不登校問題で大切な教育機会確保法の理解と教員・保護者にしてほしい3つのこと
私の勤める学校でも不登校が増えていることが課題となっています。
新年度を迎える前に今一度、「教育機会確保法」の趣旨を確認し、教員や保護者にしてほしい3つのことについてお話します。
【教育機会確保法の趣旨】
✅「安心して教育を受けられる場と機会の確保」を謳っている法律である。
【教員・保護者にしてほしい3つのこと】
✅子どもが豊かな人生を歩んでいくための自律的な基礎が学べる、教育の場と機会を確保・保障し、そのニーズに応えることです。
✅「何もしていないことは、豊かな人生を送るために今必要な準備」と理解すること。
✅子どもの居場所は、家庭、学校に限らず安心できるところであればどこであっても良いことを理解すること。
また、この記事を目にした保護者の方やご自身が不登校を経験した方、または現在不登校中の当事者の方からもご意見もいただけたら幸いです。
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1 教育機会確保とはどのような法律か?
✅教育機会確保法とは、「安心して教育を受けられる場と機会の確保」を謳っている法律である。
1. 全児童生徒が豊かな学校生活を送り、安心して教育を受けられるよう、学校における環境の確保
2. 不登校児童生徒が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、個々の状況に応じた必要な支援
3. 不登校児童生徒が安心して教育を受けられるよう、学校における環境の整備
4. 義務教育の段階の普通教育に相当する教育を十分に受けていない者の意思を尊重しつつ、年齢又は国籍等にかかわりなく、能力に応じた教育機会を確保するとともに、自立的に生きる基礎を培い、豊かな人生を送ることができるよう、教育水準を維持向上
5. 国、地方公共団体、民間団体等の密接な連携
(出典 義務教育の段階における普通教育に相当する普通教育の確保等に関する法律 文部科学省)
教員や保護者の中で誤解をされている方がいますが、不登校の子どもを学校に来させることが第一優先なのではありません。
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2 教員・保護者にしてほしいこと①
✅子どもが豊かな人生を歩んでいくための自律的な基礎が学べる、教育の場と機会を確保・保障し、そのニーズに応えることです。
学校現場にいると、不登校生徒をなんとか学校に来させることにエネルギーが向きがちです。
しかし、大事なことは学校はもちろんですが、学校以外の場も含めて教育の場・機会があることを保護者、子ども本人にきちんと伝えること。
そして、そのニーズに応えることです。
しかし学校現場は次のような現状に悩んでいます。
教育の場・機会があることをいくら伝えても、子どもは何にも興味を示さない。学校にも、学校以外のどこにも行かない。
家にただいるだけで何もしない。
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3 教員・保護者にしてほしいこと②
✅「何もしないことは豊かな人生を送るために今必要な準備である」と理解すること。
「家にいるだけで何もしていない。」
これが果たしてダメなことなのでしょうか?
「教育の場と機会を保障する」ことは伝えたけれども、実際に子どもは何もしていない。
だから、何とか「教育の場・機会を保障したい」
という発想になる。
しかし、「教育の場と機会の保障」はあくまでも「豊かな人生を送る」という目的を達成するための手段です。
そうであれば、学校・保護者が求められていることは、
「何もしない」ことは豊かな人生を送るために今必要な準備である
と理解することです。
いろいな選択肢がある中で、あえてそうしていると捉えるのです。
このような不登校に理解のある態度が、子どもにも「休んでもいいんだ」という安心感を与え、どこかのタイミングで子ども自らが学びの一歩を踏み出すことにつながるのです。
そんな考えを後押ししてくれる記事に出会えたので紹介します。
脳科学者の茂木健一郎氏が、脳科学の視点からズバリと結論を述べています。
学校へ行きたいくない子は脳科学的に学校へ行かせるべきではない
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4 教員・保護者にしてほしいこと③
✅安心感があれば子どもの居場所は家庭、学校のどこであっても良いことを理解すること。
自分が自分でいられる安心できる居場所。
それが家庭であるべき。学校であるべき。
そういう価値観が不登校問題に関わる人達を苦しめています。
自分の居場所が家庭や学校以外であっても良い。
肝心なのは実際に安心できる場所であること。
そんなことを茂木氏の記事を読んで感じました。
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まとめ
【教育機会確保法の趣旨】
✅「安心して教育を受けられる場と機会の確保」を謳っている法律である。
【教員・保護者にしてほしい3つのこと】
✅子どもが豊かな人生を歩んでいくための自律的な基礎が学べる、教育の場と機会を確保・保障し、そのニーズに応えることです。
✅「何もしていないことは、豊かな人生を送るために今必要な準備」と理解すること。
✅子どもの居場所は、家庭、学校に限らずどこであっても良いことを理解すること。
不登校問題に悩んでいる人のお役に少しでも立てたら幸いです。
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