笑顔でボールを追いかける様子にサッカーの原点を思い出す
サッカー部顧問の『そい』です。
中学校教員35年目に突入です。
サッカー指導歴も35年目になります。
私の指導する中学校のサッカー部は、3年生が10名、2年生が3名。
ジリ貧の人数での活動を余儀なくされてきました。
人数が少ないと、11対11のフォーメーショントレーニングができなかったり、競争に欠けるというマイナス点もある反面、目一杯プレイする時間は保障できるというプラスの面もありました。
新学期。
果たして、何人の新入生が入部してくれるか?
事前のリサーチから、
5、6人でも入ってくれたら御の字かな
という予想していたところを
なんと12名もの新入生が体験練習に参加。
1年生は、2、3年生の後ろに並んで、一緒にウォーミングアップから体験に参加。
人数は一気に2倍です!
にわかに練習に活気が出ます。
2、3年生が6対6のボールポゼッショントレーニングをやっている横で、1年生もボールポゼッショントレーニングを行いました。
「はい、パスを繋いでみて!」
そう言って、ポンとボールを蹴り込むと、最初は戸惑いを見せていた1年生も、徐々に要領をつかみ、嬉々としてボールを奪い合うようになりました。
隣のピッチでは2、3年生が同様のトレーニングをしています。
手前の1年生の光景を2、3年生の光景を重ねてみると、2、3年生のがっしりとした体格と、ワンプレーワンプレーのスピード動きの質の違いには目を見張るものがありました。
3年前は、彼らも、今目の前にいる1年生と同じような体格で、黄色い声を上げながらボールを追っていたんだよなあ。
そんなことをふと思い出しました。

赴任した当時は、40名を超える部員がおり、ポジション毎でライバルと競い合う雰囲気がありました。
切磋琢磨して互いを伸ばすことでチーム力も向上して来ました。
しかし、ここ数年は、部員数も減り、11人がかろうじて確保できる人数。
黙っていても試合に出られる状況になり、いかにモチベーションを高く練習に取り組ませるか?
目標設定の難しさを感じていました。
昨シーズンは、全敗でシーズンを終えました。
いくら頑張っても、試合でボコボコにされる。
どうやったって、どうせ無理なんだ。
そんな投げやりな気持ちになることも。
私の34年の指導者人生で初の体験であり、当の本人達にしてみれば、『心が折れる』のも無理からぬことだとは思います。
その度に
「君たちの保護者は、一生懸命ボールを追いかけている、その頑張りを応援し、その姿に感動を覚えているんだよ」
と訴え続けてきました。
サッカーは相手のある競技だから、強かろうが弱かろうが、絶対に勝てるとも絶対に負けるとも断言することはできないんだよ。
勝つためにトレーニングをしているし、勝った方が楽しいだろうけど、負けたら意味がないわけではないんだよ。
君たちは勝てるとわかっているから試合をするのか?
負ける試合は最初からやらないのか?
そうではないよね。
勝てるかどうかは、やってみないとわからない。
少しでも勝つ確率を上げるために良い準備をする。練習をしているんだよね。
これって人生と同じだよ。
最初からうまくいくかどうかはわからない。
不安だよね。
その不安を減らすために、良い準備をするんだ。
君たちは義務教育を終える。
ここから先は、勉強が嫌なら進学しなくたっていいんだよ。
その先は、自分の進みたい道を自分で切り開くことになるんだ。
でも、とりあえず高校にはいく。
大抵はそういうよね。
自動的高校へいけないんだ。
『高校入試』というチャレンジが待っている。
君たちが今部活動で経験していることは、高校入試というチャレンジにもつながっているんだ。
勉強ができるから、入試が楽なわけでもない。
勉強ができなかったら、進学できないわけでもない。
要は、どのような目標を設定し、具体的にどのような取り組みをするか?
いかに継続して頑張れるか?
十分に頑張ったなら、結果は運に任せるしかない。
ほら、サッカーに似てるだろ?
みたいな話を幾度となくしてきました。
久々に20名を超える人数での練習。
1年生と2、3年生が隣り合ってのピッチでトレーニングを同時進行。
私は、1年生に声をかけながら、遠巻きに2、3年生の様子を見ていました。
たくさんの1年生を前にして、ちょっと先輩らしさをアピールしてる?
なんだかいつもより活気が3割増し(笑)のような気がしました。
1年生が黄色い声を上げならが、ボールを追ってます。
奥では、3年生の太い声と、「ボン」と力強くボールを蹴る音が聞こえてきます。
1年生と2、3年生とでは、テンションは異なりますが、どちらも笑顔でボールを追いかけています。
負けてばかりで、時にはサッカーをしたくない!
なんて思うこともあったのかもしれないけれど、やっぱりサッカーが好きなんだすよ。この子たちは。
この気持ちを大事にしてあげたい。
これが指導者の務めなんでしょうね。
こうやって、みんなでボールを追いかけている日常って、本当にありがたいです。
コロナで思うように活動できない時期があったからこそ、余計にそう思うのかもしれません
嬉々としてボールを生徒たちを見ていると
これがサッカーの原点なんだろうな
って感じています。
練習が緩ければ、
「それがお前の本気か?試合で苦労するのは誰だ?」
と叱咤し、奮起を促す。
違和感のあるプレーには
「どうした?」
と声をかけ、選手の心のモヤモヤに耳を傾けむける。
いろんな個性を持った生徒たちが集まれば、いろんな化学反応が起こります。
人数が2倍になったことにより、これからじゃ今まで以上にいろんな化学反応が生まれるかもしれません。
それは時には軋轢となることもあるかもしれません。
しかし、それは今まで以上に学び成長する良い機会となるかもしれません。
良い学びにするか、軋轢としてしまうかは、指導者の関わり方にかかってくると思います。
サッカーを通じて、いろんなことを学び成長し、試合も勝つ。
そうなれば、最高です。
最高を目指して、明日からも頑張っていこう!
部員が増えると、顧問のテンションもいつもより3割り増しみたいです(笑)

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