人手不足は魅力不足。— 過去最多の『従業員退職倒産』が突きつける、外国人に頼れない日本の現実
皆さん、こんにちは。Social Pentagon マーケ部(仮)です。
私たちは、社会に潜む見過ごされがちな課題を「ビジネスの力」で解決しようと取り組んでいる、ソーシャルビジネスのスタートアップです。
先日、衝撃的なデータが発表されました。2025年の「人手不足」に関連する倒産件数が過去最多を更新。中でも、従業員が辞めてしまったことで事業が立ち行かなくなった「従業員退職倒産」が、前年の倍増ペース(124件)で急増しています。
「人がいないから潰れた…」経営者はそう嘆くかもしれません。しかし、これは本当に数の問題なのでしょうか?今回は、日本企業が直面している選ばれないリスクと、私たちが目指すべき本当の解決策について解説します。
2. 名言の引用:選ぶ権利
名言の引用:(ピーター・ドラッカー)
「組織が腐っているとき、ネズミは船を逃げ出すのではない。最も優秀な人間から順に去っていくのだ」
倒産した企業の多くで起きていたのは、突発的な事故ではありません。優秀な社員たちが、静かに、しかし、確固たる意志を持って行った「足による投票(退職)」の結果なのです。
3. 【現状】「サイレント・ストライキ」の衝撃
これまでの倒産は「商品が売れない」「資金が尽きた」というのが主な理由でした。しかし、今は違います。仕事はある、お客もいる、でも、「それを回す人が全員いなくなった」という理由で黒字倒産するケースが増えています。
これは、労働者によるサイレント・ストライキです。劣悪な環境、上がらない給料、古い体質。かつては「我慢して働く」のが美徳とされましたが、SNSや転職サービスの普及により、「逃げるが勝ち」という防衛本能が正しく機能し始めた証拠でもあります。
4. 【安直】「外国人なら来てくれる」という幻想
この問題に対し、必ず出てくるのが移民受け入れの規制緩和や外国人技能実習生の拡大という議論です。しかし、私たちは、「安価な労働力としての外国人受け入れ」には断固反対の立場です。
理由はシンプルです。「日本人が逃げ出すような劣悪な環境で、外国の方なら働いてくれるだろう」と考えること自体が、傲慢であり、現代の奴隷労働に繋がりかねないからです。
それに、円安が進んだ今の日本は、もはや、アジアの労働者にとって「稼げる国」ではありません。「安い給料でこき使える人」を探して国境を開いても、誰も来ない。それが2026年の日本のリアルなのです。
5. 【解決策】数ではなく「単価」を上げる
では、どうすればいいのか?以前の記事でご紹介した「ブルーカラー・ビリオネア」という概念を思い出してください。
アメリカ一部の先進的な現場では、テクノロジーを駆使し、「きつい・汚い・危険(3K)」と言われた現場仕事を、「高収益・ハイテク・かっこいい(新3K)」仕事へと変貌させています。
× 古いモデル:
低賃金で、10人の従業員を必死に集める。
○ 新しいモデル:
給料を倍にし、DX化で3人の「プロフェッショナル」が回せる仕組みを作る。
人が集まらないなら、集まるような待遇と環境を用意する。それができないビジネスモデルは、市場から退場(倒産)せざるを得ない。これは残酷ですが、日本経済全体にとっては必要な新陳代謝なのかもしれません。
6. 【未来】コストではなく「資本」へ
これは中小企業だけの話ではありません。昨今、大手企業を中心に人的資本経営が重要視されているのも、まさにこの危機感の表れです。
投資家の目も厳しくなっています。「人件費を削って利益を出している会社」は、将来性がないとみなされ、株価も低迷します。逆に、「人材を『コスト』ではなく『資本(投資対象)』と捉え、成長させている会社」こそが、持続可能な企業として評価される時代になりました。
社員が辞めていく理由は、給料だけではありません。「この会社にいても未来がない」「経営者が従業員を駒としか見ていない」。そう感じた瞬間に、優秀な人材から順に「人的資本」は流出していきます。
「人を大切にする(=投資する)企業」だけが生き残る。このルールは、大企業も中小企業も同じです。
7. まとめ:生存戦略は「魅力」の中に
退職代行が繁盛し、人手不足倒産が増える。これらは全て、「労働者側が企業を厳しく選別し始めた」という一つの大きな潮流です。
経営者の皆さん、そして働く皆さん。「頭数」を揃えるのではなく、「魅力」を磨く。それだけが、この人手不足時代を生き抜く唯一の生存戦略です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。「人がいない」のではなく、「選ばれていない」。この厳しい現実を直視することが、改革の第一歩です。
次回も、皆さんの生活やビジネスに潜む課題について、一緒に考えていきたいと思います 🤝
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