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【4月3日】保育園の絶対王者「年長さん」への昇格。小さな指先の激闘と式を欠席する42歳の密かな祝祭


4月3日、金曜日
群馬の空にも本格的な春の気配が漂い、今週の営業ノルマという重圧から解放される週末が目前に迫ってきました。

保育園の生態系の頂点へ

本日は我が家の5歳児が通う保育園の進級式です。
これまで数々の伝説(おはなやみ、新聞紙の弓矢など)を残してきた彼も、今日からいよいよ「年長さん」。

保育園という広大なエコシステムにおいて、
生態系の頂点に君臨する絶対王者への昇格となります。

未知なるボタンとの死闘

今朝の彼はいつもの泥まみれになる遊び着ではなく、
少しパリッとした「いつもと違うシャツ」に身を包んでいました。

そこで勃発したのが「慣れないボタン」との熾烈な戦いです。

42歳の私にとっては無意識の領域で処理できるボタンかけも、
5歳児の小さな指先にとっては高度な精密動作と圧倒的な集中力を要求される巨大ミッションです。

普段であれば途中で「パパやって」と丸投げしてくる場面ですが、
王者としての自覚が芽生えたのか彼は無言でボタンの穴と格闘し続けました。

42歳を浄化する勝利宣言

そして数分の激闘の末。
「ぜんぶ、できた!」
という高らかな勝利宣言とともに誇らしげな笑顔を見せてくれました。

その小さな指先が起こした魔法とやり切ったという自信に満ちた表情は、
新年度のバタバタで蓄積した私の慢性的な肉体疲労を一瞬にして浄化するほどの凄まじいヒーリング効果を持っていました。

欠席する父にとっての進級式

残念ながら群馬を走り回るしがない営業マンである私は日中の進級式本番に参加することはできません。

しかし、この慌ただしい朝の時間に繰り広げられた「ボタンとの激闘」と「勝利の笑顔」こそが、
私にとっての最も尊い進級式でした。

身長が伸びただけでなく昨日できなかったことが今日できるようになる。

その圧倒的な成長スピードを前にするとただ老眼が進み、
ふくらはぎがつりやすくなっていくだけの自分の肉体が少し滑稽に思えてきます。

真新しいシャツを着て誇らしげに登園していく絶対王者の背中を見送りながら、
私もヨレヨレのスーツのボタンをしっかりと留め直しました。

年長さん進級おめでとう。

父は今日も誇り高き王者のために、
群馬の荒波へと営業車を走らせてきます。


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