見出し画像

釧路の自然に包まれて。

noteでは、心にのこった“とっておき”の旅先やできごとについて、書いていきたいと思っています。
#01は、北海道・釧路で出会った、美しい自然の景色についてです。
(書くほどに思いが溢れすぎて、少しでも興味を持った人の参考になるように…!とかなり細かいメモまで記載していたら、かなりのボリュームに……)
冬の釧路の澄み切った空気を感じてもらえたらうれしいです。


釧路を選んだのは、じつは、なんとなくだった。
いろいろタイミングが重なって、少し長めの休みを取れることになったから、夫と「せっかくなら、北海道を横断しちゃう!?」なんて。それで、北海道の右端を調べてみたのがはじまりだった。

最初は「釧路といえば、鶴…?」くらいしか思いつかなかったのに、今では北海道でいちばん好きな街かも。

湿原を流れる川の音や、雪道を歩く音、木々から漏れるあたたかな光、たまに横を通り過ぎたり、こちらをじっと見ていたりする動物たち。

そんな釧路で出会った景色のこと、きっとなんども思い出すんだろうな。

はじめて降り立った たんちょう釧路空港
バスの中から撮れた鶴




Memorable scenery
01|釧路湿原


自然の流れに身を任せて、
その日、その時だけの瞬間を。

1月半ばの朝7時。朝陽を浴びてふわあっと立ち上がった水蒸気が、冷気によって真っ白な霧になる。
この「気嵐」という現象は、晴れていて風がなく、冷え込んだ早朝に見れる現象らしい。わたしたちの初カヌーは、そんな景色からはじまった。

見渡す限りの自然。つくられたものはひとつもなく、そこにいるのは、わたしたちと動物たちだけ。しんとした空気の中で聴こえる、川が流れる音、カヌーを漕ぐ音、薄氷がパリパリと割れる音、動物たちが動くかすかな音。

ふわふわと漂いながら静かに漕ぎ進んでいくうちに太陽がのぼり、空がオレンジから水色になっていく。

季節やその日によって、きっと景色も様変わりするはずで、もう二度と出会えない景色を掬い取るようにシャッターを切った。

真っ白な霧が一面にかかる“気嵐”



🚃 JR釧網本線で塘路駅へ


この日は、6:20の釧路駅発の電車に乗って塘路駅まで。
7:10に塘路駅に着くと、今回お世話になる「EAST POWER」の松澤さんが迎えてに来てくださっていて、車に乗り込んで塘路駅に向かう。

参加するのは、7:00〜8:30の回。景色を見るなら、絶対朝一に決まってる…!と、悩むことなくこの時間に。「EAST POWER」さんのサイトにも書いてあったけれど、カヌーの上で松澤さんも「アウトドアはね、やっぱり朝一ですよ…!」とおっしゃっていてめちゃくちゃ頷いた。

しんと澄みきった早朝ならではの雰囲気や、ひんやり(どころではなく極寒)の空気にまさるものはないからね…

春、夏、秋期間のオススメ時間
・5:00-6:30、7:00-8:30:風が穏やかな時間も多く、動物も活発な早朝カヌー。
・16:00-17:30:お昼の強く吹く風が、落ち着いてくる時間。時期により川の上から夕日も見られます。

冬のオススメ時間
・7:00-8:30:霧氷が付きやすく、景色が一番綺麗な時間。行き帰りの列車移動も可能です。
・11:00-12:30:気温も高くなり、日差しが心地いい時間。タイミングが合えば、冬の湿原号が川の上から観れるかも!
・14:30-16:00:西日がさし、夕日に沈む湿原が楽しめます。

「EAST POWER」さんのサイトより


🛶 いよいよ、初めてのカヌ〜体験

説明を受けてライフジャケットをつけ、いざカヌーに乗り込む。
ゆらゆら揺れ続ける感覚が最初はすこしこわかったけれど、あまりの景色のきれいさにすぐに忘れるので大丈夫。

だって、初っ端から、冒頭の気嵐の景色が広がっているんだから。起きたばかりの朝陽に「わあっ」と小さな声をあげて、湧き上がる気嵐をつかまえようと写真を撮る。

カヌーを切り返して、いよいよアレキナイ川へ。
スタートを切るように橋を越えると、そこはもう自然だけの世界。

見渡す限りの自然。つくられたものはひとつもなく、そこにいるのは、わたしたちと動物たちだけ。しんとした空気の中で聴こえる、川が流れる音、カヌーを漕ぐ音、薄氷がパリパリと割れる音、動物たちが動くかすかな音。

ふわふわと漂いながら静かに漕ぎ進んでいくうちに太陽がのぼり、空がオレンジから水色になっていく。

冒頭より
鏡のように湖面に木々がうつるのは、
風のない晴天の日ならでは
木々の合間に流れる川を渡っていく

途中でいろんな野生動物たちに出会えるのも、このツアーの楽しいところ。木のてっぺんにワシが堂々と佇んでいたり、カワセミが横切ったり、エゾシカがこちらをじっと見ていたり。

動物たちを驚かせないように息を潜めながら、彼らの生活をのぞかせてもらっているような気持ちになる。

堂々と佇むワシ
こちらをじっと見つめるエゾシカ

途中、松澤さんとお話させていただいたのだけど、松澤さんはもともと釧路出身で、一時期東京で暮らしていたのだとか。

でも、ある時、釧路の自然の素晴らしさに気がついて地元に帰り、師匠について一からカヌーを学び、今ガイドをやっているのだそう。そういう生き方もあるのだなあと、すごく心にのこっている。

光に照らされた蜘蛛の巣がきらきらと

1時間ほどかけて塘路湖に戻ってくると、出発する時にオレンジ色に包まれていた景色が、澄んだ水色になっていた。“すばらしい1日がはじまった”といわんばかりの清々しさ。心までまっさらになる、本当に素晴らしい体験だった。

1月16日、8:30の塘路湖


📝 アクセスと個人的メモ

▼ツアーガイド
今回お世話になったのは「EAST POWER」さん。
https://www.eastpower946.com/
体験中、動物たちのことや釧路の魅力についてたくさん教えてもらいました。カヌーだけでなく、釧路湿原の展望台散策やスノーシュー体験、タンチョウ観察なども可能。(カヌーツアーを調べていると、50代以上の方が多そうな印象だったのですが、松澤さんはとても気さくなお兄さんでおそらく年代も近く、人見知りのわたしたちにとってはありがたかった…!)

*2名で¥20,800(冬季以外は1人あたり-2,000円)
*7:00〜8:30の回に参加。ただ、釧路駅から塘路駅までの電車が、6:38 釧路駅→7:10 塘路駅着のため、10分遅らせて対応してくださいました…!

📝 個人的メモ
*全力防寒必須…! 前日に追加でカイロも買ったけど、首からかけるタイプがかなり優秀だったのでおすすめ。コンビニでも売ってた。さすが北海道… https://x.gd/IeUMo
それでもやっぱり冬の早朝は段違い……。その日はご厚意でダウンパンツを貸してくださったのですが、これが本当にありがたかった…!


🎞️ ちょっとした動画

(この体験のこと、絶対に忘れたくないぞという気持ち。)



Memorable scenery
02|阿寒湖


目的地なんてなくていい。
ただそこにある景色に会いに行こう。

東京に住んでいるからか、毎年、冬になると雪景色が恋しくなる。
そこで選んだのは、釧路空港からバスで約80分の阿寒湖。ゆらゆらと車窓を楽しんでいよいよ到着。バスを降りると、そこは−10℃の世界。

「吐く息が白い!」なんてはしゃいでいるのも束の間、写真を撮る手がどんどん凍るように冷たくなっていって、夫とふたりで笑いながら小走り。

出たり入ったりする太陽の光や雪道に伸びる木の影がきれいで、ただ歩いているだけで楽しかった。

一面の雪景色

🚎 阿寒湖エアポートライナーで阿寒湖へ


一面の雪景色を見たい!というわたしの要望から阿寒湖に行くことになったけれど、1月中旬でその頃はあんまり雪降っていないようで、どきどきしながら向かう。
10:00の阿寒湖エアポートライナーに乗り、バスに揺られること1時間15分。セイコーマート併設の「阿寒湖バスセンター」に到着。

北海道といえばセイコーマート

あらかじめ周辺にたくさん飲食店があるわけでないことを調べていたのと、できるだけ雪道を歩いたり散策したりに時間を使いたかったので、併設のセイコーマートでお弁当を調達し、「阿寒湖畔ビジターセンター」へ。

ここは、阿寒湖の自然について学んだり、スノーシューなどをレンタルできる施設なのだけど、とてもきれいだし飲食可能なスペースもあって、ちょっとお弁当を食べたいわたしたちにはありがたい施設。

阿寒湖畔ビジターセンター
北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1丁目1−1
https://akankohan-vc.com/



⛄️ “ボッケ遊歩道”をのんびり散歩


お腹を満たしたところで、いよいよボッケ遊歩道に足を踏み入れる。雪道を歩くと聞こえる、しゃくっしゃくっていう音がうれしい。ただ、その分、もちろんめちゃくちゃ寒い。でも、いいの… それ以上に、雪景色が楽しいから…。雪をさわってみたり、パサーッと上に放ってみたり、まるではじめて雪を見たかのよう。

わくわくする入り口を歩いていく
木々の影がきれい

10分ほど歩くと、この遊歩道の名前になっている「ボッケ」が見えてくる。
ボッケとは、アイヌ語で「煮え立つ」という言葉が訛ってついた名前。あたり一面雪の中、ここだけは地熱によってぐつぐつしていて、湧き立った蒸気がもくもく広がる様がとてもきれい。

蒸気に包まれるボッケ

ボッケからすぐのところに、阿寒湖展望台を発見。大きな湖面に雪が降り積もって、一面真っ白な景色。

阿寒湖はアイヌ語で「アカムトー」
これはたぶん動物たちの足跡 🐾
水と氷のグラデーションがきれい

「ボッケ遊歩道」は、ボッケと阿寒湖展望台から折り返しになっていて、帰り道は阿寒湖沿いの雪道を歩いていく。

道の中でいろんなものを見つけるたびに立ち止まって写真を撮ったり、雪にダイブして(大人気もなく!)遊んだりしていたら、あっという間に時間が過ぎ、今回は阿寒湖アイヌコタンの散策は断念。(伝統工芸を見たり、ゴールデンカムイの聖地巡礼もしたかった…)

しかもこの日は曇りで、日が出たり陰ったりしていたのだけど、陰った途端に極寒で、あまりの寒さに爆笑しながら夫と小走りで街の方へ戻る。

ご当地マンホールも見逃せない…!

帰りもまた、「阿寒湖バスセンター」へ。冷え切った身体を温めるために、セイコーマートでホットココアを買う。待合室にはずっしりした石油ストーブがあり、わたしたちが来ると火をつけてくれた。ゆらゆらと灯るストーブの火と石油の匂いが、わたしたちを包み込んでいく。

海外から来られている方も多く、ひとつのストーブを囲んで、一緒に釧路駅行きのバスを待つ。バスに揺られてうつらうつらしていると、ちょうど日が落ちる瞬間で、本当に美しい夕暮れを見ることができた。

1月15日 16:46


📝 アクセスと個人的メモ

▼行き:釧路空港→阿寒湖バスセンター
*釧路空港から「阿寒エアポートライナー」で1時間15分。
*片道 大人2,150円

▼帰り:阿寒湖バスセンター→釧路駅
*阿寒湖バスセンターから釧路駅まで、約1時間45分。でもバスはだいたい遅れるので、2時間ちょっとかかったかも。

📝 個人的メモ
わたしたちは、8:00 羽田空港発→9:30 釧路空港着→10:00バス乗車→11:15阿寒湖バスセンター着で行きました。朝は早いけど、いちばん効率よかった!
あと、阿寒湖のあとは釧路駅まで行ったのですが、その場合も同じくらいの金額がかかるので、2人以上で行く場合は、空港で券を買う時に4枚綴り7,000円の回数券を買うのがおすすめ。(釧路空港の出入り口に券売り場があって、おばちゃんが親切に教えてくれた!)
https://ja.kushiro-lakeakan.com/airportliner/


🎞️ ちょっとした動画

(ボッケの湯気が、ほんとうにきれいだった…)



おわりに


北海道旅行でひとつめの目的地だった釧路だけど、あまりの素晴らしい景色に、本当に行ってよかったなってずっと思う。

写真を見返すと、今でも早朝の塘路湖の静けさや気嵐がよみがえるし、雪道を歩いたり子どもみたいにはしゃいだりしたことを鮮明に思い出せる。

そんな旅の思い出をずっと大切にするために、少しずつ旅をまとめはじめた。思い出しながら書いたりつくったりしていると、旅を追体験しているような気持ちになる。

いわば、ここにいながら、あの瞬間にトリップするような。旅は、その時だけのものではなく、何度も思い出して人生を彩るものなんだと思う。

だから、これからも。
大切な旅の思い出を、丁寧に残していけますように!

Instagramでは、もっとライトな旅行記を先行して更新中…!✍️

せっかくなのでnoteではもう少し深掘りしてまとめていこうと思って書いてみたのだけど、楽しすぎて5,000字越えになってしまった…

旅行の計画をする時、わたしもいろんな記事を参考にするので、ぜひこのnoteが次の誰かの参考になれば幸いです🔖 (釧路は本当に最高…!)


いいなと思ったら応援しよう!