見出し画像

#7 私がS&P500投資に「絞り込む」までに捨てた選択肢とその根拠

2026/06/06 更新

こんにちは、そのはです。

今回は「増やす力」に関する有料記事の第1弾です。


1. はじめに

資産形成では、稼ぐ力・貯める力・守る力を整えたあとに、ようやく「増やす力」が効いてきます。

ただ、いざ投資を始めようとすると、多くの人が同じところで止まります。

「結局、何を買えばいいのか?」


新NISAが広がった今、S&P500やオルカンのようなインデックスファンドが王道であることは、かなり知られるようになりました。

それでも実際に自分のお金を入れる段階になると、迷いは消えません。

S&P500でいいのか?
オルカンの方が安全なのか?
高配当ETFで配当金をもらう方がキャッシュフローが良いのではないか?
個別株で大きく狙った方が早いのではないか?

頭では王道を理解していても、横にある選択肢が気になってしまうのが投資の難しいところです。


そして、ここで絶対にやってはいけないのが、証券会社の人気ランキングをそのまま信じることです。

「人気がある商品」と「自分の資産形成に合っている商品」は、まったくの別物です。

ランキング上位だから安心、
みんなが買っているから正解、
という判断をしてしまうと、自分のリスク許容度や目的に合わない商品を選んでしまう可能性があります。


私自身は現在、投資信託を中心に積み立てており、5年10ヶ月で評価益+95.2%、という結果になっています。

もちろん、この数字は相場環境に恵まれた部分もありますし、今後も同じリターンが続く保証はありません。

しかし、少なくとも私の中では、なんとなく流行っている商品を買ったわけではありません。

何を選ぶか。
何を捨てるか。
どのリスクを受け入れて、どのリスクは取らないか。
そしてその根拠はあるか。

この判断を、自分なりに整理したうえで積み立てを続けてきました。


この記事では、私がなぜS&P500に寄せる判断をしたのか、その思考過程のすべてを整理します。

オルカンや高配当ETFという十分に有力な選択肢を検討したうえで、なぜ最終的にS&P500へ寄せたのか。

その判断の土台になったリスク許容度アセットアロケーションの考え方、そして実際の積立額と評価益の推移まで含めて公開します。



2. 投資戦略の土台はリスク許容度で決まる

投資で最初に考えるべきなのは、商品名ではありません。

どれくらいの値動きまで自分が耐えられるのか。
どのくらい資産が減っても生活が壊れないのか。
下落相場でも積み立てを続けられるのか。

つまり、リスク許容度です。


私のリスク許容度は、一般的なサラリーマン投資家と比べると「かなり高め」だと思います。

その背景には、FXの経験があります。


FXでの大前提は「追証がなければ耐えられる」という考え方です。

追証とは、追加証拠金のことです。
ざっくり言えば、元本を超えて借金になるようなリスクです。

もちろん、FX自体はかなりリスクの高いものです。
誰にでも勧められるものではありません。

ただ、私の場合はFXを経験したことで、元本が大きく上下することへの耐性がかなり鍛えられました。
「元本が半分になるような値動きでも、追証さえなければ生活は壊れない」という感覚があります。


もうひとつ大きかったのは、投資を始めた時点の生活環境です。

当時は若く、独身で、実家暮らし。
さらにサラリーマンとして毎月の収入もありました。


仮に投資資産が一時的に大きく減っても、生活に致命傷はありません。

そのため、守りを厚くしすぎるよりも、若いうちはある程度リスクを取って期待リターンを狙う方が合理的だと考えました。

現在は結婚していますが、子どもはいないため、リスク許容度そのものは大きく変わっていません。


もちろん、これらは私の前提です。

家族構成、収入の安定性、生活費、防衛資金の有無によって、取れるリスクは人によって変わります。
だからこそ、投資商品を選ぶ前に、まず自分の土台を確認する必要があります。


2-1. 株式 vs 債券 vs 不動産 vs コモディティ

私のリスク許容度を前提にすると、ポートフォリオは自然と株式が中心になります。

債券、不動産、コモディティ、暗号資産など、資産クラスはいろいろあります。

その中でも、長期で資産を増やす主役としては、株式が最も分かりやすいと考えました。


もちろん、債券を否定しているわけではありません。

実際、安定的なリターンを目指す年金やiDeCoのような領域には、債券という守りの要素も含めています。

であれば、NISAではその分もう少しリスクを取って株式中心でよいのではないか、という考え方です。


不動産投資については、さらに資産が増えて分散効果を強めたいフェーズが来たら検討するつもりです。

コモディティ、特に金などは、最近になって少額ずつ取り入れ始めました。

暗号資産も同様に、あくまで分散の一部として見ています。


最初からあれもこれも持とうとすると、かえって判断が複雑になります。

資産形成の初期段階では、まず入金を続けることが最優先です。
そのため、最初の軸は株式でよいと判断しました。

戦後以降の長期データを見ても、長い期間で保有する前提なら、株式は高いリターンを期待しやすい資産です。

短期の値動きは大きいですが、私はそこを受け入れる方針で積み立てを始めました。


2-2. 個別株 vs 投資信託

株式を中心にすると決めたあと、個別株と投資信託が選択肢として挙がります。

私の判断はかなり明確で、個別株ではなく投資信託を選びました。


理由はシンプルで、個別株を選び続ける労力をかけたくなかったからです。

個別株で勝とうとすると、その企業の事業内容、決算、競合環境、将来性、株価水準などを自分で調べる必要があります。
それを継続的にやるのは、かなり大変です。

もちろん、個別株が好きで、企業分析そのものを楽しめる人には向いていると思います。
ただ、私が資産形成で優先したかったのは、再現性と継続性です。

本業をしながら、日々の生活もあり、そのうえで毎月淡々と積み立てる。
この前提に立つと、個別株よりも投資信託の方が合っていました。


また、投資信託であれば、少ない資金でも市場全体に分散できます。

特定の企業に賭けるのではなく、「市場全体の成長に乗っかる」という思想です。

私は、キャピタルゲインを狙うなら、個別企業を当てにいくよりも市場全体に広く乗る方が自分には合っていると考えました。

個別株は、スポットで狙う投資。
投資信託は、コツコツ積み立てる投資。
私の中では、このように整理しています。


一方で、投資信託なら何でもよいわけではありません。

投資信託の中にも、手数料が高いもの、仕組みが分かりづらいもの、長期投資に向かないものなど、玉石混淆です。

投資信託を選ぶなら、罠商品を避けることも大切です。


2-3. インデックスファンド vs アクティブファンド

投資信託の中でも、アクティブファンドとインデックスファンドがあります。

ここについても、私はほとんど迷いませんでした。

長期投資を前提にするなら、低コストで市場平均に連動するインデックスファンドを選ぶ方が合理的だと考えています。


アクティブファンドは、運用会社が銘柄を選び、市場平均を上回ることを目指す商品です。

うまくいけば市場平均を超える可能性はあります。

ただし、その分だけ手数料が高くなりやすいです。

そして、長期で見たときに、手数料を加味した成績がインデックスファンドに勝ち続けるのは不可能に近いことを、過去の統計結果が示しています。


資産形成では、派手な勝ち方よりも、負けにくい仕組みを作ることが大事です。

その意味で、私はアクティブファンドではなく、インデックスファンドを選びました。

低コストで、市場全体の成長に乗る。
余計な判断を減らし、毎月淡々と積み立てる。

これが、私の「増やす力」の基本方針です。



最後の難関:「何に集中するか」という問題

ここまで整理すると、投資戦略の土台はかなり見えてきます。

  • 株式を中心にする。

  • 個別株ではなく投資信託にする。

  • アクティブファンドではなくインデックスファンドにする。

ここまでは、今の時代であれば比較的たどり着きやすい結論だと思います。


そして最後に、誰しも通る難題が残ります。


インデックスファンドを買うとして、
具体的に何を買うのか?


S&P500なのか。

オルカンなのか。

あるいは、高配当ETFのように配当金を受け取れる商品も組み合わせるのか。


ここから先は、単なる正解探しではありません。

S&P500も、オルカンも、高配当ETFも、それぞれに魅力があります。
どれかが絶対に正しくて、どれかが絶対に間違いという話ではありません。

だからこそ、自分の目的に合わせて「何を捨てるか」を決める必要があります。


私は最終的に、S&P500に寄せる判断をしました。

ただ、これは「S&P500が流行っているから」ではありません。

オルカンの安心感も理解したうえで、それでも米国株に寄せる理由がありました。

高配当ETFのキャッシュフローの魅力も理解したうえで、それでも今の自分には合わないと判断しました。


ここからの有料部では、私がその判断に至るまでの考え方と、実際の積立データを公開します。

特に、次のような点を整理しています。

  • オルカンではなくS&P500に寄せた理由

  • 高配当ETFを選ばなかった理由

  • 実際にどの商品を、どの時期に、どれくらい積み立てきたのか

  • その結果、評価益がどのように推移したのか

  • S&P500以外の資産をどう位置づけているのか

  • 入金力を高めるための仕組みの一部


S&P500を選ぶこと自体は、今では珍しい判断ではありません。

ただ、暴落時にも狼狽売りせず積み立てを続けるには、「なぜ自分はこれを選んでいるのか」を確固として言語化しておく必要があります。

なんとなく買ったものは、下落時になんとなく不安になってなんとなく手放してしまいます。
逆に、自分のリスク許容度と目的に沿って納得して選んだものは、相場が荒れても持ち続けやすくなります。


この先は、私がS&P500に寄せるまでに捨てた選択肢と、その判断の記録です。

S&P500を買うかどうかではなく、なぜ他の選択肢を捨てられるのか。
そこまで整理したい方には、参考になると思います。



3. S&P500を選び抜き、高リターンを実現した最終決定の論理

S&P500に絞り込んだ決定的理由、それは、
「分散効果の役割分担」「利益率の追求」の2つの論理に集約されます。

ここから先は

3,120字 / 8画像
この記事のみ ¥ 800

6本の有料記事がセットでお得

30歳で2000万円の資産を築いた思想や手法を全公開します。 現在もサイドFIREを目指してゆるりと奮闘中です。 ▶メインコンテンツは全…

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?