見出し画像

「褒め方がわからない」HSP(繊細さん)管理職必見。部下の自己肯定感を爆上げする"観察型"フィードバック術

こんにちは、ふたみです。

HSP特性を持ちながら大手企業の管理職として働く現役社畜です。
「管理職が罰ゲームだという風潮を諦めたくない」
そんな思いで、マネジメント業務がちょっとだけでも楽しくなるような考え方やノウハウを現場目線で発信しています。


📝この記事はこんな方に読んでほしいです

✅ 部下を褒めたいけど、「すごい」「よくやった」しか出てこなくて語彙力のなさに絶望している方
✅ 褒めると「わざとらしい」「お世辞っぽい」と思われそうで、結局何も言えずに終わってしまう繊細さん管理職の方
✅ そもそも、褒めることが本当に大事なの?と疑問をいだいている方




褒め言葉の「さしすせそ」がダサい件

「さすが」
「しらなかった」
「すごい」
「センスあるね」
「そうなんだ」

褒め言葉の「さしすせそ」
職場を見渡すと、上司に対しても部下に対しても息を吐くように上手に駆使している方っていませんか?

そしてそういう方を見てると、言葉が軽くうわべだけに聞こえたり、お世辞っぽくてただ媚を売っているだけのように見えてしまい、
なんだかむず痒くなってしまうこと、ありませんか?

そしてそんな経験から、「褒める=ダサい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

私自身、部下を褒めることが「苦手」というより、
褒め方が「わからない」し、
褒めるって組織にとって本当に正しいことなの?

こんな気持ちで長年マネジメントをしてきました。

でも、悩みの中で気づいたことは、

「褒める」んじゃなくて、「観察したことを伝える」だけで良い
ということでした。


📝この記事を読むことで得られること

  • わざとらしくない、自然な褒め方(フィードバック)の型

  • HSP気質の「気づく力」を活かした観察型フィードバックの具体例

  • 部下が「見てもらえてる」と実感できる言葉の選び方

  • 褒めベタでもすぐに使える5つの観察ポイント

  • フィードバックを習慣化するための仕組みづくり


このままだと、どうなる?

「褒めるのが苦手だから、黙っておこう」

そう思って何も言わない状態を続けると、組織にとってリスクがあります。

① 部下の「承認欲求」が満たされず、モチベーションが下がる

人は誰しも「認められたい」という欲求を持っています。
特に仕事においては、自分の努力や成果を上司に見てもらえているかどうかが、働く意欲に直結します。

黙っていると、部下は
「自分のやっていることは見られていない」
「頑張っても意味がない」
と感じてしまう。

結果的に、やる気を失い、最低限のことしかやらなくなってしまいます。

② 「何を評価されているのか」が不明瞭になる

褒めない=フィードバックしないということは、
部下にとって「何が良かったのか」が分からない状態です。

すると、次も同じように頑張れば良いのか、
それとも方向性を変えるべきなのか、
判断がつかなくなります。

成長の機会を奪っているとも言えるでしょう。

③ 信頼関係が築けず、距離が生まれる

上司が何も言わないと、部下は
「この人は自分に興味がないんだ」
「どう思われているかわからなくて怖い」
と感じます。

結果的に、報告・連絡・相談がしづらくなり、
情報が上がってこなくなる。

これは組織運営において、かなり致命的なリスクです。


褒めることが苦手で嫌いな私について

冒頭でも述べましたが、

管理職になった当初、私は部下を褒めることが本当に苦手でした。

「すごいね」と言っても、なんだか軽い気がする。
「よくやったね」と言っても、上から目線に聞こえる気がする。

褒めようとすればするほど、言葉が空々しく感じられて、
結局何も言えないまま、部下との距離だけが開いていく。

そんな時、マネジメント研修で言われたことは、
「部下をもっと褒めましょう。毎日3回は褒めてください」
…無理だ、と思いましたし、めちゃくちゃストレスでした。

だって、褒めるべきポイントが見つからない日もあるし、
無理やり褒めようとすると、それこそ嘘っぽくなる。
「褒めないと」というプレッシャーが、余計に自分を苦しめました。

ただ、それらの出来事が、
「褒める行為」をもっと本質的に考えてみようと、考えるきっかけになりました。

そこから試行錯誤を重ね、たどり着いたのが「観察型フィードバック」という考え方です。

「褒める」という行為を、
「観察したことを、そのまま伝える」に置き換えただけです。

良いことを無理やり探す必要もなければ、
褒め言葉を考える必要もない。

ただ、見たこと、気づいたことを、
事実として伝えるだけ。

そうすることで、わざとらしさもお世辞っぽさもなくなります。

部下からは「ちゃんと見てもらえてる」と言われるようになり、
信頼関係も少しずつ築けるようになっていきました。


観察型フィードバックとは?
5つのポイント

ここからが本編です。

「観察型フィードバック」とは、
部下の行動や変化を具体的に観察し、それを言葉にして伝えるフィードバック方法です。

ポイントは「褒める」のではなく「伝える」こと。

無理に良いところを探す必要はありません。
褒め言葉を考える必要もありません。

ただ、あなたが気づいたことを、
事実として伝えるだけで良いだけです。

これが、繊細さんの観察力を活かした最も自然なフィードバックの形です。

ここから5つの観察ポイントと具体例を紹介します。


1️⃣行動の「変化」に気づく

なぜ重要?
人は誰しも成長したいと思っています。
でも、自分の成長は自分では気づきにくいもの。

だからこそ、上司が「変化」に気づいて伝えることで、
部下は「ちゃんと見てもらえてる」と感じます。

具体例
❌NG例
「最近、頑張ってるね」

⭕OK例
「先月までは資料作成に時間がかかっていたけど、今月はかなりスピードアップしたね。何か工夫した?」

変化に気づくには、以前の状態を覚えておく必要があります。
私の場合、部下ごとに「気づきメモ」を作って、月初と月末に見返すようにしています。

スマホのメモアプリでも、手帳でも何でもOK。
「〇〇さん、資料作成に時間かかる→改善中」といった簡単なメモで十分です。


2️⃣「プロセス」を具体的に言語化する

なぜ重要?
結果を褒めるのは誰でもできます。
でも、結果に至るまでの「過程(プロセス)」を含め見てくれている上司は少ない。

だからこそ、プロセスを言語化することで、
部下は「ちゃんと努力を見てくれている」と感じます。

具体例
❌NG例
「今回のプレゼン、良かったよ」

⭕OK例
「今回のプレゼン、事前に何度もリハーサルしてたよね。その準備があったから、本番であんなに堂々と話せたんだと思う」

プロセスを見るには、日頃から部下の動きを「観察」しておく必要があります。

HSP気質の繊細さんは、もともと観察力が高いものかと思います。
その観察したことを、そのまま言葉にするだけで良いんです。

私の場合、オフィス内を歩くときに、
部下が何をしているかをさりげなく見るようにしています。

リハーサルしている、誰かに相談している、資料を何度も見直している。

そういう「見えない努力」に気づいて、言葉にする。
それだけで、部下の受け取り方は全く変わります。


3️⃣「その人らしさ」を捉える

なぜ重要?
冒頭で述べた褒め言葉の「さしすせそ」は、誰にでも使える言葉です。
だからこそ、どうしても薄っぺらく聞こえてしまうもの。

でも、「その人らしさ」を捉えた言葉は、
その人にしか使えない、特別な言葉になります。

具体例
❌NG例
「今回の企画、良かったよ」

⭕OK例
「今回の企画、〇〇さんらしい丁寧な視点が活きてたね。細かいところまで配慮が行き届いていて、安心して任せられると思った」

「その人らしさ」とは、その人の強みや特徴のこと

  • 丁寧、緻密、慎重

  • 発想力がある、柔軟、臨機応変

  • 誠実、真面目、責任感がある

  • 明るい、場を和ませる、コミュニケーション力がある

こうした特徴を、普段の行動から見つけておきましょう。

私の場合。部下一人ひとりに対して、
「〇〇さんと言えば、△△」という言葉を決めています。

例えば、
「Aさんと言えば、緻密」
「Bさんと言えば、柔軟」

こうしておくことで、フィードバックの時に
「Aさんらしい緻密な仕事だったね」
「Bさんの柔軟な対応、助かったよ」
とすぐに言葉にできます。


4️⃣「影響」を伝える

なぜ重要?
自分の仕事が、誰かの役に立っているかどうか。
これは、仕事のやりがいに直結します。

「あなたの行動が、こういう影響を与えたよ」
と伝えることで、部下は自分の仕事の意味を実感できます。

具体例
❌NG例
「ありがとう、助かったよ」

⭕OK例
「あの資料、取引先に見せたらすごく好評だったよ。〇〇さんが分かりやすく整理してくれたおかげで、話がスムーズに進んだ。ありがとう」

「影響」を伝えるには、その行動がどんな結果につながったかを意識する必要があります。

私の場合、部下がやってくれたことに対して、
「これのおかげで、何が起きたか?」
を常に考えるようにしています。

  • 資料を作ってくれた→クライアントが納得した

  • 電話対応してくれた→取引先から感謝された

  • フォローしてくれた→チームの雰囲気が良くなった

こうした「因果関係」を意識することで、
影響を伝えやすくなります。


5️⃣「気づき」を共有する

なぜ重要?
上司として「気づいたこと」を共有することで、
部下は「自分では気づかなかった視点」を得ることができます。

これは単なる褒め言葉ではなく、成長を促すフィードバックになります。

具体例
❌NG例
「良い対応だったね」

⭕OK例
「さっきの電話対応、相手が焦っているのに気づいて、先に結論を伝えてから説明してたよね。あれ、すごく良い判断だったと思う」

気づきを共有するには、自分自身が「なぜ良いと思ったのか」を言語化する必要があります。

私の場合、良いと思ったことに対して、
「なぜ良いと思ったのか?」
を3秒程度考えるクセをつけています。

  • なぜ良い対応だと思った?
    → 相手の状況を読んで、柔軟に対応したから

  • なぜ良い資料だと思った?
    → 情報が整理されていて、見やすかったから

この「なぜ?」を言葉にするだけで、
具体的なフィードバックになります。


「理屈は分かった!でもさ…」に答えます

Q「観察してることを伝えるだけで良いって言われても、やっぱり恥ずかしいんです」

A めちゃくちゃ分かります。
私も最初は恥ずかしくて、声が震えてましたもん。

そんな時は、まず「文字」で伝えることもオススメです。

チャットやメールなど、
文字で伝えるのであれば、恥ずかしさは軽減されます。

私も最初は、チャットで
「さっきの対応、良かったよ。〇〇の部分が特に良いと思った」
と送るところから始めました。

文字で慣れてくると、口頭でも言えるようになってきます。


Q「毎日観察するなんて、時間的に無理です」

A 全員を毎日観察する必要はありません。

私がやっているのは、
「週に1人、1つ気づく」ルールです。

月曜はAさん、火曜はBさん、といった具合に、
1日1人に絞って、その人の変化や行動を1つだけ観察する。

そして気づいたことを、その日のうちに伝える。

これだけで、月に20回以上のフィードバックができます。

完璧を目指さなくて良くて、
たとえ月に1人でも、できる範囲で少しずつやる。
それが続ける秘訣です。


Q「観察したことを伝えても、部下の反応が薄いんですが…」

A 最初は反応が薄くても、気にしなくて大丈夫です。

部下も部下で「急に上司が褒めてきた…なんで?」
と戸惑っているだけかもしれません。

重要なのは、継続すること。

1回や2回で諦めず、淡々と続けていくと、
部下も「ああ、この人は本当に見てくれてるんだな」と理解してくれます。

私の経験では、1ヶ月くらい続けると、
部下の表情や反応が明らかに変わってきました。

即効性を求めず、長期戦で考えましょう。


注意点⚠

「褒める」ことがゴールではない

ここまで読んで、
「結局、褒めなきゃいけないんじゃないか!」
と思った方もいるかもしれません。

でも、違います。

無理に褒めようとすることは、本質的ではありません。

観察型フィードバックの本質は、
「部下が見てもらえていると実感すること」です。

良いことを探して褒めるのではなく、
気づいたことを、ただ伝えるだけ

だから、何も気づかなければ、何も言わなくて良い。
無理やりポジティブなことを探す必要もない。

「今日は特に変化がなかったな」
という日があっても、それで良いんです。

無理に褒めようとすると、わざとらしくなる。
それよりも、自然に気づいたことだけを、
素直に伝えるほうが、よっぽど相手に届きます。

「褒める」と「おだてる」は違う

観察型フィードバックは、お世辞やおだてとは違います。
あくまで「観察した事実」を伝えるだけ。
だから、無理に良いことを探す必要はありません。

もし何も気づかなければ、その日は何も言わなくて良いんです。
自然体で、気づいたことだけを伝えましょう。

ポジティブなことだけ伝えれば良いわけではない

観察型フィードバックは、ポジティブなことだけを伝える手法ではありません。
改善点や課題についても、同じように「観察したこと」を伝えれば良いのです。

例えば、
「最近、報告が遅れがちだけど、何か困ってることある?」
これも立派な観察型フィードバックです。

ポジティブもネガティブも、どちらも「観察して伝える」
そのバランスが大切です。


まとめ

HSP管理職が使える「観察型フィードバック」の5つのポイントを振り返ります。

  1. 行動の「変化」に気づく
    以前と比べて何が変わったかを伝える

  2. 「プロセス」を具体的に言語化する
    結果だけでなく、そこに至る努力を見て伝える

  3. 「その人らしさ」を捉える
    その人の強みや特徴を活かした行動を言葉にする

  4. 「影響」を伝える
    その行動がどんな結果につながったかを共有する

  5. 「気づき」を共有する
    なぜ良いと思ったのか、その理由を伝える

「褒める」のが苦手なら、「褒める」必要はありません。

ただ、観察したことを、そのまま伝えるだけで良いんです。

HSP気質で繊細さんのあなたは、もともと観察力が高い。
その気づきを、言葉にするだけで、部下は「見てもらえてる」と感じます。

わざとらしくなく、自然に。
あなたらしく、無理なく。

そんなフィードバックが、部下の自己肯定感を少しずつ高めていきます。

もしこの記事で気付きや発見がありましたら、
ぜひ「スキ」や「コメント」をよろしくお願いします!
生きづらさを感じている管理職のあなたへ、
この記事が何かの気づきになることを願っています。

関連記事

関連性の高い記事をピックアップしました。
併せてぜひご活用いただければ幸いです。


いいなと思ったら応援しよう!