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【読書記録 -42】この夏の星を見る

辻村深月は千葉大学教育学部卒。
2004(平成16)年に『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞してデビュー。2011年『ツナグ』で吉川英治文学新人賞、2012年『鍵のない夢を見る』で直木賞、2018年『かがみの孤城』で本屋大賞を受賞。ほかの作品に『ぼくのメジャースプーン』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『盲目的な恋と友情』『ハケンアニメ!』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』などがある。

ボクはこの方をミステリー作家だと思っていたが、とても幅広い作品を書いていらっしゃるんだな。

本作『この夏の星を見る』もそうだ。

本作は、茨城の中学生、東京の高校生、長崎の五島列島に住む少女という、住む世界も悩みも異なる三人、そしてその三人に関わる人たちの感情が交互に描かれる群像劇だ。

ボクはもう中学生でも高校生でもないけれど、コロナ禍で日常が失われ、親密だった人との断絶を余儀なくされたことは、今でも記憶に刻まれている。だから、登場人物たちが、やり場のない苛立ちを感じたり、何かに期待することを諦めたりしている描写にも共感できるし、天体観測(スターキャッチコンテスト)によって遠く離れた友人と繋がれる嬉しさも理解できる。

ボクは本作をAudibleで聴いた。
ナレーターは声優の緒方恵美が務めているが、十数人出てくる登場人物の声色を使い分ける技術はスゴイと感じた。本で読むのもいいんだろうけど、ボクはAudibleの方をおススメしたい。

でも、あちこちに伏線が仕掛けられていて、それが徐々に回収されていくストーリーは、さすが辻村深月、ミステリーの要素も見え隠れしている。

映画もやってたんだなあ。


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