結果を出すほど組織は壊れる。管理職10年目で気付いた大失敗とその正体
こんにちは、ふたみです。
HSP特性を持ちながら大手企業の社内コンサルとして働く現役社員です。
元100人規模の管理職経験者として、
「管理職が罰ゲームだという風潮を諦めたくない」
そんな思いで、マネジメント業務がちょっとだけでも楽しくなるような考え方やノウハウを現場目線で発信しています。
📝 この記事はこんな方に読んでほしいです
✅ 数字は出ているのに、なぜか手応えを感じられない管理職の方
✅ 「結果を出すこと」に一生懸命なのに疲弊感が抜けない方
✅ 自分のマネジメントが正しいのかどうかわからなくなっている方
「目標達成」したのに、虚無感を感じるのはなぜなのか
毎日毎日定められた営業ノルマを追いかけて、
先陣を切って現場に出て、チームを鼓舞し、旗振りをして
頑張って頑張って定められた目標をなんとか達成したとき。
チーム一丸となってなんとか達成した!という達成感とともに、
どこか虚しい感じ、したことありませんか?
燃え尽きたわけじゃない。でも確かに、何かが足りない感じがする。
「毎日これをやり続けるのか…」という途方もない感というような
この感覚、ありませんか。
📝 この記事を読むとわかること
なぜ結果を出しているのに空虚感があるのか、その正体
「結果を出す」という発想がはらんでいる根本的な落とし穴
自走するチームをつくる3つの土台と、今日からできる小さな一歩
「出す」という言葉に、違和感を持ってほしい
あなたは今、結果を「出して」いますか?
それとも、結果が「出ている」状態ですか?
この2つは似ているようで、全然違います。
「結果を出す」とは、管理職がコントロールして引っ張って動かして、やっと得られるもの。
「結果が出る」とは、チームの土台が整った結果として自然と生まれてくるもの。
前者で動き続ける限り、管理職は永遠に消耗します。
チームも上司に引っ張られることに慣れて、自分では動かなくなります。
虚しさの正体は、このあたりにあるのだろうと思います。
毎月、あなたが結果を"出し続けている"だけだとしたら…
チームは育っていないし、
いつまでも本当の意味で休めない。
そんな私の失敗から学ぶべきことがあるのではないかと思い、この記事を書いています。
私も、ずっと「出し続けて」いました
恥ずかしい話ですが、
管理職になった頃の私は「自分が頑張れば結果は出る」と信じていました。
現場に同行してフォローして数字の管理をして。
全部、自分が動いていた。
チームの数字は出ていました。
でもあるとき、部下の一人から言われた言葉が今でも刺さったままです。
「ふたみさんがいないと何もできないし、ひとりでやれる気がしません」
何も他意はなく、褒め言葉のつもりで言ったのだと思います。
でも私はその瞬間に、マネジメントの失敗を実感しました。
今まで、100名以上の部下を見てきてわかったことがあります。
管理職が動けば動くほど、部下は「待つ」ことを覚えます。
管理職が結果を出そうとすればするほど、部下が結果を出す機会を奪ってしまう。
結果は決して「出すもの」ではなく、
整った土台から、自然と「出るもの」だということ。
「結果が出る土台」をつくる、3つの柱
では、具体的に何をするのか。
私が意識してきたことを3つお伝えします。
1️⃣ 心理的安全性
―「失敗を言える場」がすべての前提―
これが一番最初に来ます。
心理的安全性という言葉、最近流行り言葉でもあると思うので、
よく耳にされることだろうと思います。
「失敗しても責められない」
「弱音を言っても大丈夫」
「変なことを言っても笑われない」
そういう空気感のことです。
この土台がない職場では、部下は「正解しか言わない」ようになります。
それが組織にとっては猛毒のようなもので、
正解しか言わない人は挑戦しませんし、
挑戦しない人は成長しません。
成長しない人で構成されたチームから継続的な結果は生まれないものです。
逆に言えば、
心理的安全性さえあれば、チームは勝手に動き始める。
「失敗した報告をまず受け止める」
「自分から弱音を見せる」
「相談してくれたことにありがとうを言う」
難しいことは何もなくて、
管理職の言葉がけやリアクションが職場の空気を作っています。
今日から「報告してくれてありがとう」を口癖にしてみてください。部下の行動は少しずつ変わります。
心理的安全性についてもっと深く書いた記事は以下となります。
よければ一緒にご参照ください。
2️⃣ 自走する仕組み
―「成功体験」を意図的に積ませる―
心理的安全性ができたら、次は仕組みです。
自走するチームの部下は「自分でやれた」という体験を持っています。
逆に動かないチームは、
「やってみたら失敗した」
「どうすればいいかわからない」
という体験しか積んでいないことが多いものです。
だから大切なのは、
「成功体験を、意図的に設計すること」です。
最初から難しい仕事を渡すのではなく「これなら絶対できる」という仕事を渡す。
そしてできたら、ちゃんと認める。
「よくできたね」だけではなくて、
「あの時点でのあの判断、良かったよ。自分で考えてやったんだね」
と、プロセスを具体的に認める。
この積み重ねが部下の中に「自分でもできる」という感覚を育てます。
その感覚が育った人は、次の仕事を「待つ」のではなく「取りに行く」ようになります。
成功体験は偶然に任せるものじゃなく、設計するものである。
例えば、今の部下の中で「最近、自分でやり切ったことを認められていない人」を一人思い浮かべてください。今週その人が何かできたとき、プロセスを言葉にして伝えてみましょう。
3️⃣ 成長実感
―「伸びている感覚」が人を動かす―
最後は少し見えにくい話です。
部下が自走するかどうかは「成長実感があるかどうか」に大きく左右されます。
ただ無成長で仕事をこなすだけの日々が続くと、
人はだんだん無気力になります。
「何のためにやっているのか」
「自分は変わっているのか」
それがわからなくなったとき、人はモチベーションを失います。
管理職にできることは、部下が「伸びていること」に気づかせること。
「半年前と比べて提案の質が全然違う」
「最初の頃はこういう失敗をしていたけど今はない」
「この間の対応、以前の君ならできなかったと思う」
過去の部下自身との比較を言葉にして渡す。
これだけで部下の目の色が変わることがあります。
成長を実感した人は、もっと成長しようとします。
「伸びている」と感じている人から、結果は自然に生まれる。
1on1や日常会話の中で「最近、〇〇ができるようになったよね」という一言を意識して入れてみてください。たった一言が、人の半年を変えることがあります。
「いやいや、でもさ…」に答えます
Q1. 上司から結果を急かされています。土台を整える余裕がありません
A. 理解のある上司は少ないですよね。
ただ、ここは戦うべきところなのかなと思います。
今の「急いで出した結果」はきっと、来月も再来月もあなたが生み出さないといけない。
土台がない限り、この消耗戦は終わらないものかと思います。
「今月の結果」と「来月以降の仕組みづくり」は両方同時に動かせます。
3ヶ月後の自分を助ける気持ちで、長期目線を持つべきかと思います。
Q2. 成功体験を設計するって、具体的にどうすればいいですか?
A. 「この人が絶対できる仕事」を一つ渡すだけでいいです。
難易度は低くてよくて、
大事なのは「自分でやりきった」という体験です。
最初は小さな仕事でいい。
小さな成功が次の挑戦への燃料になります。
Q3. 部下が成長しているかどうか、どうやって判断すればいいですか?
A. 半年前の部下と今の部下を比べてみてください。
何かが変わっているなら成長しています。
気づいていないだけで実は変わっていることがほとんどです。
その変化を言葉にして渡すことが、管理職の仕事なのです。
まとめ
―「結果が出るチーム」をつくることが、管理職の本当の仕事―
虚しさの正体は「自分が結果を"出し続けている"だけ」という状態にある
結果は出すものじゃない。心理的安全性・成功体験・成長実感の土台から出るもの
管理職の仕事は結果が出る土台を作ること
結果を出しているのにどこか虚無感がある。
その違和感の内容と対処法について述べてきました。
結果は、あなたが出すものじゃない。
整った土台から、自然と出てくるものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたのチームに少しでも変化のきっかけになれば嬉しいです。
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