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【読書記録 -99】BUTTER

―溶けたバターはすぐに再生する―

どんなエンディングになるのかと思って、成り行きを見守っていたが… ハッピーエンドだったように思う。ああ、ちょっとホッとした。

本作を読もうと思っている人は、妙な空腹感に苛まれることを覚悟したほうがいい。本作『BUTTER』は社会派ミステリー小説だが、一方で「飯テロ小説」でもあるからだ。

本作の著者 柚木麻子は1981年 東京生まれ。
立教大学文学部 フランス文学科を卒業後、製菓メーカーに勤務していたそうだ。その経験が、本作『BUTTER』にも存分に生かされているのだろう。


ところで、ボクはいつも思うのだが…
小説を書く人の頭の中ってどうなってるんだろう?

冒頭に出てくる ちびくろサンボの話。
全体を通して描かれるルッキズム。
里佳の身体的 心理的な変容。
里佳と周囲の人たちの環境の変化。
里佳と梶井真奈子の過去の話。
梶井真奈子が起こすどんでん返し。

あんな複雑な要素をどうやって思いつくんだろう。
そして、それらを上手くコントロールして、いい感じのところ着地させる能力は、脳のどんな部分をどんな風に働かせると可能になるんだろう…


ボクはあまり食にこだわらないタイプだ。
だから、何か特定の料理を食べたいと思ったり、美味しそうと感じたりすることは極めて稀なのだが、それでも本作に登場する「エシレバター醤油ご飯」はちょっと食べてみたいと思ったりしたのだった。

参考リンク集

・Amazon『BUTTER』書籍紹介ページ
・新潮文庫 著者ページ:柚木麻子

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