【アマノ文筆クラブ】どうか縛らないでください
どうか、どうか縛らないでください。
まだ終わってないの。
終わりじゃないの。
そうでしょう、あなた?
だって縛ってしまったら、
終わってしまうじゃないの。
いい加減にしろなんて言わないで。
まだ時間があることは知ってるんだから。
あなたがその玄関を開けるまでには、
まだもう少し時間があるじゃない。
もしどうしても、どうしても縛らなくちゃあいけないのなら、
ゆるくゆるく、
私でも解けるように、
やさしくやさしく、
いつでも元に戻せるように、
そんなふうに、縛ってほしいの。
どうしてかなんて、そんなことすらわからないの?
簡単なことでしょう。
今目の前の私をみても、わからないなんて言わないわよね?
だって、まだここにあるのよ。
今朝あなたが飲んだコーヒーのカスも、
剥いたばかりのバナナの皮も。
だからどうか、どうか縛らないで。
まだそのゴミ袋の口を。
間に合わなかったら、私が自分で捨てに行くから!!
おわり。
本当は年末調整の書類を作らなくちゃいけないのに、
思いついちゃったんで、調子に乗ってこちらの企画にも参加させていただきました。
