで、日本人としては胸が熱くなりますよね。また、歌詞の中では、「メキシコ、日本、韓国、オランダ」など出場する各国名も挙げられるなどリスペクトも散りばめられています。

豪華すぎるミュージックビデオと音楽的背景

BTS、アリアナ・グランデ、ドージャ・キャットらの作品も手掛けるハンナ・ラックス・デイヴィスが監督を務めたミュージックビデオは、ブラジルのサッカーの聖地「マラカナン・スタジアム」他で撮影され、そのビジュアルの豪華さでもファンを圧倒しました。

ビデオは冒頭から、リオネル・メッシ(アルゼンチン)、キリアン・エムバペ(フランス)、アーリング・ハーランド(ノルウェー)、そして日本からは久保建英選手といった現代サッカー界のスーパースターたちが次々とカメオ出演。さらに、歌詞や映像には、ペレやマラドーナ、ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドなど英雄たちの名前や、過去のワールドカップの名シーンが織り込まれるなど、サッカー・ファンなら興奮せずにはいられないでしょう。

音楽的には、近年の世界的なトレンドであるアフロビーツ(西アフリカ発祥のダンスのビート)と、シャキーラのお家芸であるエネルギッシュなレゲトンのビートが完璧に融合。単なる「大会のBGM」ではなく、音楽シーンの最先端を走る極上のダンスミュージックとして成立していて、シャキーラのアーティストとしての手腕が光ります。

2)伝説の始まり:「Waka Waka」が世界にかけた魔法

今回の「Dai Dai」の興奮を語る上で、避けて通れない、いや、世界のスポーツとエンターテインメントの歴史に刻まれている伝説の楽曲があります。それが、2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会™の公式テーマソング「Waka Waka (This Time for Africa)」です。
 
おそらく、サッカーにあまり詳しくない人でも、あの「♪サミナミナ・ザンガレワ〜」というキャッチーなフレーズと、胸の前で手を合わせるアイコニックなダンスを一度は耳に(目に)したことがあるのではないでしょうか。

スポーツ・アンセムとして史上最大の成功

「Waka Waka」は、単なるイベントのヒット曲という枠を完全に超越しました。米ビルボードのデジタル・ラテン・ソング・チャートで通算42週間1位という、今なお破られていない前人未到の記録を樹立。さらにYouTubeでのミュージックビデオ再生は実に45億回超え!もはやサッカーに限らず、あらゆるスポーツ・イベントから日常的なパーティーまで流されるメガヒットとして定着しました。

この曲がこれほどまでに人々の心を掴んだ理由は、西アフリカ、カメルーンのバンドGolden Soundsが1986年にリリースしたアフリカ音楽(マコッサ)の大ヒット曲「Zangalewa」を元にして、アフリカ大陸の持つ力強い大地のエネルギーと、ワールドカップが持つ「多様性と連帯」の本質を、シャキーラが見事にポップミュージックへと昇華させたからです。2010年、南アフリカのスタジアムを覆いつくした「ブブゼラ」の爆音とともに、この「Waka Waka」のビートは、大会の記憶そのものとして世界中の人々の脳裏に焼き付きました。

▼2010年ワールドカップ™閉会式でのパフォーマンス▼
https://www.youtube.com/watch?v=Ye2OMov9dQs

 
そして、この「Waka Waka」のビデオ撮影は、シャキーラの私生活でも大な転機となりました。ビデオに出演していたスペイン代表のスター選手、ジェラール・ピケと出会い、その後パートナー関係を築き、2児を授かりました。ちなみに、現在はそれぞれ別の道を歩んでいますが、2人の出会いから別離、その後のバトルに至るまで、彼女の一挙手一投足がサッカー界を揺るがしました。

「彼女から『ワールドカップの閉会式で歌うことになった』と言われたので、『だったら、君に再び会うためには、決勝まで行かなければならないね』と答えたんだ。そして、幸運にも決勝に進出したうえ優勝することができ、彼女とも再会を果たせた。あれを機に2人の会話はどんどん弾んでいったね」(ジェラール・ピケ)

★引用元:サッカーキング記事

3)なぜシャキーラが「サッカー界の女神」と呼ばれるのか?

 ポップ・ミュージックの世界には、マドンナやビヨンセ、テイラー・スウィフトなど、スタジアムを瞬時に満員にできるスーパースターが数多く存在します。その中で、なぜFIFAはことあるごとにシャキーラを指名し、ファンもまたそれを「必然」として受け入れるのでしょうか。
そこには、彼女の音楽とサッカーの本質的な親和性があると言えます。

情熱の言語化、そして身体性

 サッカーというスポーツは、言葉の壁を越えて一瞬で世界を繋ぐ力を持っています。シャキーラの音楽も同じように、彼女のトレードマークであるセクシーで圧倒的なキレのベリーダンス、踊り出さずにはいられない強いビート、そしてちょっとハスキーで力強い歌声は、理屈抜きで人間の「野生的な情熱」を呼び覚まします。
ピッチを走り続ける選手たちの献身的な努力、サポーターの祈り、勝利の歓喜、敗北の涙――そうしたサッカーに内在するエモーションを、選手に近い解像度で、音楽のエネルギーに変換して表現できるのがシャキーラなのです。

彼女はかつてインタビューで、サッカーとの関係についてこう語っています。

「(ピケとの出会いと別れも含めて)私とサッカーの間にはとても深く、複雑な結びつきがあります。ワールドカップが私にとって、そして世界中の人々にとってどれほど大きな意味を持つものか、私は心から理解しているわ」

2010年のワールドカップがなければ最愛の我が子にも出会わなかったと語るほど、彼女にとってサッカーは人生そのもの。ビジネスとしてワールドカップに関わっているのではなく、サッカーという文化そのものへの深い愛とリスペクトが根底にあります。だからこそ、そのパフォーマンスには嘘がなく、多くのサッカー・ファンの心を掴んでいるのです。

▼コパ・アメリカ2024・決勝戦でのパフォーマンス▼

4)2026年、W杯史上初の「ハーフタイムショー」への挑戦

シャキーラのワールドカップの歴史は、2010年だけにとどまりません。2014年のブラジルワールドカップでも、彼女は閉会式に登場し、楽曲「La La La (Brazil 2014)」を披露しました。
スタジアムを情熱的な赤の衣装で包み込み、ブラジルのサンバのリズムを取り入れたステージは、「やっぱりワールドカップは、シャキーラがいなければ締まらない」という強烈な印象を世界に植え付けました。

▼2014年ワールドカップ™ブラジル大会・閉会式パフォーマンス▼

そして、2026年、FIFAは彼女に対し、これまで以上の破格の舞台を用意しました。

開会式、そしてW杯史上初の「決勝ハーフタイムショー」へ

本日6月11日、メキシコ・サッカーの聖地「エスタディオ・アステカ」で行われる開会式(なんと8万人の観衆!)で、シャキーラはバーナ・ボーイと共に「Dai Dai」のパフォーマンスを披露し、大会の華々しいスタートを飾りました。

 Shakira and Burna Boy perform Dai Dai at FIFA World Cup 2026 Opening Match!

 しかし、本当のサプライズはその先にありました。

FIFAはワールドカップ™史上初となる「決勝戦のハーフタイムショー」の開催を決定。その記念すべき第1回のヘッドライナーとして、マドンナ、BTS、そしてシャキーラの3組が選ばれたのです。

マドンナ、シャキーラ、BTSが史上初のW杯決勝ハーフタイムショーで共演

 この歴史的なショーのプロデュースするのは、コールドプレイ(Coldplay)のクリス・マーティン。アメリカン・フットボール最大のイベント、スーパーボウルのハーフタイムショーを遥かに凌駕する、地球規模のエンターテインメントが、7月19日に決勝戦の舞台=ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアムで繰り広げられることになります。
 
異なる世代、異なる地域(シャキーラ=ラテン/マドンナ=アメリカ/BTS=アジア)を代表するポップアイコンが一堂に会するこのステージにおいて、サッカー界を代表するエンターテイナー:シャキーラが果たす役割は、極めて大きいと言えるでしょう。

【シャキーラはアメフト界でも大人気!】
シャキーラの人気はサッカー界だけではありません。アメリカ最大のスポーツイベント「NFLスーパーボウル」(2020年開催)では、ジェニファー・ロペスと一緒にハーフタイム・ショーを披露しました。この時のパフォーマンスはスーパーボウル史上最高レベルのショーとして語り継がれています。

https://rockinon.com/blog/nakamura/192215

Shakira & J.Lo's Pepsi Super Bowl LIV 2020 Halftime Show

5)音楽とサッカーで繋ぐ子どもたちの未来

シャキーラが「女神」と呼ばれる最も重要な理由は、彼女が音楽やサッカーを通じて行っている社会貢献活動(チャリティ)の姿勢にあります。

今回のワールドカップ公式ソング「Dai Dai」は、単なる商業的なヒットを狙ったものではありません。この楽曲から得られるすべての印税収入、著作権使用料や関連収益は、「FIFAグローバル・シチズン教育基金(FIFA Global Citizen Education Fund)」に寄付されることになっているのです。 
この基金は、大会終了までに1億ドル(約160億円)を集めることを目標としており、世界中の恵まれない環境にある子どもたちへ、質の高い教育と、サッカーを安全にプレイできるグラウンドや用具を提供するために使われます。

自身も18歳の若さで、コロンビアに非営利団体「ピエス・デスカルソス(裸足の足)財団」を立ち上げ、長年子どもたちのための学校建設を続けてきたシャキーラ。彼女はかつて、自身の活動についてこう語っています。

「私の本当の使命は、子どもたちの教育のために戦うことです。音楽は私に発言力をくれましたが、それを使って世界を変えることが私の本当の仕事です」

2009年、英・オクスフォード大学でのスピーチから抜粋

サッカーはボールが一つあれば、人種や貧富の差に関係なく、誰もがヒーローになれるスポーツです。シャキーラはそのサッカーの持つ「草の根の力」を誰よりも信じており、自らの音楽の力を介して、世界の不平等をなくそうと行動しています。ファンが彼女のパフォーマンスに熱狂するのは、そこには単なるセレブリティへの憧れだけでなく、彼女の持つ深い人間性と慈愛に対するリスペクトが存在しているからです。

(Photo by Nico G)

まとめ:2026年、女神の歌声のもとに世界が一つになる

 今回のFIFAワールドカップ2026™は、出場国が48カ国に拡大され、多様な文化がこれまで以上に複雑に交錯する大会になります。戦争/紛争などによって緊張が懸念される中で、メキシコ/アメリカ/カナダという広大な北中米を一つの熱狂で包み込むのは容易なことではありません。

そこで、世界中の人々の心を一つに束ねるのがシャキーラの「Dai Dai」であり、彼女が呼びかける「さあ、行こう!」という力強い歌声です。
サッカーを愛し、サッカーに愛され、そして世界の子どもたちの未来のために歌い続けるシャキーラ。彼女はこれからも、私たちの胸の中にある情熱の炎を絶やさない、永遠の「サッカー界の女神」であり続けるでしょう。

ピッチ上で繰り広げられるメッシやエムバペたちの異次元のプレイ、日本代表チームの奮闘に熱狂するのと同時に、テレビから流れる「Dai Dai」や「Waka Waka」の地響きのようなビートにもぜひ耳を傾けてみてください。


★シャキーラのヒット曲をプレイリストでお楽しみください

スポーツ応援プレイリストをお楽しみください

 (編集担当:A)


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