リードマネジメントとは?〜選択理論心理学をベースにしたマネジメント〜
「どうして部下は思うように動いてくれないんだろう?」
マネジメントをしていると、
一度はこんな悩みにぶつかります。
指示を出しても動かない
やる気が見えない
主体的に考えてくれない
つい、こう思ってしまうこともあります。
「もっとちゃんとしてくれたらいいのに」
でも、もしその悩みの原因が
部下ではなく、マネジメントの考え方そのものにあるとしたらどうでしょう。
そこで注目されているのが、
リードマネジメントです。
これは、精神科医
ウィリアム・グラッサー
が提唱した選択理論心理学をベースにしたマネジメントです。
特徴はとてもシンプルです。
人をコントロールするのではなく、人が動きたくなる環境をつくる。
今回は以下の文献を参考に、
リードマネジメントについて一緒に学んでいきましょう🔥
【参考文献】
選択理論心理学とは?
選択理論心理学の一番大切な考え方は、
とてもシンプルです。
「人の行動はすべて自分の選択である」
というものです。
私たちは日常で、ついこんなふうに考えてしまいます。
上司が厳しいからやる気が出ない
部下がダメだから仕事が進まない
環境が悪いから結果が出ない
でも選択理論では、
少し違う見方をします。
人は誰かに動かされているのではなく、
自分の欲求を満たすために行動を選んでいる。
という考え方です。
人には次のような基本的欲求があります。
生存の欲求
愛・所属の欲求
力の欲求
自由の欲求
楽しみの欲求
人は、この欲求を満たすために
日々さまざまな行動を選んでいます。
つまり、部下が動かないのは
「やる気がない」わけではありません。
その行動が、その人の欲求を満たしていないだけかもしれないのです。
この人間理解が、リードマネジメントの土台になります。
「リードマネジメント」と「ボスマネジメント」の違いとは?
多くの職場では、知らず知らずのうちに
ボスマネジメントが行われています。
ボスマネジメントとは、
権限や命令で人を動かすマネジメント
です。
例えば、こんな関わり方です。
ボスマネジメントの特徴
命令する
監視する
ミスを責める
評価でコントロールする
強制する
短期的には成果が出ることもあります。
しかし長い目で見ると、
主体性がなくなる
信頼関係が崩れる
言われたことしかやらなくなる
という問題が起きやすくなります。
一方、リードマネジメントはまったく違います。
リードマネジメントの特徴
信頼関係を築く
目的を共有する
自発的な行動を引き出す
成長を支援する
一緒に問題を解決する
ここで大切なのは、
人を動かそうとしないことです。
代わりに、
人が動きたくなる環境をつくる。
これがリードマネジメントの発想です。
「上質世界」とは?
その人の好きな人、もの、こと、場所、シチュエーション価値観、心情
選択理論心理学には、
**上質世界(Quality World)**という考え方があります。
これは簡単に言うと、
「自分にとって理想の世界が詰まった心のアルバム」
のようなものです。
そこには、例えばこんなものが入っています。
好きな人
尊敬できる上司
信頼できる仲間
家族
好きなもの
お金
スキル
趣味
好きなこと
成長すること
人に貢献すること
チャレンジすること
好きな場所
働きやすい職場
安心できる家庭
落ち着ける空間
好きなシチュエーション
認められる
仲間と成果を出す
感謝される
価値観・心情
挑戦
安定
成長
社会貢献
人は、この上質世界に近づくために行動します。
だからこそマネジメントで大切なのは、
相手の上質世界を理解することです。
例えば、
成長したい人
安定を求める人
人の役に立ちたい人
それぞれ動機が違います。
リードマネジメントでは、
その人の価値観に寄り添いながら目標を共有していくのです。
完璧は存在しない。
マネージャーの自分自身の成長期待が大切
ここで、とても大事な話をします。
それは、
他人は変えられない
ということです。
部下を変えようとすると、
関係はうまくいかなくなります。
でも安心してください。
変えられるものが一つあります。
それは、
自分の関わり方です。
例えば、
聴き方を変える
言葉を変える
関わり方を変える
これだけで、
人の反応は驚くほど変わります。
そしてもう一つ大事なことがあります。
完璧なマネージャーはいない
ということです。
だからこそ大切なのは、
成長し続ける姿勢です。
学び続ける
改善し続ける
人を大切にする
こうした姿勢は、
必ず周りに伝わります。
部下は、
上司の言葉よりも生き方を見ているからです。
まとめ
リードマネジメントとは、
人をコントロールするのではなく、
人の主体性を引き出すマネジメント
です。
ポイントを整理します。
リードマネジメントのポイント
①人は自分で行動を選んでいる
人は命令ではなく、
欲求によって動きます。
②ボスマネジメントでは主体性は育たない
命令や監視は、
短期的な成果しか生みません。
③上質世界を理解する
人が大切にしている価値観を知ることが
信頼関係につながります。
④マネージャー自身が成長する
他人は変えられません。
しかし自分は変えられます。
リードマネジメントは、
単なるマネジメント技術ではありません。
それは、
人を尊重するリーダーシップの在り方
です。
もし職場に、
信頼
主体性
協力
が広がったら、
組織はどのように変わるでしょうか。
その第一歩は、
マネージャーの人間理解から始まります。
人は変えれないが、人は変われる
【参考文献】
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