ことば
ずっと向き合ってきた
目を離すまい
この残光
ぼんやりとしたそれは
遠くにあって、焦点の合わないネオンサイン
歩くたび孤独を飼い慣らす登下校
噛み締めた唇から鉄の味
鮮烈な痛みに慣れないまま
かさぶたを剥がしている
幾年月を経て
孤独は月に触れて優しさとなった
鮮烈な痛みは慣れないまま丸くなって
肌の上にはあの日の傷だけがそっと残っている
ずっと向き合ってきた
目を離すまい
この残光
ぼんやりとしたそれは
水面に映って、波に消える頼りない灯り
右手のアイスコーヒー
無くなるたびに思い出すこの感覚を
向き合ったまま、言葉にしてきたのに
外に出せないまま
それでも、隠しきれないでいる
「宵闇残光、僕は誰だろう」
