OB凱旋 ①/全6話 【創作台本・世にもになるまで書いてみた・98作目】
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〇 中学校・校門
とある中学校の校門。
この日は快晴。雲一つない青空が広がっている。
〇 中学校・校舎裏・校長室の前
誰かが慣れた手つきで窓をドライバーでこじ開ける。簡単に壊すことに成功し、腕を突っ込み鍵を開け、室内に入っていく。
〇 中学校・校長室
室内に入ってきたのはジャージ姿に無精ひげが目立つ男(主人公・20代中盤)。人相も悪い。
主 (悪い笑みを浮かべ)まさかこんな楽に入れるとはな。
今の時代に防犯対策もしてないとか・・・
ま、おかげで助かったけどw さすが俺の母校ww
えーっと、金庫はどこに・・・
主人公 校長室を見渡す。すぐに見つけ、金庫の前まで近づく。
主 鍵はこのタイプか。ならピッキングだけで開きそうだな。
主人公 針金を金庫の鍵穴に差し、ピッキング作業を開始。古い型なのか開けるのに大苦戦。ガチャガチャと音を立ててしまう。
主 あれ? なかなか開かんな・・・
こうなったらバールでこじ開けるしか・・・
? (主人公の背後から)あのぉ~
あなた、ここで何をしているのですか?
主人公 全てを察したのか一瞬固まった後、ゆっくりと後ろを振り向く。
後ろに立っていたのはこの中学校の校長先生(白髪・50代後半)。不思議そうな顔で主人公を見つめている。
主 (心の声)やべ・・・ 開けるのに夢中で気づかんかった・・・
長 あれ? 君は確かタカハシさんかい?
主 (心の声で)しかも顔も名前も知られてんじゃん! もう終わりだ・・・
主人公 汗だくになり、その場にへたり込む。
校長 なぜか主人公を警戒することなく、入口横にある学校放送用マイクをオンにする。
校 (マイクに向かって・嬉しそうに)
全校生徒の皆様! タカハシさんが来校されました!
盛大にお出迎えください!!
主人公の顔のアップ。自業自得なのだが、自分の末路を想像し絶望している表情。
〇 中学校・体育館
全校生徒が集まった体育館。
生徒たち ざわざわと騒ぎながら、全校集会のスタートを待つ。
司会役の先生 進行を始める
司 皆様、入口にご注目ください。
ただ今からタカハシ様がご入場されます! 皆様、大きな拍手を!
体育館中が拍手で包まれる中、入口の引き戸が開く。
入口に立っていたのはどこか誇らしげな校長先生と困惑する主人公。校長のエスコートで恐る恐る入場し、ステージに登壇させられる。
校 (椅子を引いて)ささ、どうぞ座ってください!
主 (困惑しながら)あの、俺ただの泥棒・・・
校 いいからいいから! 歓迎させてください!
主 え、えぇ・・・?
ステージ上から見た全校生徒の様子。皆、目を輝かせながら主人公を見つめている。
タイトルテロップ『ОB凱旋』
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