見出し画像

【連載台本・世にもになるまで書いてみた・44作目】小鉢①

これまでの話はこちら!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


○ 定食屋(昼)

 昼時の定食屋。それほど混んでいない。なんだったら主人公だけ。
 主人公 U字型のカウンターの席(中央辺り)に座り頼んだ定食を待つ。
 中々来ないのかイライラしている。

主 (小声で)おっせーな・・・ 
  だったら社食にすれば良かったな・・・ でもなぁ高ぇしなぁ・・・
  かといってコンビニ弁当・・・ 
  あそこのコンビニの店員クッソ態度悪いからなぁ・・・

 そんな主人公の元に着信が。
 通話のために一旦外に出ようとする。
 女性店員 主人公を止める。

女 ん? 電話なら今お客さんいないし、ここでしていいよ?

 主人公 軽く女性店員に会釈。

主 (電話で)もしもし。 
  はぁ!? ったくお前またか! いい加減にしろよ!
  大体確認しろって言ってるよな! 言い訳してんじゃねぇよ!
  お前のミスなんだからお前が何とかしろよ!!
  というか今昼休み中なんだよ掛けて来んな!!

 主人公 電話をガチャ切りする。

女 なんだい怒っちゃって。部下がやらかしたのかい。
主 ええ。コイツ酷いんですよ。
  仕事もろくにできないし言い訳ばっかするしで・・・
女 そうかい。まぁ今の若い子はねぇ・・・
主 ですよねぇ。どうすりゃいいのか・・・

 厨房の奥から女性店員を呼ぶ声が。

? ・・・おい。持ってけ。
女 あいよ。はい。おまちどおさま。ハンバーグ定食です!
  ごはんお替わり自由だからね! たっくさん食べてね!
主 ありがとうござい・・・ え。

 主人公の前に置かれたハンバーグ定食。
 ごはん・味噌汁・漬物は通常サイズだが、ハンバーグだけ小鉢サイズ。
 主人公 あっけにとられている。

主 ・・・え。すみません! 写真と違うんですけど!

 主人公 メニューを見せながら店員に抗議。
 女性店員 無視。

主 おい! 無視すんな! いくらなんでも小さすぎるだろ!俺のハン・・・

 厨房から店主がやってくる。
 細身ながら顔が強面。
 ゆっくりと主人公の前にやってくる。

主 な、なんすか・・・
店 ・・・・・・文句あんなら食うな。出て行け。
主 (ため息)すんません。

 主人公 渋々定食を食べ始める。
 タイトルテロップ『小鉢』


いいなと思ったら応援しよう!

あじふらい【奇妙な世界を目指して1504日目・現在146作目】 ご覧頂きありがとうございます! よろしければサポートお願いします・・・!

この記事が参加している募集