【TEA】地元民から見たルマン|宝塚のサンドイッチ
その日は、
花のみちセルカをうろうろ。
宝塚の花のみち周辺は、
地元民である私にとって
馴染みすぎた場所だ。
こう言ってしまうと良くないが、
ただの歩道にも近い感覚。
だから、この通りの店は
逆に足が遠のいている。
今回は有名な老舗、
サンドイッチのルマンへ
やってきた。
ルマンのサンドイッチは
何度か食べたことがある。
しかし、
入店してから一つ気づいた。
あれ…、
いつもテイクアウトで
食べてたから店内に入るの
初めてかも?
灯台下暗し。
店内は、温もりのある空間だった。
それを作り出しているのは、
あちらこちらに描かれている、
トールペイントのような絵だ。
アメリカンフォークアートと
いうらしい。
アートの窓の向こうに
素敵な世界が広がっている。
温もりに満ちた異世界のカフェに
迷い込んだ気分だ。
Aサンド(エッグ・ハム)を注文。
お供はもちろん、紅茶。
お馴染みの箱に、
みっちみちに詰め込まれた
サンドイッチ。
箱の側面から開き、
サンドイッチを手に取った。
さっそく、
たまごサンドをぱくり。
口の中で、
ほわっほわのタマゴがほぐれていく。
うーん、これだよこれ!
他では絶対出会えない食感だ。
ゆで卵でも卵焼きでもない、
絶妙な食感と優しいお味!
はぁ…。
ほぉっと、心がなごんでいく。
紅茶は
ホットのストレートティーにした。
ブルーの紙カップから、
ふわりと湯気が上る。
シンプルで癖のない紅茶だ。
サンドイッチの邪魔をしない。
ハムサンドもぱくり。
たっぷり入っているきゅうりの
シャキシャキ感が、心地よい。
ほんのりマスタードも効いていて、
さっぱりとして美味しい。
サンドイッチを食べ終え、
もう一度店内を見回した。
何度も前を通った店なのに、
私はこの景色を知らなかった。
地元だからこそ、
見えていなかったものがある。
花のみちは、
ただの通り道ではなかった。
少しだけ、
新しい宝塚を見つけた気がした。
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