繊細で優しい管理職こそ、ドーナツの穴について考えるべきという話
こんにちは、ふたみです。
HSP特性を持ちながら大手企業の管理職として働く現役管理職です。
「管理職が罰ゲームだという風潮を諦めたくない」
そんな思いで、マネジメント業務がちょっとだけでも楽しくなるような考え方やノウハウを現場目線で発信しています。
📝この記事はこんな方に読んでほしいです
✅ 会議、メール、1on1に追われて、考える時間が全く取れていない管理職の方
✅ 「良いアイデアが浮かばない」「発想が固まっている」と感じている方
✅ HSP気質で常に頭の中がフル回転していて、疲弊している繊細さん管理職の方

「ドーナツの穴は、存在か空白か」
穴そのものは何もない「空白」である一方で、
ドーナツをドーナツたらしめる要素として穴の存在は不可欠なものです。
その観点から考えると「存在」ではないのか?
物理的な観点で見れば「空白」
概念的な観点で見れば「存在」
面白い哲学問題ですね。
実はこの問い、管理職の時間の使い方にも通じる本質的なテーマなのかなと。
日々の業務の中で、どこかスケジュールを「埋める」ことに必死になってしまってはいませんか?
会議、メール対応、部下との面談、報告書作成…。
また、朝から晩まで予定が詰まっていて、
もはや「忙しい」状態でないと不安になってしまっていませんか?
でも、本当にそれで良いのかという話です。
ドーナツの穴のように、
何もない「空白の時間」にこそ、実は価値があるのではないか。
今日はそんなお話をします。
📝この記事を読むことで得られること
なぜ「何もしない時間」が創造性を高めるのかが分かる
優しい管理職が意識的に空白を作るべき理由
能動的空白の時間を作る具体的な方法
閃きやアイデアが出やすい脳の状態を作る仕組み
能動的空白とはなにか?受動的空白との違い
まず大切な観点となるのが、
「能動的空白」と「受動的空白」の違いです。
受動的空白とは?
予定がたまたま空いた時間
疲れて何もする気が起きない時間
スマホをダラダラ見ている時間
少し時間が空いた瞬間、無意識にスマホに手が伸びていませんか?
エレベーターを待つ少しの間や、
会議が5分早く終わった時、
部下が資料を取りに行っている間。
少しでも空白があると、
反射的にスマホを取り出して、メールやSNSをチェックしてしまう。
これが習慣になっている方、多いのではないでしょうか。
「時間を有効活用しなければ」というある種の強迫観念から、
少しでも空いた時間があると、何かをしていなくてはいけない気持ちになる。
でも、これらは「空白」ではなく、脳にとっては「消費時間」です。
脳は休んでいるようで、実は情報に溢れて疲弊しています。
能動的空白とは?
意図的に何もしない時間を作る
思考を整理するために、あえて予定を入れない
外部刺激を遮断し、脳に余白を作る
能動的空白は、意識的にデザインする「戦略的な余白」です。
能動的空白の時間を作る3つの方法
では、具体的にどうやって能動的空白を作るのか。
詳しく解説していきます。
1️⃣ スケジュールに「何もしない時間」をブロックする
なぜ重要か?
「空いた時間があったら考えよう」では、絶対に空白は生まれません。
なぜなら、空いた時間には必ず別のタスクが入ってくるからです。
だからこそ、意図的にスケジュールをブロックする必要があります。
具体例
私は毎週金曜日の15時〜16時を「思考の時間」として確保しています。
Outlookのスケジュールには、
「戦略会議(自分)」と書いて予定を入れています。
この時間は、誰とも会わないしメールも見ない。
ただ、ノートとペンだけを持って、考える時間。
考える内容は概ね以下のとおり
今週の振り返り
来週の優先順位
長期的な戦略
部下の育成方針
新しいアイデアの整理
最初は何も浮かばなくても大丈夫です。
大事なのは、「何もしない時間を作る」という習慣を持つことです。
繊細さん管理職は特に、常に何かに追われている感覚が強いかと思います。
だからこそ、意図的に立ち止まる時間を作ることで脳がリセットされ、
新しい発想が生まれやすくなります。
2️⃣ 「移動時間」にインプットと空白のバランスを作る
なぜ重要か?
移動時間を「インプットの時間」として使われている方も多いのではないでしょうか?
電車の中でビジネス書、ニュース、AIの要約を確認。
移動時間を学びに使うのは素晴らしいことで、特に朝の通勤時には脳が冴えている時間帯ため、効率的に学ぶことができるタイミングです。
でも一方で、常にインプットし続けると、脳は情報を処理しきれなくなります。
インプットばかりでは、
脳は常に刺激を受け続けているため疲弊してしまい、逆に非効率となります。
具体例
私が実践しているのは、
「インプットの日」と「空白の日」を分ける方法です。
例えば、
月・水・金の移動時間 → インプットの時間
ビジネス書を読む
Podcastを聞く
業界ニュースをチェックする
火・木の移動時間 → 空白の時間
本も読まない
スマホも見ない
音楽も聞かない
ただ、窓の外をぼんやり眺めている
2日間も何もしないの?と感じるかもしれません
でも、この空白の時間にこそ、思わぬアイデアが浮かぶんです。
(ちなみに私の通勤時間は約1時間程度です)
なぜか?
脳は何もしていない時に、
無意識に情報を整理し、関連付けを行います。
この状態を「デフォルトモードネットワーク」と言います。
(脳科学の用語です)
インプットした情報が、
空白の時間に整理され、新しいアイデアとして結びつく。
インプットと空白、両方があってこそ、脳は効率的に創造的な活動をするんです。
私の場合、空白の移動時間に浮かんだアイデアは、スマホのメモアプリに一言だけ残しています。
「〇〇の件、△△という視点で考えてみる」 これだけで十分。詳細は未来の自分が考えます。
大事なのは、インプット一辺倒にならず、意識的に空白の時間も確保するということです。
3️⃣ 朝の15分を「瞑想」ではなく「ぼんやり」に使う
なぜ重要か?
「瞑想が良い」という話はよく聞きますよね。
確かに瞑想は効果的ですが、少しハードルが高く感じてしまいがち。
「正しいやり方でできているか」
「本当に効果があるのか」
と、つい考えてしまいませんか?
だからこそ、私は「ぼんやりする」ことをオススメします。
具体例
朝、出社前の10分間。
私は白湯を飲みながら、ただぼんやりしています。
スマホは触らないし、ニュースも見ない。
ただ、窓の外を眺めている。
なぜ朝なのか?
朝は脳がまだフレッシュな状態です。
夜の疲れた脳よりも、
朝の脳のほうが、新しいアイデアを生み出しやすい。
朝の10分を「ぼんやり」に使うことで、
その日1日の思考の質が変わります。
朝一番に情報をインプットすると、脳はその情報を処理することに追われてしまいます。
何もしない時間を作ることで、脳が本来のパフォーマンスを発揮できるようになるんです。
「理屈は分かった!でもさ…」に答えます
Q「何もしない時間を作ったら、上司に怒られませんか?」
A
確かに、その懸念はあるかと思います。
でも、「何もしていない」のではなく、「思考している」と伝えれば良いんです。
私の場合、上司には以下のように説明しました。
「金曜の午後1時間は、戦略を考える時間として確保しています。
この時間があることで、より質の高い判断ができるようになっています」
結果を出していれば、上司も納得してくれます。
Q「ぼんやりしても、何も浮かばないんですが…」
A
それで大丈夫です。
何も浮かばない時間にこそ、価値があります。
脳は、意識していなくても、
情報を整理し、関連付けを行っています。
すぐにアイデアが浮かばなくても、
数日後、ふとした瞬間に「あ、そうか!」と気づくことがあります。
それこそが、能動的空白の効果かと思います。
Q「忙しすぎて、そんな時間を作る余裕がありません」
A
その気持ち、すごく分かります。
でも、忙しい人ほど、空白の時間が必要です。
なぜなら、忙しさの原因の多くは、
「深く考える時間がないこと」に起因しているのではないでしょうか?
深く物事を理解し、問題に対しクリティカルな解決ができてこそ時間が捻出できるものかと思います。
1日5分でも良いので、意図的に空白を作る。
それだけで、仕事の質が変わります。
注意点⚠
空白の時間を「罪悪感」で潰さない
ここまで読んでいただいて、
「よし、明日から空白の時間を作ろう」
と思った方もいるかもしれません。
でも、一つ注意点があります。
空白の時間を作っても、罪悪感で潰してしまう人が多いということです。
「本当にこれで良いのか?」
「サボっているだけじゃないか?」
「他の人はもっと働いているのに…」
優しくて繊細な管理職の方は特に、
こうした罪悪感を感じやすいかと思います。
でも、思い出してください。
能動的空白は、戦略的な時間投資です。
何もしない時間を作ることで、
より質の高い判断ができ、
新しいアイデアが生まれ、
結果的に組織に貢献できる。
罪悪感を感じる必要は、全くありません。
まとめ
優しい繊細さん管理職が能動的空白を作るべき理由を振り返ります。
1. 思考の質を高める
常に何かに追われていると、深く考える余裕がなくなる。
意図的に空白を作ることで、本質的な判断ができるようになる。
2. 創造性を引き出す
脳は何もしていない時に、情報を整理し、新しいアイデアを生み出す。
インプットばかりでは、創造性は生まれない。
3. メンタルの疲弊を防ぐ
HSP気質の方は特に、常に刺激を受け続けると心が休まらない。
能動的空白が、心のリセットになる。
結論
ドーナツの穴は、「何もない空白」ではなく、
「存在として価値がある空間」です。
管理職の時間も同じように
何もしない時間にこそ、価値がある。
忙しさに追われるのではなく、
意図的に空白を作る。
そんな管理職の方が一人でも増えることを願っています。
生きづらさを感じている管理職のあなたへ、
この記事が何かの気づきになることを願います。
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