【連載台本・世にもになるまで書いてみた・39作目】語尾②
前回はこちら!
これまでの作品はこちら!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
○ 主人公の家(夜24時前)
もうすぐ日をまたぐ。
主人公 風呂上がり。Tシャツ・短パン姿で缶チューハイを飲んでいる。
机の上に置いたスマホが鳴る。
手に取るとサヤカから着信。
主 え!?
主人公 わかりやすく驚き、すぐにかけ直す。
主 も、もしもし・・・
サ あーやっと出た。あのさ、明日ヒマ?
主 うん。空いてるけど・・・
サ お、それは良かった。じゃあさ明日買い物に付き合ってくんない?
誰も空いてないみたいでさ。アンタしかいないんだよね。
主 ・・・何で俺なの?
サ ・・・・・・別に。理由なんていいじゃん。やなの?
主 ・・・よろしくお願いします。
サ ん。じゃまた明日ね。場所は後で送るわ。
主 わかった。それじゃまた。
主人公 電話を切るとすぐに狂喜乱舞。
主 マジか! よっしゃ!! え、デートってことだよな?
いや、さすがに何人かいるよな?
むしろいなかったら変だよな? うわー何着てこ・・・
主人公 突然の遊びの誘いに落ち着きがなくなり、
家中をうろうろ歩き回る。
その時、男から貰った置物に目が行く。
主 ・・・もうすぐ0時か。
主人公 なぜか誰も見ていないのを確認し、
置物に向かって手を合わせる。
主 (祈りながら)明日、上手くいきますように・・・!
(我に返って)何やってんだ俺は・・・
「願いが叶う」なんて嘘っぱちに決まってんだろって。
よし、寝るか。
主人公 リビングの電気を消し、鼻歌交じりで部屋に向かう。
えらく上機嫌。
部屋についたのかドアが閉まる音。
「カエルのような置物」の目が妖しく光る・・・
○ 主人公・洗面所(翌朝)
翌朝。デート?に備えていつもより入念に歯磨きをする。
口をゆすぎ、最終確認。洗顔もヒゲのそり残しもバッチリ。
主 よし。これで大丈夫ケロ。
・・・・・・ん。俺今なんか言ったケロ?
主人公 スマホでニュースを適当に選び、声に出して読み始める。
主 エンゼルスの大谷選手はこの日2ホーマーと大活躍ケロ。
第1打席では低めのストレートを完璧に捕らえて右中間にケロ。
ファンを大いに湧かせたケロ・・・
ん? 「ケロ」ケロ ??
主人公 別のニュースを選んで、もう一度声に出して読む。
主 人気アイドルの「イトウサユリ」
突然のキャラ変でファン困惑ケロ・・・
俺、何で「ケロ」って言ってるケロ・・・??
ま、まさかケロ!!
主人公 慌ててリビングに向かう。
○ 男の家?
男 優雅に朝食を嗜んでいる。
そんな時にスマホに非通知からの着信が。
男 ん? 誰からだ? もしもし・・・
主 おい! お前の仕業だろケロ!?
男 えっと、どちら様・・・
主 言わなくてもわかるだろケロ! 昨日お前の店で・・・
男 あ~ キミか! やっぱり掛けてくると思ったよ!
で、どうしたのそんなカリカリしちゃって。
あ。ケロケロの方がいっかw
主 笑い事じゃねぇんだよケロ! 説明しろケロ!
男 ごめんごめんw あまりにもケロケロ言ってるからさw
あのね、昨日説明し忘れたんだけどね。
その置物「願いを叶える代わりに変な語尾になる」っていう
オプションついてんのよ!
キミに渡したのってカエルだっけ? だからそういうこと?
主 ・・・! 大事なことは先に言えケロ!
男 だって颯爽と帰っちゃったもんだから言えなくてさ~
めんごめんごw
主 どうしてくれるんだケロ・・・ 今日デートなんだよケロ・・・
男 え?そうなの!? じゃ、頑張って~
あ、そうだ。この前アイドルのイトウ?って娘がね・・・
男 電話をガチャ切り。
主 ・・・あの野郎ケロ!
どうしようケロ・・・ サヤカさんにどう説明したらいいけろ・・・
とりあえず向かいながら考えるかケロ・・・
主人公 意気消沈した様子で待ち合わせ場所に向かう。
タイトルテロップ『語尾』
いいなと思ったら応援しよう!
ご覧頂きありがとうございます!
よろしければサポートお願いします・・・!
