秋の終わりと冬の気配|エルダーフラワーを煮出す朝の小さな養生
朝、窓を開けると、空気がひんやりしていました。
陽の差し方もどこか低くて、台所の湯気が白くゆっくりと立ちのぼります。
「ああ、冬が近いな」と思うのは、
カレンダーを見たときではなく、こういう朝の小さな変化に気づいたとき。
最近、喉が乾きやすかったり、肩のあたりが重たかったり、
夕方になると足先が冷たくなることが増えました。
大げさな不調じゃないけれど、
体がそっと季節を教えてくれているように感じます。
秋の終わりの今は、空気が乾きやすいぶん、
体の巡りも少しゆっくりになります。
だからこそ、急いで温めるというより、
“ひとつだけ丁寧に” がちょうどいいのかもしれません。
白湯をゆっくり飲む、台所で湯気を吸い込む、
手首や首を少しあたためる。
そんな小さなことでも、体はちゃんと応えてくれます。
そして今日は、
エルダーフラワーのドライハーブを少し丁寧に煮出して、
温かいお茶を淹れてみました。
弱火でそっと煮て、蓋をして蒸らすあいだに、
ほのかに甘い香りがふわりと立ちのぼります。
カップに注いで、はちみつをほんの少し。
乾きがちな喉にやわらかく広がっていく感じがして、
今日の私にはこのやさしさがちょうどよく思えました。
季節が変わるたびに、体は毎回ちがう声で教えてくれる。
その声に気づけると、暮らしが少しやさしくなる気がしますね。
今週で秋もおしまい。
来月からは、本格的に冬が始まります。
この境目の一日を、あたたかく過ごせますように。
🌿 今日の小さな養生|エルダーフラワーをやさしく煮出す

● 材料
エルダーフラワー(ドライ) 大さじ1
水 200ml
はちみつ 少量(お好みで)
● 作り方
小鍋に水とエルダーフラワーを入れ、火にかける。
沸騰したら弱火で2分ほど煮る。
火を止めて蓋をし、5分蒸らす。
茶こしで濾してカップに注ぎ、はちみつをほんの少しだけ加える。
● 小さなポイント
・はちみつは “ほんのり甘い” 程度にすると、香りの良さが引き立ちます。
・煮出すことで、喉にやさしい粘り気のある成分(粘液質)がふんわり抽出されます。
