発火リスクが極めて少ない USB-C 充電型 単三電池を買ってみた / 環境に優しいニッケル亜鉛式
最近バッテリーの発火のニュースを見かける時があります。
その中で、 (株 )キーエンスが新たに設立された100%出資のグループ会社「メイカーズ」が開発・発売した USB-C充電型 単三電池 (4本セット)Z-Power Cell / ZP-QC シリーズがあったので買ってみました。

まずは結論:
可燃性電解液を含まないニッケル亜鉛方式を採用したUSB-C充電式の単三電池。1.9ボルト〜1.6Vの電圧でのカメラのフラッシュやLEDライトにも使え、電圧の一定時間が長く粘り強い出力もできるので、「防災用」としても使える充電池。
また熱暴走や発火リスクが非常に低い素材を使い、環境に配慮した製品。
ただし容量は比較的少なく、他の電池より電圧が若干高いので複数の直列使用には注意が必要。(特にアナログ機器への使用)
ダイソーとニトリで買った充電池(単三)はリチウムイオン型。
特徴1: USB-C による充電
付属のケーブルで USB-A→USB-C x 4 ケーブルで4本同時に充電できます。

4本同時に充電できます。
充電中は下記写真のように+部が赤く点灯します。

充電が完了すると緑の点灯に変わります。

特徴2:「極めて低い」発火・発熱リスク
構造的に可燃性の電解液を含まないため、リチウム系電池より発火リスクや液漏れリスクが非常に低いと思われます。
腐食要素を抑えているので、長く使えるという点も大きいと思います。
これは「長期的に使う」という意味で大きなメリットにもなります。

特徴3:高電圧の出力
満充電時に 1.9V 供給。そして安定的に 1.6V を供給します。
1.6Vの良さは「1.5V想定の機器を、より本来の電圧で動かせること」です。LEDライトやモーター系では元気さが出やすい一方、機器によっては電圧が高めで相性が出る可能性もあります。
「豆球式の懐中電灯/ヘッドランプ及び豆球を使用した玩具」には適さない可能性が高いので注意が必要です。
(オキシライド乾電池の注意内容から一部引用)※ 特に白熱式電球との相性は悪そうです。
特徴4:カーボンニュートラル的な製品
有害物質を含まないニッケル亜鉛電池を採用。リサイクル性が高く、製造から廃棄までの環境負荷を抑えることで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献しうる製品とも言えます。
メリット
eneloop のように充電池専用の充電ドックが不要な点が大きいです。
充電もUSB-Cケーブルがあれば、USB充電器やPCからでも充電ができます。

また、充電容量が10%を切るまで電圧が一定である点です。
多くの電池・充電池は下記グラフのように落ちていきますが、本商品はギリギリまで電圧の一定感を保つのも特徴です。

デメリット
容量が少ない点です。
仕様でも1200mAhと記載されており、アルカリ電池(約2,000〜2,500mAh)よりは容量は少ないです。
充電時間が長い
完全な空の状態から充電する場合、9時間前後。
バッテリー充電の中ではかなり長い方です。(就寝前に充電をはじめた方が良いタイプです)
実際に満充電にして10%以下まで使い込んでから再充電→満充電まで8時間以上要しました。
注意点 : ( 相性と直列使用 )
相性が悪い機器があるかもしれない
電圧が 1.9V〜 1.6V も使う機器次第ではデメリットにもなります。
特に電圧がシビアな機器とは相性が悪いですが、単純なリモコンやワイヤレスマウスやLEDライトは問題なかったです。
試してはいないですが、豆電球タイプ(LEDではない方)のものとは相性が悪いという認識です。(過電圧でフィラメントへの負荷が上がりやすくなります)
直列時は特に注意が必要
4本直列使用した場合、マンガン電池 1.5V x 4 ( 6.0V ) 、ニッケル水素電池 1.2V x 4 ( 4.8V )、今回のZ-Powerセル(ニッケル亜鉛充電池) 1.9〜1.6V x 4 ( 7.6V 〜 6.4V )となります。特に電池を4本以上使うポータブル機器や、電子パーツを使って自作する方や、ミニ四駆やラジコンカー等を扱う人は注意した方が良さそうです。
実際に使ってみた感触
手持ちのワイヤレスマウスに入れて使ってみましたが、特に問題なく動きます。また、ダイソーで売っていた110円LEDライトでも試してみましたが問題なく点灯してます。

特にLEDライトやリモコンには相性がいい気がします。電圧が下がりにくい設計となっているため電池が切れるぐらいのタイミングまで一定の明るさを保ってくれるという印象です。(アルカリ電池などは残量が減ると電圧も下がり、使い切る前に電圧の関係で点灯も厳しくなります)
単三1本〜2本を使うものであればデジタル機器であれば問題は特になさそうな印象です。(※ アナログ機器(豆電球や音響機器など)は仕組みや直列本数によって電圧の影響を受ける可能性は高そうです)
使ってみて気づいたメリットとデメリット
メリットはやはりUSB-Cの充電の手軽さと500回繰り返し使える点です。
また、LEDライトやリモコン、ワイヤレスデジタル機器とは相性がいい気がします。
デメリットは注意点がある所。3〜4本以上直列に使う場合は電圧を気にする必要があるかもしれない、という点です。
私の手元には該当する機器がないので試せないのですが、そのような機器で利用する場合は気を付ける必要が出てきますので、その点は覚えておいた方が良さそうです。
まとめ
今回購入した 「メイカーズ」のUSB充電式単3電池ですが、
USB-Cでお手軽充電
発火リスクが極めて低い素材設計
長期の使用できる設計構造
安定した1.6V供給
500回の充電回数
という特徴をもっています。
殆どの充電池は「リチウムイオン」を使用しています。
本商品は「ニッケル亜鉛」を採用しているので、発火リスクがリチウムイオンより極めて低く、安全性は高いと言えます。
デメリットは容量の少なさと充電の長さですが、チャージサイクルさえ念頭に置いた運用であれば問題はないと考えてます。(就寝前に充電開始など)
また電圧降下のタイミングがかなり遅いので、結果的に長く使用できる機器もあるかと思います。
使う機器をLEDライトやワイヤレスキーボードなど比較的過電圧の影響を受けにくいもので使うのがベストのようです。
逆に電圧に機敏なものや直列で使うものには注意が必要です。
公式サイト:
Z-Power Cell / ニッケル亜鉛充電池(単三形)ZP-QC シリーズ
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リンク先⇩
https://www.panasonic.com/jp/energy/company/info/oxyride.html
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