話すのが苦手だった僕が、音声配信を10年以上続けて「稼げる武器」に変えた話
話すことが苦手だった僕が、2010年から音声配信を10年以上続けて、コンサル・壁打ち・相談対応・コミュニティ運営に活きる「稼げる武器」に変えた実体験。苦手を克服する考え方、一つのことを続ける習慣化、継続できない人へのヒントをまとめます。
音声配信を、2010年から続けています。
気づけば、もう10年以上。
週に1回は欠かさずやってきた感覚があります。中心はライブ配信で、その時々のコミュニティやプロジェクトの中で、話すことを続けてきました。
今でこそ、コンサルや壁打ち、相談対応、コミュニティ運営、メンバーシップ運営の中で、「話すこと」は自分の仕事にかなり活きています。
相手の悩みを聞く。
考えを整理する。
言葉にして返す。
場の空気を見ながら話す。
相手が何を求めているのかを想像する。
こうしたことは、今の自分にとって大切な仕事の一部です。
ただ、最初から話すことが得意だったわけではありません。
むしろ、かなり苦手でした。
人前で話すと緊張して、頭の中が真っ白になる。
言葉が出てこない。
自分の考えをうまく伝えられない。
話すこと自体が怖い。
そんな状態から、音声配信を始めました。
この記事では、話すことが苦手だった僕が、なぜ音声配信を10年以上続けられたのか。
そして、どうして苦手だったものが、今では仕事に活きる「武器」になったのかを書いていきます。
テーマは、音声配信の始め方だけではありません。
苦手なことから逃げずに向き合うこと。
一つのことを続ける習慣を作ること。
続けた先で、自分の幅が広がっていくこと。
その話です。
この記事のテーマをXのスペースでお話してます。(雑談含む)
※動画はそのアーカイブをYouTubeにアップしてるものです。
話すのが苦手だった僕が、音声配信を始めた理由
音声配信を始めたきっかけは、最初から「発信者になりたい」というものではありませんでした。
2010年頃、僕はとあるモデルさんの写真集プロジェクトに関わっていました。
そのプロジェクトの中で、モデルさんに配信をしてもらうためには、自分自身が配信のことを知らなければいけない。
そういう必要に迫られたことが、音声配信を始めるきっかけでした。
つまり、最初は必要性から始まりました。
ただ、それだけでは長く続けられないと思いました。
配信の仕組みを知るためだけなら、ある程度触って終わりでもよかったはずです。
でも、自分の中にはもう一つの理由がありました。
それが、話すことへの苦手意識を克服することです。
人前で話すと、頭の中が真っ白になる。
何を言えばいいのかわからなくなる。
言葉に詰まる。
伝えたいことがあるのに、うまく言葉にできない。
そういう自分を変えるために、音声配信を「話す練習の場所」として位置づけました。
さらに、プロジェクトの中での自分のポジションとして、発信していく必要もありました。
裏方にいるだけではなく、自分の言葉で伝える。
プロジェクトの空気や考えを届ける。
その必要性もあって、音声配信を続けることになりました。
音声配信は「得意だから始めたもの」ではなかった
今は音声配信、ポッドキャスト、ライブ配信など、声を使った発信がかなり身近になっています。
国内でもポッドキャストの利用は広がっており、オトナルと朝日新聞社による「第5回ポッドキャスト国内利用実態調査」では、2024年時点のポッドキャスト利用率は全年代平均で17.2%、10代では34.0%、20代では27.3%とされています。ポッドキャスト利用率は2020年の14.2%から2024年の17.2%へ上昇していることも示されています。
今なら、「音声配信を始める」と言っても、そこまで珍しいことではないかもしれません。
ただ、僕が始めた当時は、今ほど一般的ではありませんでした。
そして何より、僕自身が話すことを得意としていませんでした。
得意だから始めたわけではない。
むしろ、苦手だから始めた。
ここが大きなポイントです。
多くの場合、人は得意なことを続けようとします。
苦手なことは避けたくなります。
失敗しそうなこと、恥をかきそうなこと、うまくできないことからは、できれば距離を置きたくなります。
僕にとって、話すことはまさにそういうものでした。
でも、苦手なままにしておくと、ずっと苦手なままです。
もちろん、苦手なことをすべて克服する必要はありません。
人には向き不向きがあります。
すべてを努力でどうにかしようとすると、逆に苦しくなることもあります。
それでも、自分の人生や仕事にとって重要な苦手があるなら、どこかで向き合う価値はあります。
僕にとって、それが「話すこと」でした。
苦手なことほど、続けると差がつきやすい
苦手なことに向き合う価値は、単に克服できるからだけではありません。
苦手なことほど、多くの人が避けるからです。
話すのが苦手な人は、話す場を避ける。
発信が苦手な人は、発信を後回しにする。
継続が苦手な人は、続ける前にやめてしまう。
人前に出るのが苦手な人は、できるだけ目立たない場所にいる。
これは自然なことです。
人は、苦手なものを避けるようにできています。
失敗したくないし、恥もかきたくない。
うまくできない自分を見るのも、できれば避けたい。
だからこそ、苦手なことに向き合って続ける人は、少しずつ差がつきます。
最初は大きな差ではありません。
1回配信した。
また1回話した。
今週も続けた。
来週も続けた。
その程度です。
でも、それが1年、3年、5年、10年と積み重なると、最初の苦手意識とは違う場所に立つことになります。
僕の場合、話すことが苦手だったにもかかわらず、10年以上音声配信を続けました。
結果として、話す力、説明力、説得力、相手の気持ちを想像する力が育ちました。
それは、最初から才能があったからではありません。
続ける環境を作ったからです。
継続できた理由は、才能ではなく「生活の一部」にしたこと
よく「どうやって10年以上続けられたんですか」と考えることがあります。
答えは、才能ではありません。
気合いでもありません。
習慣化です。
僕は何かを続けるとき、できるだけ生活の一部にすることを意識しています。
たとえば散歩なら、3日歩いて1日休む。
決められた時間に歩く。
歩くかどうかを毎回考えない。
生活の中に、その行動を置いてしまう。
音声配信も同じです。
「今日はやる気があるから配信する」ではなく、週に1回やるものとして置く。
うまく話せるかどうかより、配信すること自体を一つのタスクにする。
成果を求めすぎず、「今日もやった」「今週も続けた」と積み重ねる。
習慣化に関する研究でも、行動を自動化するには一定の繰り返しが必要だとされています。University College London の Phillippa Lally らの研究では、新しい行動が自動化されるまでの期間は平均66日と紹介されており、実際には個人差が大きいことも示されています。
ここで大事なのは、「66日続ければ必ず習慣になる」という単純な話ではありません。
人によって違う。
内容によっても違う。
環境によっても違う。
それでも、習慣化には共通していることがあります。
毎回、意思の力だけでやろうとしないことです。
やるかどうかを毎回判断していると、続きません。
今日は忙しい。
今日は疲れている。
今日は気分が乗らない。
今日はうまく話せる気がしない。
そういう理由はいくらでも出てきます。
だから、続けたいものは生活の中に置く。
やることを前提にする。
成果ではなく、実行した事実を積み重ねる。
僕にとって、音声配信はそういうものでした。
成果を求めすぎないことが、続けるためには大事だった
音声配信を始めると、どうしても成果を見たくなります。
何人が聴いてくれたのか。
反応があったのか。
コメントがついたのか。
仕事につながったのか。
収益になったのか。
もちろん、成果は大切です。
発信を仕事につなげたいなら、数字や反応を見ることも必要です。
ただ、始めたばかりの段階で成果を求めすぎると、続けにくくなります。
最初からうまく話せるわけではありません。
最初から多くの人に届くわけでもありません。
最初から収益化できるわけでもありません。
そこで成果だけを基準にすると、「やっても意味がない」と感じやすくなります。
僕の場合、成果は基本的に求めすぎないようにしていました。
まずは、続ける。
今日もやった。
今週もやった。
また話した。
その積み重ねです。
成果が出るかどうかより、生活の中にその行動がある状態を作る。
それが先でした。
そして、続けているうちに、話す力が育っていきました。
説明力がついていきました。
相手に伝える感覚が少しずつ変わっていきました。
結果は、後からついてきた感覚があります。
続ける中で、やめそうになった時期もあった
10年以上続けてきたと言うと、ずっと順調だったように見えるかもしれません。
でも、実際にはそうではありません。
やめそうになった時期もありました。
一時的にやめたこともあります。
大きかったのは、人間関係です。
当時関わっていたコミュニティの中で、人間関係の軋轢が起きることがありました。
自分発信の問題もあれば、他者同士が揉めることで、人間関係が崩れていくこともありました。
コミュニティというのは、人と人が関わる場所です。
だからこそ、良いこともあります。
でも、難しさもあります。
人間関係が崩れると、発信そのものも続けにくくなります。
そのとき僕は、完全に終わらせるのではなく、コミュニティを変えるという選択をしました。
心を許せる人たちだけを引っ張って、また別のコミュニティを作る。
場所を変える。
関係性を整理する。
続けるための環境を作り直す。
これは、継続においてかなり大事なことだと思っています。
続けるとは、同じ場所に居続けることではありません。
同じやり方に固執することでもありません。
続けるために、場所を変える。
関係性を変える。
やり方を変える。
それも継続の一部です。
「やめない」と「変えない」は違います。
本当に続けたいものがあるなら、続けられる環境に移動することも必要です。
音声配信を続けて変わったこと
音声配信を10年以上続けて、いくつか大きく変わったことがあります。
一つ目は、話す力です。
最初は、頭の中が真っ白になっていました。
言葉が出てこない。
何を話せばいいかわからない。
自分の考えをうまく伝えられない。
それが、少しずつ変わっていきました。
もちろん、今でも完璧に話せるわけではありません。
毎回きれいに話せるわけでもありません。
それでも、話すことへの怖さはかなり減りました。
二つ目は、説明力です。
音声配信では、相手の顔が見えないこともあります。
ライブ配信でも、相手がどこまで理解しているかを想像しながら話す必要があります。
だから、自然と「どう言えば伝わるか」を考えるようになります。
順番をどうするか。
例えを入れるか。
先に結論を言うか。
相手が引っかかりそうなところはどこか。
そういうことを、話しながら考えるようになりました。
三つ目は、説得力です。
説得力は、強い言葉を使うことではありません。
相手が納得できるように、言葉を積み重ねることです。
自分の経験を話す。
なぜそう考えるのかを説明する。
相手の状況に合わせて言い方を変える。
必要なところで、背中を押す。
音声配信を続ける中で、そうした感覚が少しずつ育っていきました。
四つ目は、相手の気持ちを想像する力です。
これは、自分の中ではかなり大きな変化です。
相手は今、何を思っているのか。
どこに不安があるのか。
何を言葉にできていないのか。
どう返したら、相手が受け取りやすいのか。
そうしたことを考えるようになりました。
話す力というと、自分がうまく話す力だと思われがちです。
でも実際には、相手を想像する力でもあります。
自分が中心ではなく、人と人の間に自分がいる。
その関係性の中で、言葉を扱っている。
それを知ったことで、人間関係の見方も変わりました。
話すことは、コンサル・壁打ち・相談対応に活きている
今では、音声配信で続けてきたことが、仕事にもかなり活きています。
特に、コンサルや壁打ち、相談対応です。
コンサルでは、相手の悩みを聞いて、状況を整理する必要があります。
壁打ちでは、相手がまだ言語化できていない考えを、一緒に掘り下げる必要があります。
相談対応では、ただ答えを出すだけではなく、相手がどこで迷っているのかを見つける必要があります。
ここで必要になるのは、単に知識があることだけではありません。
聞く力。
話す力。
整理する力。
相手の言葉になっていない部分を想像する力。
必要な言葉を、必要な温度感で返す力。
音声配信を続けてきたことで、こうした力が育った感覚があります。
また、コミュニティ運営やメンバーシップ運営にも活きています。
コミュニティは、情報だけで成り立つものではありません。
人と人の関係性で成り立ちます。
そこでは、言葉の出し方が大切です。
どう伝えるか。
どのタイミングで話すか。
誰に向けて話すか。
場の空気をどう作るか。
参加者が安心して関われるように、どう言葉を置くか。
音声配信で積み重ねてきたものは、こうした場づくりにもつながっています。
ポッドキャスト調査でも、ポッドキャストユーザーの5割以上が、聴いた商品・場所・サービスについて検索・購入・訪問した経験があると報告されています。音声は、単なる情報伝達だけでなく、興味や行動につながる接点にもなり得る媒体です。
僕の場合も、音声配信そのものだけで稼ぐというより、話す力が信頼形成や相談対応、コミュニティ運営に活きています。
苦手だった話すことが、仕事の土台になっている。
これは、10年以上続けてきたからこそ実感できる変化です。
苦手を武器に変えるには、完璧を目指さないこと
苦手なことを続けるときに大切なのは、最初から完璧を目指さないことです。
最初からうまく話そうとしない。
最初から成果を出そうとしない。
最初から人に評価されようとしない。
それよりも、まず続けることです。
ただし、何も考えずに続けるという意味ではありません。
続けながら、少しずつ見直す。
前より少し伝わるようにする。
前より少し落ち着いて話す。
前より少し相手のことを想像する。
その繰り返しです。
熟達研究では、技能の向上には単なる反復だけでなく、目的を持った練習や改善が重要だとされています。Ericsson らの deliberate practice の研究は、専門的技能の獲得において、意図的な練習が大きな役割を持つことを示した代表的な研究です。
音声配信も同じです。
ただ配信回数を増やすだけではなく、話すたびに少しずつ自分を観察する。
今日はどこで詰まったのか。
何が伝わりにくかったのか。
どんな話し方だと相手が反応しやすいのか。
そうした小さな改善が、長い時間をかけて積み重なります。
苦手を武器に変えるには、才能よりも、継続できる形を作ること。
そして、続けながら少しずつ自分を変えていくこと。
それが大事です。
一つのことを続けられない人へ伝えたいこと
一つのことを続けられない人は、意志が弱いわけではないと思っています。
続ける仕組みがないだけの場合も多いです。
やる気があるときだけやる。
成果が出たら続ける。
反応があったら頑張る。
気分が乗ったら動く。
これだと、続けるのは難しくなります。
続けるには、気合いよりも仕組みが必要です。
決まった曜日にやる。
決まった時間にやる。
短くてもいいことにする。
成果よりも実行を評価する。
しんどいときは休むルールも作る。
環境が合わなくなったら、場所を変える。
継続は、根性論だけではありません。
生活の中に置くことです。
続けられる形にすることです。
やめないために、やり方を変えることです。
そして、苦手なことほど、長く続けたときに自分の幅を広げてくれます。
最初は苦手でも、続けるうちに慣れていく。
慣れると、少し工夫できるようになる。
工夫できると、少し得意になる。
得意になってくると、人の役に立てるようになる。
人の役に立てると、仕事や収益につながることもある。
僕にとって、音声配信はその一つでした。
まとめ:苦手なことから逃げない人だけが、自分の武器を増やせる
音声配信を始めた頃、僕は話すことが苦手でした。
人前で話すと緊張して、頭の中が真っ白になる。
言葉が出てこない。
自分の考えをうまく伝えられない。
話すこと自体が怖い。
そんな状態から、必要に迫られて音声配信を始めました。
写真集プロジェクトの中で、配信を知る必要があった。
自分のポジションとして発信する必要があった。
そして、自分自身の苦手を克服するための練習場が必要だった。
そこから10年以上、週1回のペースで音声配信を続けてきました。
もちろん、順調なことばかりではありません。
人間関係の軋轢もありました。
コミュニティが崩れるような経験もありました。
一時的にやめたり、場所を変えたりしたこともあります。
それでも、完全には手放しませんでした。
続けるために、生活の一部にしました。
成果を求めすぎず、「今日もやった」「今週もやった」を積み重ねました。
苦手なことを、日常の中に置き続けました。
その結果、話す力、説明力、説得力、相手を想像する力が育ちました。
今では、コンサルや壁打ち、相談対応、コミュニティ運営、メンバーシップ運営に、話す力が活きています。
苦手だったことが、仕事に使える武器になりました。
苦手なことから逃げる人は多いです。
だからこそ、苦手なことに向き合って続けると、少しずつ差がつきます。
最初から得意である必要はありません。
最初からうまくできる必要もありません。
最初から成果が出る必要もありません。
まずは、生活の一部にできるくらい小さくする。
成果ではなく、続けた事実を積み重ねる。
合わない環境なら、続けられる場所に変える。
そして、少しずつ改善していく。
苦手なことほど、続けた先に自分の幅を広げてくれる可能性があります。
僕にとっての音声配信は、まさにそういうものでした。
一つのことを続けられないと感じているなら、まずは「続けられる形」に小さくしてみることです。
毎日やる必要はありません。
完璧にやる必要もありません。
すぐに成果を出す必要もありません。
週1回でもいい。
10分でもいい。
うまくできなくてもいい。
大切なのは、生活の中に置くことです。
苦手なことから逃げずに、少しずつ向き合う。
その積み重ねが、数年後には自分の武器になることがあります。
最後に:続けるための環境を持つ
苦手なことを武器に変えるには、特別な才能よりも「続けられる環境」が大切だと感じています。
僕にとって音声配信は、話すことへの苦手意識と向き合うための練習場でした。最初からうまく話せたわけではありません。成果がすぐに出たわけでもありません。
それでも、生活の一部として続けてきたことで、少しずつ話す力、説明力、相手の気持ちを想像する力が育っていきました。
今も僕は、朝活スペースで話しているテーマに沿って、ほぼ毎日noteを書いています。日々の気づきや、発信・デザイン・仕事・コミュニティ運営の中で考えたことを、記事として積み重ねています。
▼朝活スペースのテーマに沿って書いているnoteマガジンはこちら
https://note.com/socialtravelerh/m/m9e694543102a
また、伴走型デザインコミュニティ「KUVATE X DESIGN & COMMUNITY」では、デザインを学びたい人、発信を続けたい人、自分の活動を形にしていきたい人に向けて、実践と対話を重ねる場を運営しています。
一人では続けにくいことも、環境があることで続けやすくなります。
苦手なことと向き合うときも、誰かと一緒に考えたり、日々の小さな行動を積み重ねたりする場所があるだけで、前に進みやすくなります。
▼KUVATE X DESIGN & COMMUNITY 各リンク
https://locotech.co.jp/ltx-universe-ku-xd
https://locotech.co.jp/ltx-universe-ku-xc
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苦手なことを、いきなり得意にする必要はありません。
まずは、続けられる場所を持つこと。
小さく試しながら、生活の一部にしていくこと。
その積み重ねが、数年後の自分の武器になっていきます。
