車を手放すという選択肢 ― 外車×10年ローンという負債を抱えていた話
「それ、ほんとに必要?」
娘と二人で暮らすようになってから、
自分に「それ、ほんとに必要?」と問いかけることが増えた。
中でもいちばん大きかった問いが「車」だった。
マネーリテラシー皆無の夫婦時代
正直に言うと
元妻も自分も当時は完全にマネーリテラシーが皆無だった。
世帯年収はそれなりにあったし
「まあなんとかなるっしょ」で生きてた。
欲しいものは買うし旅行にも行った。
シンガポールの高級ホテルにも泊まった。
でも家計は赤字。毎月。
「ボーナスで補填すればいいか」で
真剣に家計に向き合うこともなかった。
今思えば完全な自転車操業だった。
外車×10年ローンという爆弾
そんな中、俺は調子に乗った。
ちょっと見栄を張って外車を買った。
「月2.7万円のローンならいけるっしょ」って
銀行でマイカーローンを10年で組んだ。
10年ローン。今の自分なら絶対にやらない。
でも当時は“この車に乗ってる俺”がちょっとカッコよく見えたんだ。
街を走っていると、自分が“成功者”にでもなった気すらしていた。
アホすぎるけど本当にそう思ってた。
初めて迎えた車検
請求額25万円。
当時はまだ結婚していたけど不思議と焦りはなかった。
焦るどころか、「へ〜、けっこうするんだな〜」くらいで済ませた。
今思えば、それすらもマネーリテラシー皆無の象徴だった。
25万円って本来はすごく重い金額のはずなのに
まったくピンと来ていなかった。
気づきは娘との日常から
離婚して、シングルファザーとしての生活が始まった。
収入と支出にきちんと向き合うようになり
固定費の大きさに悩む日々。
その中でも車にかかるお金が重くのしかかっていた。
駐車場代、保険、税金、ガソリン…。
ざっくり月3万円以上が飛んでいく。
しかもこれはローン返済とは別にかかるお金。
「このお金、娘のために使ったほうがよくないか?」
ふとそう思ったときがあった。
娘への相談、そして決意
俺から娘に言ってみた。
「ねえ、パパってさ、土日しか車使ってなくない?」
「そのお金で美味しいもの食べたり遊びに行ったりしたほうが楽しくない?」
娘はちょっと驚いた顔をして、
でもすぐに
「たしかに〜。移動しながら車の中でYouTube観るの好きだったけど
でも毎日じゃないし、それもいいかも」と笑ってくれた。
その一言で、肩の力がすっと抜けた。
俺は“車を持ってる自分”にしがみついていただけだったんだって気づいた。
手放して得た“本当の余裕”
車を売った。査定額は思ったよりよかった。
貯金から30万円だけ出したけどローン完済できた。
心が軽くなった。
「娘の将来の学費大丈夫かな…」
そんな不安を抱えながら生きていた日々に
ようやく終止符が打てた。
“浮いたお金”が生んだもの
今、車の固定費はゼロ。
浮いたお金で好きなフルーツだって毎週買える。
プチ贅沢なスイーツだって買える。
むしろお釣りがくる。
そして何より
「毎月の家計が不安じゃない」っていう
小さな安心が積み上がっていく。
それでも見栄が顔を出す夜もある
たまにSNSで流れてくる外車の投稿や
最新仕様の車を見ると
ちょっと羨ましくなる。
「俺も前はああだったな…」って思う夜も正直ある。
でも、そんな夜に限って娘が言うんだ。
「パパ〜、今日のごはん、すっごくおいしかったよ!」
…もう、それだけでいい。
いや、むしろこれがいい。
これが俺の“正解”だったんだ。
「車を持たない=負け組」じゃない
車を持つことが悪いとは思っていない。
でも「持ってて当たり前」「手放すなんて考えられない」
って思考になっているなら一度立ち止まってみてほしい。
「それ、ほんとに必要?」
俺にとって“車を手放す”という選択は
「過去の見栄」よりも「未来の安心」を選んだ
人生の大きな分岐点だった。
補足:車を手放して後悔しないために
「車を手放すか、まだ迷ってる…」
そんな方のために
俺が実際にやってみて良かったこと・困ったこと・感じた変化をまとめた。
車の維持費ってどれくらいかかるの?
俺の場合、ざっくりこのくらい。
車を持つだけで、毎月これだけお金がかかってた(ローンを除く):
駐車場代:月に10,000円。年間で120,000円
保険料(車両保険なし):月に3,000円。年間で36,000円
ガソリン代:月に6,000円。年間で72,000円
税金・車検・メンテ費:月に15,000円。年間で180,000円
つまり、合計で月34,000円、年間では408,000円ほどがかかっていた計算になる。
車を手放す前にやってよかった2つのこと
・生活圏内の「代替手段」を洗い出す
→ 徒歩・電車・バスで本当に困らないかシミュレーション。
・カーシェアの登録
→ 「三井のカーシェアーズ」に無料登録して、自宅近隣で使える車を確認。
手放してからの“困った場面”とその乗り越え方
それがですね、困った場面がほとんどない。
だから乗り越え方もなにもない笑
スキーにはレンタカーで行ったし
カーシェアに登録だけはしたけど一回も使ってない。
それで成立するほど関東圏の交通網は発達している。
車を手放してよかったことベスト3
・毎月の固定費がグッと下がった
→ 家計の“圧”が減って、気持ちにゆとりができました。
・家計簿をつけるのが楽しくなった
→ 浮いたお金で、貯金のペースが上がるのが実感できた。
・見栄よりも生活の“リアル”を大事にできるようになった
→ 娘との日常が、今いちばんの「豊かさ」だと気づけた。
最後に
「車を手放す=不便」「車がないと恥ずかしい」
そんな思い込みに俺自身も縛られていた。
でも、実際に手放してみて思ったのは――
“必要じゃないもの”にお金を払い続けていたんだなということ。
あなたにとって、車は本当に必要ですか?
もし少しでも迷っているなら
一度立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。
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