春を待つ庭に火をともす|ローズマリーのキャンドル時間
我が家の庭のローズマリー。
冬ですが、今、小さな紫の花をたくさん咲かせています。
寒い季節の庭の中で、
その色だけが、少しやわらかく見えて、いつも癒してくれます。
実はローズマリーは、
品種にもよりますが、冬でも花を楽しめる植物です。
それを知ってから、
この時期に咲く姿が、前より少し愛おしくなりました。
そんなローズマリーの、お気に入りの使い方。
きっかけは、
いつも癒しをくれる、ペンキねこさんの動画でした。
古い家を、少しずつ手で整えながら、
猫と暮らす日々。
その静かな映像の中に、
庭のハーブに灯りをともす場面があって。
すごく、素敵だなと思いました。
ペンキねこさんのように、
あんなに美しくはできないけれど、
庭のローズマリーを、少し長めに切って、
くるっと丸めて、耐熱のガラスの器の周りにそっと添えてみました。
真ん中に、小さなキャンドルをひとつ。
火を灯すと、
それだけで、部屋の空気がゆっくり変わっていくのが分かります。
なんとも言えない、静かな時間。
炎に照らされて、
ローズマリーの紫が、ほんの少し濃く見える。
火の熱で温められた、清々しい香りが、
ゆっくりと部屋に広がっていく。
それだけで、
夕方と夜の境目が、ゆっくりほどけていくようです。
冬は、知らないうちに、体も心も縮こまりやすくて。
温かいものを食べて、
厚着をして、
それでも、どこか内側だけが冷えたままの日もあります。
そんなとき、何か特別なことをするよりも、
ただ、小さな火を見る時間のほうが、
静かに効くこともあるのだな、と。
ローズマリーの香りは、
気持ちをすっとさせると言われていますが、
今日の私には、
整えるというより、
「戻る」
という感じでした。
そういえば今日、2月2日は、
キリスト教の暦では「聖燭祭(キャンドルマス)」と呼ばれる日。
春の訪れを祝う光の祭り
灯りを整える日、と言われています。
この日にキャンドルの記事を書こうと思ったわけではないけれど、
思い出したら、少しだけ背筋が伸びました。
外に向いていた感覚が、
少しずつ、自分の輪郭に戻ってくるような時間。
素敵なきっかけをくれた、
ペンキねこさん、ありがとうございます。
🔳 今日の小さな養生
冬の夕方、
ローズマリーに、小さな火をともす。
火が消えたあとも、
しばらく、ほんのり香りだけが残ります。
庭に、というより、
胸の奥に、うっすらと残る感じです。
誰かの暮らしを眺めて、
そこから受け取ったものを、
自分の暮らしの中で、そっと試してみる。
それだけのことなのに、
日々は、ほんの少しだけ、やわらかくなります。
また、静かな誰かの暮らしに影響を受けながら、
自分の手で、小さな灯りをともしていけたらいいな、と思いました。
【ちいさな豆知識:火とローズマリー】
ヒルデガルトの教えでは、ローズマリーは「温」と「乾」の性質を持ち、滞ったものを動かす力があると言われています。
寒さで「冷」と「湿」に傾き、体が重たくなりやすい冬の夕暮れ。
キャンドルの「火」の熱でローズマリーを温めるこの習慣は、まさに心身のバランスを「戻す」ための、理にかなった養生法なのかもしれません。
🔳 大好きなペンキねこさんの記事はこちら:
本文でご紹介したペンキねこさんの動画はこちらです。
静かな時間や、暮らしの中の灯りが好きな方には、
きっと心に残ると思います。
YouTubeチャンネル:
私が「ハーブに灯りをともす」きっかけをくださった、
大好きなチャンネルです。
古い家を慈しみ、
猫と暮らす静かな日々の映像は、見るだけで心が整います。
