戦いの幕開け
もう1年が経ったのか…。
早い、早すぎる。まだ5月だというのに。
今年はいつもより早く戦うハメになりそうだ。
夜中にトイレに起きた。
私は前日仕事で1日中クソ重たい輸入家具のカビ取りをしていた。海外から入ってくる木製の家具が海を渡っている間にコンテナの中でカビが生えるのだ。湿気の多い東南アジアからの輸入である。木材の乾燥が甘いとそれはそれは見事なカビがびっしりと生えている。もう慣れたが他社もこんなことをしているのだろうか?私の仕事はカビの除去なのか?輸入雑貨を扱っている人がいたらカビは往々にして生えているのか聞いてみたい。
そんなこんなで私は疲れており、昨日は夜9時に寝てしまったので、夜中3時に目が覚めたのだ。開かない目のままトイレを済ませ、トイレから出てリビングのドアを開けようとしたときに今年初回のスカウターが発動した。
私は黒い影を見逃さなかった。
まだ試運転もしていないのに私のスカウターがきちんと反応したことを誇らしく思う。
かれこれ、奴に遭遇するのは10数年ぶりか。
「アレクサ、電気つけて!!父ちゃん!(夫)起きて!!」と殺虫剤どこ?新聞紙は?…脳みそフル回転である。
とにかく見逃したら長期戦になること必至なので私は奴を目で追った。
「そこの角におる!はい!殺虫剤!!」
あとは夫に任せた。奴は消費期限切れの殺虫剤でトイレに追い込まれた。心なしか、最初から弱っている感じだった。きっと玄関ドアの下の隙間から入ったに違いない。去年、私は玄関ドアの下からヤモリがスルスルと入ってきたのを見たのだ。
夫はトイレに殺虫剤を盛大にバラ撒き、奴は仕留められた。
私はバラ撒かれた殺虫剤のあとをアルコールで拭き取りながらついでに夜中3時にトイレ掃除をするハメになった。3分で決着がついたのだからうちのスナイパーに感謝せねばなるまい。次は1分で仕留めるように。目標は高いほうがいい。
もう夜中にトイレに行くのが恐ろしすぎて、ホラー映画のほうがまだマシだ。
私は玄関ドアの下の隙間を塞ぐべく、コレを買った。

信用できないのだ。
もう侵入させるものか。
このマンションに住んで28年。
ようやく虫の侵入経路が玄関ドアの隙間だと分かった。


見事に隙間を防いでくれた。頼もしい限りだ。
ブラボー隙間テープ。
玄関ドアを出てすぐのところに結界としてGキャップを置いてある。こないだ新しいのに替えたばかりだ。きっと奴は新鮮なコレに引き寄せられ、食べてから我が家に侵入したと思われる。だから弱っていたのだ。
そしてうちの結界を突破したが、やはりそこはアースの誇る結界。少しは力を奪われたのであろう。
3分で片が付いたのもそういうことだ。
ブラボー、アース製薬。
しかし、そのあと私はちょっと怖くてなかなか寝付けない。この戦闘の記憶が新しいうちにnoteに書かねばと思い、書き始めたら外が白みだした。そんなのイヤだ。私はもうひと眠りしたかったのだ。
最近天気予報が徐々に梅雨っ気を帯びてきている。そうか、また今年も始まるのか。
あの懐かしい戦いの日々が…!
私はカウンターに座り、マスターに話しかける。「マスター、久しぶりにポン🍊牛乳を頼む」

いつまでも皆に優しいなんのはなしですか
でありますように。
