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やはり、優秀な人ほど転職しがちなのだろうか

巷では「優秀な人ほど転職する」という言説がまかり通っています。スキルを磨き、環境を変え、より高い報酬を求める。確かにそれは一つの「正解」に見えます。しかし、優秀でありながらあえて同じ場所に留まり続ける人たちも存在します。

彼らは単に保守的なのでしょうか? 変化を恐れているのでしょうか?

私が思うに、多くの場合、彼らはもっと泥臭く、そして情熱的な戦略を抱えているのではないでしょうか。

「今の環境を、自分にとって最高のフィールドへ作り変えるという選択をしている」のではないかと。

転職が当たり前になりつつある時代だからこそ、今日はそんな私の想いを綴ってみます。

◾️環境を「脱ぐ」か、「塗り替える」か

転職する人と、残る人の違い。それは、環境との向き合い方にあるのではないでしょうか。

転職する人は、環境の限界を感じたとき、「自分に合う環境」をに探しに行きます。それは自身の可能性を広げるための「環境を脱ぐ」という選択です。

留まる人は、環境の限界を感じたとき、その限界を突き破るために組織というリソースを「最大限に活用」します。これは「環境を塗り替える」という選択です。

彼らにとって会社は、単なる労働の対価を得る場所ではありません。自分の技術やアイデア、そして探求心をぶつけるための「巨大な未踏のパズル」なのです。彼らは周囲と対話し、制度の最適化を図りながら、自分の理想とする仕事ができる場所を自らの力で作り上げているのだと思います。

※ただし、これには前提があります。

ここで言う「塗り替える」とは、心身を削って理不尽な環境に耐えることではありません。組織内に「対話の余地」や「改善の可能性」を感じ取れるかどうかが重要です。もし環境自体が個人の成長を著しく阻害し、対話が不可能な状態であるならば、早急にその場所を離れることこそが最も戦略的な判断となるでしょう。

◾「承認欲求」をエンジンにする

そして、その膨大なエネルギーの源泉となるのが『承認欲求』です。

承認欲求が強いことは、決して悪いことではありません。誰かの役に立っているという実感は、人生を力強く駆動させるガソリンです。

転職して広く沢山の承認を繰り返すのか、それとも一つの場所で深く沢山の承認を積み上げるのか。留まることを選ぶ優秀な人は、後者に価値を見出します。彼らは「あなたがいなければ、このプロジェクトは成立しなかった」という、唯一無二の評価を勝ち取ることに喜びを感じるのでしょう。

それは「あの一時的な苦労」が、未来の自分に対する「確固たる自信」に変わる瞬間を知っているからだと思います。

◾結局、どちらが幸せなのか?

結局のところ、転職と残留のどちらが幸せかという問いに、普遍的な正解はないのでしょう。

「転職」という常に新しい場所で自分の価値を試し、未知の刺激を受け続けるダイナミックな幸福。
「留まる」という一つの場所を極限まで掘り下げ、周囲との深い信頼と確実な成果を見つける深淵な幸福。

私が思うに大切なのは、「どちらが世間的に優秀に見えるか」ではなく、「どちらの物語が、自分の死に際に見返した時に面白いか」という一点なのではないでしょうか。

◾正解は、自分で作るもの

「優秀な人は辞めるべきか、残るべきか」。そんな問いに悩む必要はありません。その選択を「最高に面白い物語」に書き換えていくのは、他の誰でもない、あなた自身だからです。

今の場所でしか解けない問いがあるのなら、とことん掘り下げてみてください。周囲を巻き込み、期待を超え、自分だけの「居場所」を力ずくで築き上げる。その過程で得られる達成感は、どんな外部のオファーよりも、あなたという人間を輝かせてくれるはずです。

もし今、あなたが今の場所で「もっとこうすれば面白いことになる」という伏線を感じているのなら。その物語の続きを、ぜひ今の場所で描いてみませんか。

あなたの人生を生きるあなたへ。どちらの道を選ぶにせよ、それはあなた自身が正解にする物語なのです。

ではでは👋

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