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世界のせい

あなたはどこの窓から
世界を見ていますか?

一階の窓から庭を見ていますか?
それとも二階の窓から?
三階?四階?もっと上もっと上?

どの場所で世界を見るかで
世界は違うでしょ?

一番下の階から見る景色は意味がない?
庭に綺麗なお花が咲くのがよく見えませんか
まるで手に取るように

二階の窓からは太い木の幹が見えませんか?
なんという名かはあなたしかわかりません

三階の窓から見れば隣家の屋根や
山が見えますよね

もっと遠くが
もっと遠くが見たい

ならば上へ上へ
どの窓も明け閉め自由です
カーテーンを閉めることだって可能です

あなたが見たくない嫌いなひとの家の屋根だって
見えますからね

そしてあなたは窓を憎む?

窓から映る光景を憎む?
角度が嫌だと

では別の方角から見ればいい
あくまで外を見ているのは
あなたなのです

わたしはただの窓の一つなのです

悪く言われる筋合いはありません

わたしが世界を作っているのではなく
わたしから世界が見えるのです

たった一欠片の世界が

あなたは花壇に植えられた花を見てきれいだという
こころは持っている

最上階近くの窓辺りに座り雪を纏う山の姿を
いいなとも思うし

三階から見える町行くひとを
愛しいとさえ思う

なのに二階の一番東の
わたしの窓は憎んでいる

何故ならば嫌いな人間の姿が見えるから

あなたはその窓を憎み
あなたはその窓を閉めきる

悪いのは世界ですか?
そのひとですか?
それともあなたですか?

ただの窓を憎んではいませんか?

多くの窓があれば多くの景色が見えるからいいとの
家主の配慮ですが

あなたはその家主すらこの世にはいないという

そうですか…

ではあなたがこの世の家主ですか?

あなたもただの窓の一つではないですか?
西を向いた

西から見る光景は
東の光景に劣りますか?

北の光景は南の光景に劣りますか?

ねぇあなた…ちゃんと窓を拭いてもらっている?

曇っているのはあなたの窓ではないですか?

世界は悪くない
世界は悪くない

窓も家も花も木も山も悪くない

悪いものなどいないのですどこにも

さぁ西陽が強烈に当たります窓を閉めましょう
そうしてわたしたちの役割が終わります

世界が悪かった?
選択肢が悪かった?

何が悪かった?

悪いものなど最初からいない
屋敷の窓に灯りがともる
のです

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