風船 ①/全4話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・115作目】
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○ スーパーマーケット・入口
自動ドアのカット。ドアにはA4サイズのポスターが貼ってある。「ご来店のお子様に風船プレゼント!」の告知。
○ スーパーマーケット・入口付近
スーパーの入口付近。空きテナントを特設場所にして、風船を配っている。
女性店員(20代前半・ツインテール) 子どもの目線に立って風船を渡す。
女 はいどうぞ~ また来てね~
女性店員の手持ちの風船が切れてしまう。しかし、目の前には男の子。かなり心待ちにしている。
女 あ、ぼくちょっと待っててね~
(主人公に向かって・小声かつ声のトーンを変えて)ねぇ、風船まだ?
主人公(男・30代・元ラガーマン) 風船を膨らませている。不器用なのかやや手こずっている。
女性店員 主人公にずかずかと近づく。
女 ねぇ! 聞いてんの!?
主 ・・・すみません。自分、手先が不器用なもので・・・
女 (ため息)もういい!貸して! 私が膨らませるから!
その代わりアンタが渡し係やって!
主 ・・・自分がですか?
女 あんたしかいないでしょうが! ほら、これ持ってさっさといった!
女性店員 あっという間に風船を作り、主人公に渡す。
主人公 戸惑いながらも子どもの元へ。
主 (ぶっきらぼうで)・・・はい。風船どうぞ。
子 わぁ~い! ありがとう・・・
渡す主人公と貰う男の子の手元アップ。スローモーションで手渡す様子が映る。男の子に渡ろうとしたその瞬間、男性(50代)の手が突然現れ、風船を強奪。
そのまま走り去る男性。しかも全身赤ジャージ。何が起こったか分からず、固まる周囲の人々。一瞬の静寂のち、男の子が泣き始める。
子 う、うわぁ~ん!! ぼくのふうせん~!
女 ご、ごめんねぼく! 今新しいの用意してあげるからね!
子 やだやだ! さっきもらったやつがいい~!
男の子の母親 子どもを叱り始める。
主人公のカット。下を見つめ怒りに震えている。
母 コラ!
(女性店員に)すみませんね、わがまま言っちゃって。
女 いえいえ! 少々お待ち下さい・・・!
男 (割り込んで)いや。今取り戻してきますね。
しばらくここで待っててくれませんか。
女 ちょ、【主人公名】くんいいって! 同じ色の風船渡すから!
主人公 女性店員の制止を振り切り、男を追いかけて始める。
○ スーパーマーケット・入口
入口に貼ってあるポスターのカット
タイトルテロップ『風船』
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