見出し画像

悠久の旅人 : 黄河を下るように

一滴の想像からはじまった

もともと、横山光輝先生の三国志が大好きで、小学生のころから読んでいました。
この曲は、人類の歴史を川にたとえた「流れ」という着想から生まれました。
中国大陸を悠々と横断する黄河――
その源泉から海までの旅を、一艘の舟に乗って辿るような心象風景。
その川が、まるで人類の歴史そのもののように思えたのです。
命の始まりから、戦い、祈り、そして再生へ。
そんな流れを音にしたいと感じました。

炎の記憶と、水の祈り

黄河には多くの物語があります。
黄河中流長江の赤壁の戦いもそのひとつ。
水面を焦がす炎、鳴り響く太鼓、風に消えていった声(真・三国無双のイメージが強いですがw)
けれど、やがてそのすべては川に抱かれ、静かに流れ続けます。
歴史の痛みも、希望も、ひとつの水脈に還っていく――
「悠久の旅人」は、その静かな祈りを描いた作品です。


川のように、音を紡ぐ

制作の過程では、あえて細かな構成を決めず、
“流れそのもの”に耳を澄ませるように作りました。
はじまりは源泉のように静かに、中盤には力強い鼓動を、そして終盤では海に溶けていくような透明感を―― ひとつの旋律が、まるで時間を遡るように形を変えていきました。

悠久という名の未来へ

この曲は過去を懐かしむものではありません。
むしろ、流れ続ける生命そのものの賛歌です。
どれほど時代が移ろっても、人の願いは水のように未来へと受け継がれていく。海へ向かうその先には、新しい始まりが待っている。
そんな想いを込めました。

終わりに

「悠久の旅人」は、私自身にとってもひとつの旅でした。
音を探し、言葉を編み、見えない川をたどっていく。
ときに迷い、ときに光を見つけながら進んだその過程こそ、この曲の本当の物語だったのかもしれません。

聴いてくださる方の心にも、小さな“流れ”が生まれてくれたら――
それが、わたしの願いです。


”悠久の旅人”はこちらで聴いていただけます!
もしよろしければお聴きいただいて感想を言いただけると嬉しいです!

歌詞

はじまりは 透明な息吹
岩肌に滲む ひとつの祈り
やがて黄色の大地を刻み
幾千の影を 抱いて流れる

風は砂を運び 歌は草を越え
見知らぬ時代の夢を揺らす

悠久の旅人よ 舟はひとすじ
紅き焔さえ 水面に映し
赤壁の空に 散った叫びも
やがて海の色に 溶けてゆく

血潮は川に沈み 涙は波に眠る
それでも流れは 止むことを知らず
武将の影も 詩人の筆も
水底に光となり 未来を照らす

ひろがる瀬音は まだ見ぬ可能
はるか水平線を呼びつづける

悠久の旅人よ 舟は進め
果てなき流れを 道標として
希望は水音 響きを増して
あらゆる夢を 海へと運ぶ

ひと雫から 天を映し
果てしなき海へ 還ってゆく
そのあいだに刻まれた すべての物語
悠久の旅人よ 永遠を往け

ラビ☆雪兎 "悠久の旅人"

最後までお読みいただいてありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!

ラビ☆雪兎 いつも応援ありがとうございます🐇お預かりしたチップは創作活動に活用させていただき、余剰分は募金させていただいています。