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【ひとり紅茶日和】紅茶を通して見つけた小さな幸せ

これまでの歩みを、
小さなエッセイ本のように
編み込みました。

内容は過去に投稿した記事と
重なります。

本編は約7,200字です。

目が疲れやすい方は、
「後で読む」のマガジンに追加して
お茶休憩を挟みながらお読みください。


はじめに

私は、運動が嫌いだ。

学生時代から体育は苦手だったし、
できるだけ家でのんびりしていたい。

そんな私が、
ちょっとしたダイエットに成功した。

え?
紅茶のエッセイじゃないのかって?

まあ、慌てないでください。
ちゃんと繋がりますから。

これは、運動嫌いの私が、
カフェと紅茶のおかげで
少しだけ世界を広げた話だ。


第一部 紅茶ウォーキングのはじまり

1章 紅茶との出会い

カフェに入ると、
多くの人はコーヒーを注文する。

私も、コーヒーの味は好きだ。

けれど、飲んでから
しばらくすると気分が悪くなる。

どうやら私は、
コーヒーのカフェインに弱いらしい。

カフェインレスなら飲めるが、
普通のコーヒーは苦手だ。

そんな私にとって、
紅茶はちょうど良かった。

最初に紅茶を好きになった理由は、
たぶん漫画だった。

私は昔からよく漫画を読む。

子どもの頃に読んだ一つが
『紅茶王子』。

紅茶の名前を持つ妖精たちが
登場する物語だ。

おかげで、飲んだこともないのに、
私は紅茶の名前だけは知っていた。

漫画の中で描かれるティータイムは
なんだかとても楽しそうだった。

そして、もう一つのきっかけは、
大学時代に出会った友人たちだ。

彼女たちは紅茶が好きだった。

私は詳しくなかったけれど、
紅茶専門店へ連れて行ってもらったり、
カフェへ行ったりした。

今思えば、
紅茶を楽しむ入り口を作ってくれた人たちかもしれない。



2章 FIREとダイエットと紅茶

私は、少し前にFIREした。

こうして書くと、
なんだかすごそうに見える。

でも実際は、
いわゆる「リーンFIRE」だ。

こじんまりと、
質素な暮らしをしている。

会社員生活から解放されてから、
自由な時間が手に入った。

ところが、しばらくすると
困ったことが起こった。

とある日の洗面所。

恋をすると雷に打たれたような
衝撃が走ると言うが、
私は体重計の上で衝撃を受けていた。

働いていた時よりも、
5㎏以上太っているではないか。

このペースで増え続けたら、
大変なことになる。

これはまずい。

そして、ついに決意した。

「ダイエットするぞ!」

まず始めたのは近所の散歩。

雨の日は、自宅でもYouTubeを
見ながら運動した。

しかし、最初の意気込みはどこへやら、
だんだんと薄れていくやる気。

どうしたら継続できるだろう。

チョコザップも考えたけれど、
深刻な問題がある。

そう、冒頭でも書いた通り、
私は運動が大嫌いだ。

続けられる自信がまったくない。

そして、嫌いなもののために
少ない財布からお金を支払う現実に
どうしても納得できない。

そこで、
私は考え方を変えることにした。

嫌いなものの為じゃなくて、
好きなものの為にお金と体力を
使えばいい。

私は月会費を払うより、
そのお金で紅茶を飲みたかった。

そんなこんなで、私が選んだのは、
カフェだった。

ゴールテープの先には、
大好きな紅茶と落ち着く空間が
腕を広げて待っている。

あえてひと駅離れた駅から歩いたり、
遠回りしたり。

無理のない範囲で、歩いてみた。

大嫌いな運動をしているのに、
心にかかるストレスが、まるでない。

私はこれを、
「紅茶ウォーキング」と呼んでいる。

出かけられない日は、
自宅での運動や、近所の散歩。

毎日が同じことの繰り返しだと
飽きてしまいやすい。

けれど、変化が付いたことで、
より続けられるようになった。

「次はどこに行こう?」と、
むしろ前のめりだ。

ダイエット開始から、
4か月ほどたったある日。

私はドキドキしながら
体重計の前に立った。

結果は、2.4㎏減。

食事量は変えていない。

ただ、少し歩いて、
自分を楽しませただけだ。

けれど、この4か月で得たものは、
体重減少だけではなかった。

むしろ本当に大きかったのは、
その先かもしれない。

そこにあった小さな幸せ。

それは、
突然現れたのではなく、
見えなかったものが、
見えるようになった。

こう表現するほうが
正しいかもしれない。



3章 時間と空間を味わう

春の足音はまだ遠く、
肌寒さの残るその日。

私は首元をマフラーで包んで歩いていた。

宝塚南口から阪急電車の高架沿いを進んだ先。
ふと現れる1軒のカフェ。

「ハル*カフェ」を訪れた。

店内は柔らかな照明に包まれ、
テーブル席がゆったりと配置されている。

一人で静かに過ごすにも、
誰かとゆっくり話すにも、
ちょうど良い距離感だ。

紅茶の種類は、
ダージリン、アールグレイ、セイロン。

どれも定番だからこそ、安心感がある。

今回は、ダージリンを選んだ。

店内には数組の客がいるものの、
全体的に落ち着いた空気が流れている。

実は、過去にも友人と
この店を訪れたことがある。

しかし、今回は一人。

じっくりと時間と空間を味わう感覚は、
新鮮だった。

ほどなくして、ティーカップとポットが運ばれてきた。

カップに紅茶を注ぎ、ひと口。

やわらかく広がる香りと、
すっきりとした風味が心地いい。

冷たい体にぬくもりがしみていく。

店の奥の棚には、
様々なデザインの陶器が並んでいた。

訪れるたびに違うカップに
出会えるかもしれない。
そんな楽しみもある。


2杯目は、
少し濃く出た味わいに変わる。

ほんのりとした苦みが加わり、
また違った表情になるのが面白い。

気づけば、
日常から少し離れた世界にいるような
気分になっていた。

店主の気配が控えめだったのも、
そう感じさせた一つだろう。

誰にも邪魔されず、
何も考えずに過ごす。

最後の一杯は、
砂糖を加えて。

紅茶のほのかな渋みと甘さが重なり、
ほっとする味わいに変わる。

静かに自分のペースで過ごせる、
贅沢な時間だった。



4章 あの日見た大人の姿

その日は、
宝塚市立中央図書館にやってきていた。

お目当ては読書――
と言いたいところだが、
もうひとつある。

図書館に併設された、
小さなカフェ「キキルアック」だ。

まずは喉をを潤そうと、
そのままカフェに向かう。

店内はこぢんまりとしていて、
窓際のカウンター席と、
二人掛けのテーブルがいくつか。

テーブル席は埋まっていたので、
カウンター席へ腰かけた。

椅子は少し高く、足が宙に浮く。

ふと、子どもの頃のことを思い出した。
親に連れられて入ったカフェ。

少し背伸びしたような空間に、
どこか落ち着かない気持ちだった。

背の高い椅子で、
カップを手にする大人たちが、
妙に印象に残っている。

今の自分は、どんなふうに
映っているのだろうか。

今回注文したのは、
ベルガモットティー。

クラフトスリーブのついた紙コップに、
ティーバッグが揺れている。

気取らない手軽さが心地いい。

一口飲むと、
柑橘系のさわやかな香りが
ふわりと広がる。

さっぱりとした味わいに、
ほんの少し疲れが晴れた気がした。

周りを見渡すと、一人で静かに
食事やティータイムを過ごす人の姿があった。

読書の合間の、
ちょっとした贅沢な時間。

こういう時間が、
大人になったということなのかも
しれない。

さあ、
ひと息ついたら図書館へ向かおう。

どんな本に出会えるだろう。

小説をじっくり読むのもいいし、
エッセイを気ままにめくるのもいい。

そんなことを考えながら、
最後のひと口を飲み干した。



第二部 紅茶は世界を広げていった

5章 たくさんの紅茶と藤との出会い

以前訪れた「ハル*カフェ」から
徒歩数分の場所。

民家をリフォームしたカフェ
「宝塚 英」にやってきた。

どこか懐かしい佇まいだ。

引戸を開けると、焼き菓子の並ぶ棚と、
穏やかな雰囲気の店主が迎えてくれた。

奥の喫茶室は、
半分サンルームのようになっていた。

お日様のやさしい光が、
室内にのんびりと満ちている。

メニュー表と一緒に、
30種類ほどの茶葉が入った
サンプル缶が運ばれてきた。

少し興奮しながら、
ひとつひとつ手に取り、
そっと香りを確かめる。

気づけば、
飲む予定のない茶葉まで試していた。

悩んだ末に選んだのは、
ディンブラのホットティー。

そのとき、
ひとつ気になっていたものがあった。

頭上を覆う、大きな木だ。

ここは屋内のはずなのに、
その木は地面から伸びている。

店主に尋ねてみると、
そこには思いがけない話があった。

もともと、
この場所には藤棚があったという。

しかし、テーブル席を増やすためには、
藤を取り除く必要があった。

それでも店主は、
切ることを選ばなかった。

そのまま、残したのだ。

屋内に身を置いたあとも、
藤は枝を伸ばし続けた。

花こそ咲かないが、
夏には葉を茂らせるそうだ。

環境が変わっても、
生きることをやめない。

その静かな強さに、心が動いた。

カップには、赤褐色の澄んだ紅茶。

さらに、
お代わりのポットまでついている。

ディンブラを飲むのは初めてだった。

そっと口に含むと、
華やかな香りがふわりと広がる。

苦味や渋みは控えめで、
とても飲みやすい。

紅茶を味わいながら、
再び木を見上げる。

剪定を繰り返した枝は、
自由で、どこか力強い。

その先には、
やわらかな若葉が芽吹いていた。


実はこの藤には、
もうひとつの物語がある。

根を同じくする別の藤が、あるとき、
店の外に芽を出したのだという。

出入り口のそばで育ち始めたその枝に、
店主はそっと支えを添えた。

やがてその藤は大きく育ち、
花を咲かせるようになった。

教えてもらった枝を見上げると、
小さな蕾がいくつもついている。

私はすっかり藤の虜となってしまった。


6章 イギリス旅で見つけたもの

9階のエレベーターが開くと、
そこはイギリスだった。

紅茶好きの友人に誘われて、
神戸阪急百貨店の英国フェアを訪れた。

まず目に留まったのは、
ユーモラスな表情のぬいぐるみ達だ。

イギリスの雑貨や小物、
さらには美しい食器まで並び、
視界いっぱいに広がっていく。

どこを見ても、
異国の空気に満ちている。

もうここは、
日本ではないような気さえしてくる。

人の流れをかき分けて奥へ進むと、
一番の目的のコーナーにたどり着いた。

紅茶だ。

さまざまなブランドの茶葉が並び、
やわらかな香りが漂っている。

最近はカフェ巡りを通じて、
たくさんの紅茶に出会ってきた。

おかげで私の紅茶への関心度は
過去最高を更新中だ。

紅茶好きな友人に教えてもらいながら、
茶葉の香りをいくつか試してみた。

輪郭のくっきりとした力強い香りから、
ふんわりとやさしく広がるものまで。

ひとつひとつに個性があり、
比べるほどに面白い。

鼻先をかすめていく香りの海に、
思わず頬がゆるんでいく。

最終的に、
ティーバッグをいくつか購入した。

手軽に一つから選べるのが、
決め手だった。

さて、もうひとつ
忘れてはならないものがある。

香ばしく甘い香りに誘われるように、
その場所へと足を向けた。

英国で紅茶といえば、
そう、スコーン。

店の前には、
すでに長い列ができていた。

今回のフェアでも
ひときわ人気のようだ。

期待に胸を膨らませながら、
私たちも列の最後尾へ並ぶ。

手際の良い対応のおかげで、
列は思いのほかスムーズに進んでいく。

初めてなので、まずはシンプルに。

そう思い、
プレーンをひとつだけ選んだ。

紙袋の中には、
楽しみが詰まっている。

その重みを確かめるように抱えながら、
私は日本へと、静かに戻っていった。


7章 ああ、しあわせ

キッチンに、
甘く香ばしい香りが広がる。

紙袋から取り出したのは、
あのとき並んで手に入れたスコーン。

有名なシェフが手がけたものらしい。

一緒に入っていた「おいしい食べ方」の
紙を、そっと広げる。

椅子に腰を下ろし、
ゆっくりと目を通す。

『①スコーンを裂け目部分から横に割ります』

……割る?

ころんとした形が愛らしいこの子を、
割ってしまうの?

少し戸惑いながら、
そっと横に力をかけてみる。

ぱかっ。

驚くほど素直に、
きれいに半分に分かれた。

思わず、声にならない感嘆がもれる。

『②オーブントースターで2〜3分焼きます』

二つに割れたスコーンを、
丁寧にトースターに入れた。

しっとりさせたい人は、
ホイルに包んで焼くのも良いらしい。

本来は、
イチゴジャムやクロテッドクリームを
添えるのがおすすめのようだ。

でも今回はシンプルに、
そのままいただく。

合わせるのは、ミルクティー。

さっと準備を整える。

やがて、トースターから漂ってくる
香ばしい香り。

お皿にのせて、
ゆっくりと手に取る。

ひとくち。

サクッ。

軽やかな音とともに、
ほろりとほぐれていく。

素朴でやさしい甘さが、
じんわりと広がった。

気づけば、
あっという間に最後のひとかけら。

口の中に残る余韻を、
甘いミルクティーでそっとほどいていく。

ごくん。
小さく息をつく。

——ああ、しあわせ。



第三部 いつしか暮らしは紅茶とともに

8章 支えてくれたもの

頭が重く、軋むように痛む。

毎月のことだけれど、やっぱりつらい。

この日は用事があって、
川西を訪れていた。

なんとか用は済ませたものの、
少しどこかで体を休めたかった。

ひと息つくために、
アステの中にあるカフェ、
「ナッツベリー 川西本店」へ
足を踏み入れた。

ここは、川西では言わずと知れた、
ふわふわのスフレが人気のお店だ。

けれど今回は、
温かい飲み物だけを注文した。


しばらくして、どこからか
爽やかな香りが漂ってくる。

「お待たせいたしました」

ことん、とテーブルに置かれたのは、
大きなポットとカップ、
そして小さな砂時計。

さらさらと、
静かに砂が落ちていく。

何もせず、
その様子をぼんやりと眺める。

店内のざわめきも、
どこか遠くに感じられた。

時間だけが、
ゆっくりと流れている。

すべての砂が、流れ落ちた。

明るい黄色の液体を、
カップにそそぐ。

レモングラスの
爽やかな香りが立ちのぼる。

そっと、ひとくち。

やさしいカモミールがお出迎え。

ラベンダーがやわらかく包みこみ、

すうっとミントが抜けていく。

ほろほろと、
こころもからだも、ほどけていく。

気がつくと、吐く息まで良い香り。

さっきまでの痛みも、とろけて遠くなっていた。



9章 和紅茶と友人と

阪急逆瀬川駅からほど近く。

カフェ「2due」にやってきた。

この日は、十数年来の友人とのランチ。

スタイリッシュな外観に、
自然で落ち着いた空気の店内。

窓から見える川の景色に癒される。

私は和紅茶とホットサンドを注文。

ホットサンドは、
サクッとかじると、
キャベツとツナがじゅわっと溢れる。

トマトはアレルギーのため、
そっと残して心の中でお詫びした。

和紅茶は、
お茶とも紅茶とも言えない風味。

やさしい香りに、心がやすらぐ。

畳に座布団を敷いて座った時の、
あのほっとする感じにも似ている。

2人で何を話していたのか、細かくは覚えていない。

カフェ巡りの話をしたり、
友達を増やしたい、
なんて話もした気がする。

思い返してみると、
ほとんど私ばかり喋っていた。

それでも、
彼女は穏やかに相槌を打ちながら、
ずっと耳を傾けてくれていた。

普段から周りに気を遣う人で、
笑うときも、どこか遠慮がちだ。

けれど、ときどき歯を見せて、
目を細めて笑みをこぼすことがある。

その表情を見つけると、
私はこっそり悦びを感じている。

そんな彼女が、
僅かにくっきりした調子で言った。

「またカフェ巡りする時、誘ってね」

社交辞令ではない、その言葉の温度が、
じんと胸に沁みた。

良い友人に恵まれたと、つくづく思う。

ひとりカフェも良いけど、
また友人ともお茶をしに行きたい。



10章 丁寧じゃない、いつもの紅茶時間

豪華絢爛な薔薇が咲き誇る庭園。

宝石で彩られたドレスに、
艶やかな髪をなびかせて。

執事や侍女と、優雅なティーセット。
三段スタンドには、極上のスイーツ。

「まあ、おいしいですわ」

そんな異世界転生令嬢みたいな
ティータイムをしてみたい。

……いや、そこまでは言わない。


でも、ちょっぴり丁寧な、
お家ティータイムには憧れる。

花瓶が飾られたテーブル。
上品なティーポットで茶葉を蒸らし、
花模様の白磁のカップでゆっくり味わう。

そんな想像をしながら、
私はいつものティータイムを始める。


機能性重視の部屋着に、
さっと櫛を通しただけの髪。

紅茶はスーパーで買った、
Lipton のティーバッグ。

ダイニングテーブルの片隅には、
使い込んだ安物のマグカップ。

今日のお供は、
これもスーパーで買った、
RITZ のチーズサンドだ。

年季の入ったマグカップは、
するりと指になじむ。

立ちのぼる慣れた香りに、
肩の力がふっと抜けた。

チーズサンドを袋から取り出し、
そのまま、ぱくり。

サクッとした食感に、程よい塩味。

そして、思わずつぶやく。

「うまっ」

きっと丁寧じゃない。

映えもしない。

でもこういう時間も、
なんだかんだ良いもんだ。



11章 画面の向こうに

紅茶ウォーキングを始めたころ、
私はふと思った。

せっかくなら記録を残してみよう。

そうして始めたのがnoteだった。

最初はカフェの感想を書くだけ。

誰も読まないかもしれないと
思っていた。

けれど、少しずつスキをいただいたり、
コメントをいただいたりするようになった。

宝塚に来たことがある人。

紅茶が好きな人。

FIREしている人。

それだけではない。

普通なら、出会うはずもないぐらい、
価値観も考え方も違う人。

画面の向こうには、
思っていたよりもたくさんの人がいた。

子どもの頃に読んだ『紅茶王子』では、
満月を映したティーカップから
紅茶の精と出会う。

私も昔は、
そんな世界に憧れていた。

けれど、紅茶ウォーキングを始めて
noteを書くようになってから、
思いがけない出会いがあった。

ティーカップをのぞくと見えたのは、
紅茶の精ではなく、
画面の向こうのnoterさんたちだった。



おわりに

あの日、私は痩せたいと思った。

だから歩き始めた。

けれど、振り返ってみれば、
手に入ったのは体重の減少だけではない。

一人で過ごす時間。

図書館で読む本。

カフェで味わう紅茶。

季節ごとに表情を変える藤。

そして、初めて食べた本格的なスコーン。

好きなものを目的地にして歩いていたら、
その途中にたくさんの幸せが落ちていた。

その中には、
画面の向こうで出会った人たちもいる。

世界が大きく変わったわけではない。

でも、見える景色は少し変わった。

これからも私は、紅茶を片手に、
のんびり歩いていこうと思う。



あとがき

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

本編でお邪魔させていただいた
カフェの情報を掲載します。

関係者の皆様、素敵な空間と
おいしい紅茶をご提供いただき、
ありがとうございます。

ご興味のある方は、
ぜひ訪れてみてください。

〈3章 時間と空間を味わう〉
 店名:ハル*カフェ
 住所:兵庫県宝塚市南口2-4-12

〈4章 あの日見た大人の姿〉
 店名:キキルアック
 住所:兵庫県宝塚市清荒神1-2-18
    ベガホール1F

〈5章 たくさんの紅茶と藤との出会い〉
 店名:宝塚 英
 住所:兵庫県宝塚市南口2-4-58

〈8章 支えてくれたもの〉
 店名:ナッツベリー 川西本店
 住所:兵庫県川西市栄町25番1号
    アステ川西TENPO175 248号

〈9章 和紅茶と友人と〉
 店名: 2due
 住所:兵庫県宝塚市逆瀬川1-15-3

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