インターン、大レジェンドの皆さんと一緒にイベントをつくる。@篠原元大使 出版記念イベント
2026年4月10日、プノンペン、某レストランにて。
篠原勝弘元大使:1967年に外務省入省後、1967年・2007年と4度にわたりカンボジアへ赴任され、ポルポト内政時代もその後もご経験された、生きる歴史のような方です。
手束耕治さん:NPO法人ハート・オブ・ゴールドの副所長を務められ、1991年に公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)カンボジア事務所を設立、現在同専門アドバイザーをされています。長くカンボジアの教育・文化の復興支援活動にかかわるとともに、1991年に日本人会を設立されています。
上田美紀さん:NPO駐在員として、保健・教育・農業など多岐にわたる分野でカンボジアの農村開発に尽力されてきた方です。
坂野一生さん:1990年代後半からカンボジアの法整備支援に深く携わり、法務省のアドバイザーを務められている専門家です。
そして中村さんと私。
錚々たるレジェンドの皆さんと同じテーブルを囲み、篠原元大使が出版した「大使、カンボジアを駆ける」についての座談会の具体的動きなどについて話すこととなりました。
そして話題はイベント準備だけでなく、カンボジアの過去、現在、そして未来へと自然に広がっていきます。
今回はイベント準備のことも含め、記録として残してみたいと思います。
「生きる歴史」:篠原勝弘元大使
1967年に外務省に入省し、同年からカンボジアへ赴任。
以降、長きにわたりカンボジアの激動の歴史を最前線で見つめてこられました。
2007年から2009年には駐カンボジア特命全権大使を務め、退官後の現在も公益財団法人CIESF(シーセフ)の副理事長として教育支援に尽力されています。
外交官として国と国を繋ぐ重責を担いながら、誠実なお人柄でカンボジアの社会に深く溶け込んでこられた篠原元大使。
2026年3月に出版された初の著書『大使、カンボジアを駆ける』では、当時の要人たちとの知られざるエピソードも数多く綴られています。
出版社である「めこん」のYoutubeチャンネル
「めこんチャンネル」にて、篠原元大使のインタビューが出ています。
打ち合わせの中で、篠原元大使の口から次々とこぼれたのは、本や映像の中でしか知らなかった名前や出来事でした。
戦場カメラマン・沢田教一氏のこと。
一ノ瀬泰三氏を支えたコン・ボーン氏のこと。
そして、カンボジアの激動の時代を生きた本物のレジェンドたちのこと。
それらは歴史上のトピックとして語られたのではなく、
「実際に会った・同じ時間を過ごした」人の記憶として語られていました。
歴史は年表の中にあるのではなく、こうして人の口から受け渡されていくものなのだと感じます。
執筆期間3年!?「外交の言葉」を「届く言葉」に
印象的だった話のひとつが、篠原元大使の書籍づくりについてのこと。
今回の本は、篠原元大使にとって初めての著書。
ライターの増子夕夏さんの協力を得ながら、毎週水曜日に口頭でプロットを重ね、執筆には3年を要したといいます。
最初の原稿は、専門用語も混ざった硬い表現に。
けれど、それでは読者に届かない。
だからこそ、
読者に語りかけるような、やさしい言葉に書き直すという作業を、何度も重ねたそうです。
外交官としての正確さと、読者に届けるあたたかさ。
その両方を成立させるために、時間をかけて磨かれた言葉たち。
ますます読みたくなってきました。
こちらがAmazonでの本の購入リンクです。
同じカンボジアでも、世代によって見てきた景色は違う
会話は、カンボジアの街の変化にも及びます。
2001年に学生として初めてカンボジアを訪れた中村さんの記憶。
さらに前の時代から現地を見てきた皆様方の記憶。
カンダールマーケット周辺がまだ整っていなかった頃。
舗装されていない道。
夜になると真っ暗だった街並み。
今のプノンペンしか知らない人からすると、想像しづらい景色かもしれません。
けれどこの20年余りで、街は驚くほど大きく姿を変えているということ。
高層ビルが立ち、LED看板が光り、都市の輪郭は一気に塗り替えられたということ。
その変化の速さについて異なる世代の記憶を通して聞くと、カンボジアという国の時間の流れの濃さに圧倒されます。
5月2日 篠原元大使出版記念イベント、申し込み開始へ
5月2日に予定されている出版記念イベントについてお伝えします。

日時:2026年5月2日(土)16:30開場、17:00開始、19:00閉会
場所:Le Point Cafe & Bistro(カンボジア・プノンペン)
先着30名限定
入場料:5ドル(軽食付き)
お申込み:こちらのリンクをクリック。(※お申込みは23日、カンボジア時間正午より開始となります。)
書籍販売あり(現地購入価格:10.5ドル ※サイン会も開催します。)
このイベントで面白いのは、大規模な講演会ではなく
「肘をついて気楽に話せる」規模感 を大事にしていることだと思います。
当時のことを振り返りながら、篠原元大使がエピソードを語る。
ただ語る、話をするという一方的なイベントではなく、
対話を介しながら、歴史の記憶を手渡していくような場になるのではないかと思っています。
当日が本当に楽しみです。
(記:鹿島大貴)

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