#149 役割を受けることで人は育つーーBACKS LIVEに感じる「役得」という考え方
昨日は中小企業の経営者の方々が集まる会に参加してきました。
その団体の中に青年経営者が集まるコミュニティがあり、一定の年齢になるとそのコミュニティは卒業しなくてはならないのですが、その卒業される方々がパネルディスカッションをする会でした。
そこで聞いた言葉が、すごく印象に残っています。
それが、「役得」という言葉です。
要は
役割を受けることで得られるものがある。
ということです。
それは委員長や幹事のような大きな役だけではなく、グループで話をするときの進行役や発表役といった小さなものでもいい。
その役割を引き受けることで、成長できるし、人に覚えてもらえる。
そんな小さな「得」が得られるということです。
今日はそんな「役得」という話と今日から開催されるBACKS LIVEというものを絡めてお話をしたいと思います。
役割を受けることで人は変わる
「役得」という言葉は、少し面白い言葉です。
一般的には、役職についていることで得られる利益、みたいな意味で使われることが多いと思います。
でも今回聞いた「役得」は、先ほど書いたようにもっと前向きな言葉でした。
役割を引き受けることで、自分が育つ。
役割を通して、人に覚えてもらえる。
役割があるから、その場に対して主体的になる。
つまり、役割は負担でもあるけれど、同時に成長の機会でもあるということです。
これ、櫻坂にもすごくあると思うんですよね。
センターに立つ。
MCを任される。
後輩を支える。
場をまとめる。
その役割を受けた瞬間に、本人の意識も変わるし、周囲からの見え方も変わる。もちろん、最初からうまくできるわけではないと思います。
むしろ、役割をもらうことは怖いことでもあるはずです。
失敗するかもしれない。
比べられるかもしれない。
期待に応えられないかもしれない。
でも、その役割があるからこそ、人は自分の現在地を知り、目指したい道も見えてきて、思いもしなかった場所にたどり着けるかもしれない。
ここが大事なのかなと思います。
BACKS LIVEは、誰しもがセンターという役割を担う場所
BACKS LIVEは、誰しもがセンターという役割を担う場所です。
センターに立つということで、メンバー自身も気づかなかったことに気づくことが出来るでしょうし、先ほどに述べたような成長の機会になります。
櫻坂の楽曲は毎シングル7曲ほどがありますが、その中でセンターを出来るのは3名~4名が通常です。メンバーは現在32名。中々センターをする機会はありません。
その中でBACKSライブは絶対に1人1曲はセンターとしてステージに立ちます。一番カメラに抜かれ、一番注目されるポジションであり、その楽曲の成功も担ってしまう可能性もある。
そのような役割を担うことで成長をすることができる。
そして、またBuddiesからの見え方も変わります。
「あれ、この子こんな表情をするんだ」
「この曲、こんなに似合うんだ」
「こんなに会場の空気を引っ張れるんだ」
そうやって、Buddiesの中でメンバーの解像度が上がっていったり、新たな魅力にも気づいていく。
これこそ、役割を受けて、それを全うする時に生まれる価値なのだと思います。
今までとこれからのBACKSライブを少し振り返って考えてみます。
幸阪茉里乃:苦手な役割で殻を破ったこと
過去のBACKS LIVEで印象に残っている場面の一つに、幸阪茉里乃さんが8thの際にAnthem timeを歌いました。その時に初めて煽りをした場面があります。
幸阪さんは、もともと前に出てグイグイ引っ張るタイプではありません。だからこそ、煽りという役割を担ったことには大きな意味がありました。そして我々Buddiesもその姿に驚いたけど感動したし、熱狂しました。
煽りって、簡単そうに見えて、かなり難しい役割だと思うんですよね。
彼女はその時の気持ちをこう綴っていました。
曲中に煽りをさせていただいたのですが、
スタッフさんに「煽りやってみない?」と相談された時は、絶対ムリ!できない!と思っていたけど
心の奥底では、やらなかったら絶対後悔するな、、と思っていて
今までの人生でも、アイドル人生の中でも、やらなくて後悔したことがたくさんたくさん、本当にたくさんあって、
そんな自分を変えたくて、チャレンジすることを決心しました。
上手くできたかどうかは自分では分からないけれど、後悔せずに終えることができて、少し、自分を成長させられたかなと思いました
きっかけはスタッフさんからの提案でした。
苦手と思っていた役割を受け取って、その役割をやり切った。
その瞬間に、彼女自身の殻が少し破れて、先ほど挙げた、まさに「成長」を実感したということを話をしてくれています。
そしてBuddies側の見え方が広がる。
というのも役割を受け取った時に出る価値の一つです。
「幸阪さんの煽りいいやん。これからもしてほしいな」
「この子、こんな事も出来るんだ。知らなかった、魅力的だな」
といった声が挙がっていたかと思います。
これも、役割の力だと思います。
本人にとっても、見ている側にとっても、「こういう面もあるんだ」と気づくきっかけになる。役割を受けることで、その人の可能性が一つ増える。それはまさに、役得なのだと思います。
そして、役割を担うにも何パターンかあるかと思います。
自分から手を挙げるパターン
気付いたらその役割を担っていたパターン
流れで担わざるを得なかったパターン
そしてこの時の幸阪さんのように人からの期待で提案されるパターンです。
人は期待されると嬉しい。それが押しつけやプレッシャーでなく、このように優しい言葉で提案されると、頑張ってみようかなと思える。そして最終的に「自分で決めたこと」だから頑張ろうとする。役割を担うにも最初は誰かの出した船にのっかってみるのも一つの手です。
大沼晶保:役割の理解と覚醒
大沼晶保さんも、役割という意味でとても面白いメンバーだと思います。
大沼さんといえば、バラエティでの活躍を思い浮かべる方も多いと思います。
独特の発想。予想外の言葉と行動。パワフル過ぎるリアクション。
アイマスク×大沼晶保=前傾姿勢 → 爆笑
この公式は鉄板です。
今では、このバラエティは大沼さんの大きな立ち位置(役割)の一つになっています。
でも、最初からその役割を狙っていたわけではないと私は思うんですよね。
「私はバラエティ担当として行きます」と、最初から明確に設計していたというより、目の前の場に向き合う中で、周囲の反応があり、自分でも「これは自分の強みなのかもしれない」と少しずつ気づいていったのではないでしょうか。
そこがすごく大事だと思います。
役割は、最初から自分で完全に決めるものだけではない。
周囲から見つけられることもある。
任されることで気づくこともある。
やってみた結果、自分の強みだと理解することもある。
大沼さんは、バラエティでの立ち位置を少しずつ自分のものにしてきた人だと思います。
そして、その姿だけが魅力ではないのが大沼さんです。
BACKS LIVEでセンターに立つ時の大沼さんは、本当に圧倒的です。
普段の明るさや面白さとはまた違う、表現者としての強さが一気に出てくる。
表情が変わる。
目の強さが変わる。
身体全体から出てくる感情の量が変わる。
彼女の中にある表現力が爆発する感じがあります。
これは、与えられたセンターという役割を、ただ受け身でこなしているのではない。むしろ、自ら最大級に掴みにいっている。
そういう覚悟のような強い思いを感じます。
最初のBACKSライブではBAN
これは土田だんが「大沼BANとハイボールがあったら泣ける」と評していたくらいで私も同感です。
3rdのBACKSライブでは流れ弾
この時の表情はまさに狂気でした。体力がもたないのではないか?と思うくらいのパフォーマンスでした。
7thはBuddies
確か、山﨑さんがいつも言っている口上では「パワー―――!」のようなことを言っていた記憶が。
8thでは無念
ここも悔しさという感情を彼女なりに前面に出していた心震えるパフォーマンスでした。
12thではAnthem time
暗闇から失礼します。はもはや伝説です。
13thではもう一曲 欲しいのかい?
こちらのヘトバンと狂気的な目と煽りも伝説です。
BACKSライブは初期は自分でやりたい曲を選んでしたという話もありましたが、7th以降は運営さんから与えられるのが基本と聞いたことがあります。もちろん彼女達の魅力や伸びしろなどを見て割り当てられているのだと思いますが、彼女は与えられた楽曲を、運営が思っている以上に自分のものにして、まさにその「役得」をその役以上にとっているのだと思いました。
14thは彼女はどの楽曲でパフォーマンスをするのか?
そしてその時、どんな自分を掴みとるのか?
非常に楽しみです。
村山美羽:もう一段上がるための役割
そして、今回のBACKS LIVEで大きな役割を担うのが村山美羽さんです。
村山さんは、BACKS楽曲『ドライフルーツ』でセンターを務めています。
ということは今回のBACKS LIVEでは、座長的な立場としてライブ全体を背負う存在になるのだと思います。
この役割は、村山さんにとってかなり大きな意味があるのではないでしょうか。村山さんは、パフォーマンスでは非常に強い人です。
立っているだけで空気を持っていくような存在感がありますし、クールで、静かで、視線の強さがある。長身から魅せるそのパフォーマンスはセンターに立った時の説得力もある。
一方で、人前に立って中心で話すタイプかというと、必ずしもそうではないように見えます。もちろん、熱い思いは持っていると思います。部活のキャプテンをしていたくらいですから。他にもメンバー愛のエピソードもたくさん聞きます。なので、むしろ内側にはかなり強いものがある人なのではないでしょうか。
ただ、それを言葉にして外に出すことや、集団の中心として前に立って引っ張ることは、得意な方ではないのかもしれません。最近では路地裏ホテルの記者会見でもしっかりと喋っていましたし、そういえば三期生の新参者の千穐楽でも「語るなら未来を」の前に口上をしていました。なので少しずつその役割も担っていき、成長はしているのだとは思います。
しかし、そこまで人を「表舞台で」引っ張るのは得意ではないかもしれない。
ここは断定ではなく、あくまで私の見え方ですが。
だからこそ今回の役割は、運営からの期待でもあるのかなと思います。
もう一歩、レベルアップしてほしい。
パフォーマンスだけではなく、言葉や立ち振る舞いでも中心的な存在の一人になってほしい。そのように自分の殻を破ることで、もしかしたら表現者としても人としても幅を広がるかもしれない。そういう期待が込められていたりもするのかなと勝手に感じたりしています。
村山さんは、静の人
そこに動の一面も見えると更に魅力的で強くなるのでは。
今回のBACKS LIVEは、その扉を開く場になるのかもしれません。
BACKS LIVEは、他のメンバーのことを気遣ったり、特に三期生の彼女は四期生のフォローも気にするかもしれません。このLIVEがより良いものにするにはと考えるかもしれません。もちろんライブは全員で作るもの、それはメンバーもスタッフさんも含めて。なので彼女が責任を全て負うわけではないでしょうし、周りの素敵なメンバーとスタッフさんもそのように声をかけていることでしょう。
しかし、「役割」を与えられたものは、その与えられたものしか分からないプレッシャーがあり、よくも悪くも「責任感」を感じてしまう。
自分にとって「座長をするということ」の意味を考えるだけでも彼女の成長になると思います。
彼女は座長という役割を担った時に何を感じるのか。
いずれにせよ、後悔のないライブになることを願っていますし、応援しています。
四期生:先輩を越えようとすること
そして今回、もう一つ大きいのが四期生の存在です。
四期生にとっては、初めてのBACKS LIVEになります。
これまで四期生は、ドキュメンタリー、First Showcase、新参者などを通して、「櫻坂になっていく過程」を見せてくれていました。
最初はまだ、四期生というまとまりで見られることが多かったと思います。
でも、BACKS LIVEは少し違います。
BACKS LIVEでは、四期生も先輩たちと同じステージに立ちます。
そして、一曲ごとに役割を担うことになる。
後輩としてだけではなく、
四期生という括りだけでもなく、
櫻坂46の一人として、その場の役割を受け取る。
既に国立でも「彼女達はまさに櫻坂46」だった。
と私は既に思っていますが。
あのノバフォのパフォーマンスの時にそう思いました。
もう櫻坂の一員としてしっかりとそのステージに立っている。
そんな四期生の役割は何でしょうか。
櫻坂の中で言われている言葉は
「先輩達を越えること。それが先輩に対する礼儀」
とTAKAHIRO先生が三期生ドキュメンタリーの時に言っています。
先輩たちは四期生のことを褒めているシーンが多くみられます。
藤吉さんも自身のインスタライブで「四期ちゃんの振り入れの早さに驚いた」と言っていました。
INFINITYのまいまい先生も
目黒さんのダンススキルは櫻坂の中でも随一と言っていましたし。
勝又さんの振り入れの早さも絶賛していました。
しかし四期生はまだ自分達に自信の無い部分もある。
先輩達のパフォーマンスや振り入れの早さに彼女達も驚いている。
それは正直な感想なのかもしれません。
このBACKSライブで前以上に彼女達が櫻坂としての自信をつけてほしいなと思っています。国立でマモリビトを歌った。あれは櫻坂としての覚悟だと思います。
国立で複数のメンバーが卒業生のポジションに入っていました。その中で松本和子さんのI will beのパフォーマンスが目に焼き付いています。また彼女はマンホールの蓋の上で抜かれた時も印象に残っています。
他の先輩を出しおいて、私の中では彼女が大きく印象に残った。
おそらく今回のBACKSライブでもそんなシーンがたくさん見れるのだと私は思っています。
今回のBACKS LIVEで、四期生がどんな役割を受け取り、どう自分のものにしていくのか。そこも大きな見どころです。
武元唯衣:最後に残す役割
そして、今回のBACKS LIVEでは武元唯衣さんの存在も大きいです。
武元さんは、櫻坂において本当にたくさんの役割を担ってきた人だと思います。
パフォーマンスで支える人。
バラエティで前に出る人。
ナイスなコメントで場をつくる人。
後輩に背中を見せる人。
そして国立ではメンバーと櫻坂の魅力を最大限に発信した人。
コレオグラファー武元唯衣という役割を見事に果たしました。
彼女のすごさは、どんな場所でも自分の役割を見つけてきたところにあるのかなと思います。
真ん中に立つ時もある。
支える時もある。
笑いを作る時もある。
空気を締める時もある。
自分のためだけではなく、グループのために何ができるかを考え続けてきた人。
そんな武元さんが、BACKS LIVEという場所で最後の時間を迎える。
その場所で、武元唯衣さんが最後に何を残すのか。
それは、言葉かもしれない。
パフォーマンスかもしれない。
後輩たちへの背中かもしれない。
いや、
それは、言葉であり、
パフォーマンスであり、
後輩たちへの背中でしょう。
最後まで「役割をまっとうする姿」
それを見せつけまくってくれるのでしょう。
役割は、その人の見え方を広げる
今回、経営者の方の話を聞いて思ったのは、役割というものは、人を縛るものではなく、人を広げるものでもあるということです。
もちろん、役割にはプレッシャーがあります。
向いていないかもしれない。
苦手かもしれない。
失敗するかもしれない。
でも、だからこそ得られるものがある。
幸阪さんは、苦手かもしれない煽りという役割を担ったことで、自分の殻を破り、成長したと言っていたし、Buddiesからの見え方も広がった。
大沼さんは、バラエティという立ち位置を自分の強みとして理解しながら、センターでは圧倒的なパフォーマンスでその役割を掴みにいく。
村山さんは、座長という役割を通して、もう一段上の自分に進もうとしている。
武元さんは、最後まで自分の役割をまっとうし、櫻坂に何かを残そうとしている。
「役得」とは、役割を引き受けた人だけが見られる景色。そして、その景色を見たBuddiesもまた、その人の新しい魅力に気づくことができる。
今日のBACKS LIVEで、誰がどんな役割を引き受けるのか。
誰がどんな形で見つかるのか。
そして、櫻坂というグループの強さがどんなふうに表れるのか。
そこを楽しみに配信で見たいと思います。
