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松本 建築見てある記(現代編)(松本市美術館/松本市立博物館/まつもと市民芸術館/信毎メディアガーデン/松本市立中央図書館)

★今回は松本の新しい建築について。どの建築もスペースをぜいたくに使って開放的な印象を受けた。いずれも階段がとても印象的だ。
最後の中央図書館はすでに建築から30年を超えており、現在、長期使用のための改修プランが計画中のようだ。松本市内では、PARCO撤退後の建物の有効活用についても新たな計画が進行中。今回紹介した中では、まだ新しい伊東豊雄さん設計のまつもと市民芸術館や信毎メディアガーデンも、いつかは老朽化が問題になる時期が来ることは避けられないが、松本市民の皆さんの知恵で長く使われることを期待したい。

◎松本市美術館
長野県松本市中央
2002年 建築面積:3,500.99㎡ 地上3階 一部4階 鉄骨鉄筋コンクリート造(PSC造併用) 一部鉄骨造(FR鋼)
設計:宮本忠長建築設計事務所

ファサードのガラス壁と裏側の黒い壁との対比も面白い
1F平面図
屋外彫刻は 草間彌生「幻の華」
外壁の下部は松本城の黒漆を塗った黒い板壁を意識したような装飾になっている
正面1F部分(大階段の下)は中庭に直接つながる大空間になっておりピロティのような印象も
正面壁面は半透明の合わガラス 外側には草間彌生の彫刻作品と一体となったペインティングがあり南側からの直射日光をうまくコントロールしている
大階段はアルプスをのぞむ街を象徴しているかのよう
中庭は静かな芝生の空間になっている

◎松本市立博物館
長野県松本市大手
2022年 建築面積:2,972.42㎡ 地上3階 鉄筋コンクリート造 一部,鉄骨造
設計:久米設計+伊藤建築設計事務所

松本城内にあった博物館が新築・移転した
入口の間口に比べて奥行きの長い京町家的な建設 屋根裏には竹材が使われている
入口の大きな階段は、無料で入ることができるスペース 日中はここでコーヒーなどを飲む地元の人の姿も イベントも行われる
ファサードの大きな開口部から中の人たちの様子がうかがえて、博物館としては、入りやすい雰囲気になっている

◎まつもと市民芸術館
長野県松本市深志
2004年 建築面積:7,080.02㎡ 地下2階 地上7階 塔屋1階 鉄骨鉄筋コンクリート造一部 鉄骨鉄筋コンクリート造
設計:伊東豊雄建築設計事務所

あがたの森通り(長野県道63号線)側(北側)から見ると入口はそれほど大きな建物のように感じないが、奥行きが長く、南側・大ホールはボリューのある大きな施設だ
1F平面図
外壁は曇りガラスのように見えるが、GRC(ガラス繊維強化プレキャストコンクリート)のパネル
外壁内側は大階段 草間彌生さんの水玉をも想像させる開口部からの光がほどよく照らしている
セレブが集うような劇場にもなりそうな雰囲気
大階段上から入口を振り返る 階上は小劇場

◎信毎メディアガーデン
長野県松本市中央
2018年 建築面積:1556.04㎡ 地下1階 地上5階 地上:鉄骨造 CFT造
地下:鉄筋コンクリート造 鉄骨鉄筋コンクリート造 柱頭免震構造
設計:伊東豊雄建築設計事務所

こちらもまつもと市民芸術館と同じ伊東豊雄さんの設計 縦のラインが不規則に並ぶところがアクセントになっている
1階平面図
4、5階が信濃毎日新聞の本社や、1~3階はホールや情報発施設、ショップなどが入っている
1Fには新聞閲覧コーナーがあり、朝早くから地元の方が新聞を読む姿があった
2Fへのエスカレーター

◎松本市立中央図書館
松本市蟻ヶ崎
1991年 建築面積: 1,932.25㎡ 地上3階 鉄筋コンクリート造

曇りガラスの壁が印象的
旧開智学校に向かい合って建っている
大きな吹き抜け部分に開架式本棚が並ぶ(1Fは子供向け)


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