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献花台 ②/全6話 【創作台本・世にもになるまで書いてみた・94作目】

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〇 大学・外観

 テロップ『翌日』
 大学キャンパスの外観。この日も猛暑日。太陽がぎらついている。

〇 大学・講義室

 講義室では多くの大学生が暑さに耐えながら、教授の話に耳を傾ける。
 主人公 うちわ代わりで手を仰ぎながら受講中。つまらなさそうに話を聞いている。
 右横に座る友人が話しかける。

友 (小声で)なぁ! 

 主人公 無視

友 (小声で・主人公の肩を揺らし)なぁったら!
主 なんだよしつこいな・・・
友 昨日の献花台あんじゃん。この事件じゃね??

 友人 主人公にスマホを見せる。
 表示されたページには、数十年前に起きたとある殺人事件のニュース。写真には昨日献花台があった家とそっくりの建物が。

友 この写真って絶対あの家だよな?
主 ・・・そうなんじゃない?
友 じゃああの家って事故物件だったのかよ・・・
  ここで夫が殺されたんだとよ。
       犯人は奥さんで、浮気性の夫を包丁で一刺しだってさ。
主 ほーん。
友 なんだよその反応。怖くねぇのか?
主 いや、事件があったのはわかったけどさ、献花台作るまでの人か?
友 おい! さすがに失礼だろ!
主 そうだけどさ・・・ 殺されたヤツの浮気が原因なんだろ?
  そんな奴にお供え物やるか・・・?
友 それは・・・ その・・・ 表向きは良い人だったんじゃないの??
  ほら、よく言うじゃん。「外面いい人ほど浮気する」って!
主 どこ情報だよ・・・
友 お前も気をつけろよ~
主 ・・・! どういう意味だ!!

 主人公 思わず大きな声を出してしまう。
 周りの学生は白い目を向ける。
 教授 咳払い。

主 ・・・すみません。。。

 主人公 顔がみるみる内に赤くなり、下を向く。

〇 住宅街

 その夜。この日も熱帯夜。
 主人公と友人 暑さでフラフラになりながら家を目指す。

主 あちぃ・・・ いつまで続くんだよこの暑さ!!
友 12月くらいまで暑いんじゃない? 知らんけどw
主 ・・・あながち嘘じゃないかもな。

 主人公と友人 たわいもない話を続ける。
 例の「献花台の家」の前で2人立ち止まる。

主 ・・・大学の近くで殺人事件あったんだな。
友 まぁな~ ま、25年も前でしょ? 大丈夫だって! 
  え? 何? お前(手を幽霊のように向け)ビビってんの?
主 ち、違うわい!
友 ふ~ん・・・
  てか、あち~ もう限界だわ~

 友人 何の躊躇もなくテントに入り、献花台に置かれた飲料水を1本取って飲み始める。めちゃくちゃ美味しそうに飲む。
 主人公 慌てて止めようとするが時すでに遅し。

主 お前何やって・・・! 窃盗だって昨日言ったばっかだろうが!
友 あ~ 生き返るわ~ 

 友人 献花台からもう1本取って、主人公に差し出す。

友 お前もどうだ?
主 いらねぇよ! 俺を巻き込むな!
友 もしかしてあれか? 祟りが怖い~とかかw
主 違うっての!
友 ま、こんな暑いんだし許してくれるだろ!
  そうだ! 何本か持って帰って家で飲もっと!
  どれにしようかな・・・ コーラとスポーツドリンクと・・・
主 だからダメだって・・・!

 献花台から盗っていく友人とそれを止める主人公。夜中に言い争う声が住宅街に響く。

〇 献花台の家・2階

 献花台の家。
 2階の部屋から「誰か」が2人を覗いている。立ったまま黙って見つめている。
 月に照らされた後ろ姿だけが画面に映る。


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