枕にかけた青春 ①/全5話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・108作目】
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○ 橋の歩道
女子高生A・B 橋の歩道を駄弁りながら歩いている。
女子高生A 河川敷でシャドーピッチングをする主人公を見つける。
A ねぇ! あの人【主人公の名字】くんじゃない?
B ほんとだ! ・・・あれ? 野球部だっけ?
A ううん。帰宅部じゃなかった? 知らんけどw
B じゃあ練習する意味ないじゃんww あははww
女子高生 練習に励む主人公を笑いながら、その場から去って行く。
○ 河川敷
主人公 どこかつまらなさそうな顔をしながら、シャドーピッチング中。
主 (心の声)・・・俺はなぜ、黙々とこんな練習をしなければいけないのか。
毎日のように周りから馬鹿にされ、悪天候でもやらされ・・・
こうなったのも全て父のせいだ。訳の分からない「願い」のせいで俺は・・・
○ 主人公宅・玄関
『ちびまる子ちゃん』のさくら家のような、昭和チックな平屋。
主人公 疲れ切った様子で帰宅。
主 ただい・・・ うわ。
主人公の前に、父親が待ち構えていたかのように立っている。
父 おい。うわとは何だ。うわとは。
主 ・・・ごめんなさい。
父 よし。メシの前に練習するぞ。とっとと着替えてこい。
主 ・・・父さん。あのさ。
父 (圧をかけるように)ん?
主 ・・・何でもない。着替えてくる。
主人公 しぶしぶ自室に向かう。床が古くなっているのか、ギシギシと音が鳴る。
父 おい! 足音立てるな! すり足で歩けと言ってるだろ!
主 (ボソッと)うっせぇなぁ・・・
○ 主人公宅・和室
主人公 浴衣姿で布団の上に立っている。両手に枕を持ちながら。
父と母も同じく浴衣姿。全員お揃いで、色は青。
母 それでは・・・始め!
主人公 気だるそうに枕を投げる。
父 軽々とキャッチ。
父 どうした! そんな枕じゃ相手を潰せんぞ! ほら!来い!
主人公 嫌々、枕を投げ続ける。
主 (心の声で)・・・枕投げの特訓ってなんだよ!!
枕のカット。
タイトルテロップ『枕にかけた青春』
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