日本製プロケッズ、木型から起こした話。
日本製のロイヤルプラスの復刻にあたり「あの時代の空気をもう一度感じたい」と、
ヴィンテージをかき集めて、履き皺やソールの歪みまで観察しながら、当時の息づかいをひとつずつたどっていきました。
行き着いた答えは、やっぱり“木型からやり直す”しかないということ。
あのコロンビア期の木型をゼロから再現。わずかなカーブ、トゥの丸み、ヒールの立ち上がり…当時のラインを何度も修正しながら形にしていきました。
「日本人の足に合うように」とか「履きやすくアレンジを」なんて発想は、あえて全部なし!
むしろ、当時のフォルムやバランスをそのまま再現することに全力を注ぎました。
ちょっと無骨で、今のスニーカーみたいな快適さはないかもしれないけど、それこそが“あの頃のリアル”だと思うんです。

完成したロイヤルプラスを横から眺めると、そのこだわりがよくわかる。
トゥのふっくらした丸み、わずかにくびれたシルエット、フォクシングテープの張り出し方。
どこを切り取っても、現代のプロダクトにはない味がある。
単なる復刻って言葉じゃ片づけられない。
これはもう「記憶の再構築」みたいなもの。
時代の空気を形にして、また現代に蘇らせた一足。

履くたびに、昔のスニーカーが持っていた“ちょっと不格好で愛おしい感じ”がふっと蘇る。
ロイヤルプラス、それは復刻の極みであり、当時を生きた人たちへのオマージュでもあります。

