【連載台本・世にもになるまで書いてみた・41作目】童話こーせい委員会①
これまでの話はこちら!
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○ 主人公の家・寝室
主人公 娘に絵本「さるかに合戦」を読み聞かせ寝かしつけている。
主 おれがわるかったウキ~ ごめんウキ~
娘 zzz・・・
娘 いつの間にか眠ってしまう。
主人公 寝顔を確かめそっと部屋から出て行く。
○ 主人公の家・リビング
主人公 ダイニングテーブルで1人ノートパソコンとにらめっこ中。
画面に映っているのは「白雪姫・改定案」。
主人公 ため息をつく。
主 (小声で)毒リンゴ・・・ 変えなきゃだめかなぁ・・・
主人公 別画面を開く。
そこには「白雪姫」が全文載っている。
多くの箇所に赤の波線が引かれている。
もちろん「毒リンゴ」にも波線が。
主 (小声で)やっぱダメかぁ・・・ 「毒リンゴ」に変わる食べ物ねぇ・・・
主人公 「毒リンゴ」に変わる食べ物を熟考中。
そんな中、夫が帰宅。
夫 ただいまー。
主人公 夫の声に気付いていない。
夫 ごめん。仕事中だったか。邪魔して悪かったね。
主 ・・・あ! こっちこそごめん! 今ご飯準備するね!
夫 大丈夫。僕がするよ。冷蔵庫に入ってるのかな?
主 うん。
夫 わかった。いつもありがとね。
主 どーいたしまして。
・・・わかった!
「毒餅」だったらセーフ・・・でもないか。
(声色を変えて)「餅屋さんにクレームが来たらどうするザマス!」
とか言われるよな・・・ わーどうしよ。
夫 温めた夕飯を手にダイニングテーブルへ。
夫 大変そうだね。
主 でしょ。もうイヤになっちゃうわw
童話にコンプライアンスとかいらないのにさー
夫 そうかなぁ。昔の童話って過激だったんでしょ?
主 いやいや。そういうのを正すのは別に良いじゃん。
今日なんてさ、「赤ずきん」に出てくる手土産のワイン?
で「ワインを未成年の女児に持たせるのは教育上どうなの??」
って話になってさ。馬鹿らしくない?
夫 その見方はなかったなw なるほどねぇ
気にしたこと無かったけどな・・・
主 でしょ? 他にも・・・
主人公 夫に愚痴り始める。
主人公のナレーション。
主 (ナレーション)私の職業は出版社社員
・・・じゃなくて今は「童話こーせい委員」。
あまり聞きなじみはないと思う。
簡単に言えば「童話のコンプライアンス違反を改善する仕事」
だろうか。
正直私もよくわかっていない。というかわかりたくもない。
というか、この職業って本当に必要なのだろうか・・・
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