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20250720「幾星霜」

幾億年を通過して
数億人を経て
ここに居ることは
偶然の必然で
知らないうちに
そこに居て
今を過ごしている
どれだけの辛苦や幸せを経て
それぞれの時代で
それぞれのやり方で
暮らしの毎日を遣り繰りし
生存の理りを掲げ
廻る季節に乗って
便利さを工夫し
所々で待っている

いつの日か
もう忘れたけれど
どこの誰か
知らないわたし達の出来事
繰り返される苦楽
糾う螺旋を紐解きつつ編んで
どこでそうなったのかなんて
わからない方がいいかもしれない
必然の偶然で
目の前の誰かや
遠くの誰か
存在の彼方
彼方の世を成立させ
別の知性を叶えている
いついつの符号を歌っている

繰り返し消え
また蘇るいつかのこと
あわいを経てから
沈みつつ浮上する世界
どこかの事象にも合わせたり
別の欠片を拾ったり
捨てた過去を再帰させ
各々の問いを絡ませ
解きつつ空間を緩衝している
充分な空気を吸って
吐いてはまた吸収し
細胞のどこか
数億の忘れられた人々
星の数だけ希望があって
それぞれの個々がそこに在る

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