ものは試しで
せっかくU-19の監督を仰せつかったのだから、
なんでもトライしていこうと思う。
19歳のGKコーチをスタッフメンバーに
入れたこともそう。
こちらへ来てまだ月日は浅いが、
なんとなく日本の昭和感を感じてしまう。
年長者を敬うことには大賛成。
ただし、いつも指示待ちで上司などの顔色を
うかがいながら無難な範囲でしか
サッカー(仕事)をしていない印象を受けた。
もちろん、監督やコーチングスタッフの
考え(戦術、戦略)は理解してほしい。
大切なことは、選手が自分自身で考え、
実際にピッチ上でどのように理解、
咀嚼したものを表現するのか。
はっきり言って、選手次第になる。
予想以上に敵が強かったり、技術が高かったり、
足が速かったりと。
選手にはピッチ上で間断なくアクシデントが
襲いかかる。
「敵の足が速いんですが、どうしましょう?」
「もっと練習中に走り込め」
こんな間抜けな会話を試合中はできない。
どう対応するのかが選手の力量であり、
評価になる。
サッカー選手にとって、
"考える"という作業は何よりも大切。
指示待ち。
ではサッカー選手として成り立たない。
ということで、
今回のセレクション。
まずはそれぞれのチーム(4チーム)に
こちらからキャプテンを突然に指名した。
そして、
試合のタイムスケジュールを掲示して、
それぞれのチームでウォーミングアップの
スタート時間、メニューを自由に
決めてもらった。
おそらく、いや確実に。
いつもはコーチが
「◯時からウォーミングアップはじめるぞ〜」
そしてメニューもコーチが組み立てることが
普通だと思う。
「こんな経験、はじめてです」
ある選手がちょっと驚いた様子でコメントした。
「大丈夫、みんなそうだから」
回答になっていないかもしれないが
僕はそう返答した。
できるだけこのU-19代表の活動中は、
選手たちにとっての初体験を入れ込んで
いきたいと考えている。
おそらくコーチングスタッフにとっても。
まずは選手の自立を促したい。
まだまだ子供という印象。
サッカーはアクシデントの連続。
その都度、回答を他人に求めている
時間も隙もない。
とにかくその場で、自身が最適解を探して
実行する。
この繰り返し。
指導者である我々が選手に与えられるのは、
あくまでも、ヒントでしかない。
ピッチ上で答えを出すのは、
いつも選手。
そうして90分間戦い終えたすべての結果を
受け止めることが監督である僕の仕事。
これで3日間の第1次セレクション終了。
今回の約50人の選手から、
第2次セレクションへ向けて、
35人にしぼる。
次のセレクションは2週間後。
選手たちにどのような変化があるのか楽しみだ!
また会いましょう!
