素朴な甘さがほしくなる日もある。冬の最強おやつ、さつまいもを蒸す
午後の台所に立つと、
午前中とは少し違う冷えを感じることがあります。
体は動いているのに、
どこか内側が乾いて、落ち着かないような感じ。
甘いものがほしい気もするけれど、
重たいお菓子ではない。
もっと、素朴で、やさしい甘み。
そんなときに手が伸びるのが、
さつまいもと蒸籠です。
さつまいもは、秋に掘られて、
冬になってから甘さを深める野菜。
12月の今は、甘さもあり最高の食材です。
蒸している時間も、もう養生
さつまいもを洗い、
半分に切って、蒸籠に並べる。
火にかけると、ほどなく湯気が立ちのぼり、
キッチンにじんわりとした湿り気が満ちてきます。
甘い香りはまだしないけれど、
この静かな蒸し時間が、
冬の午後にはちょうどいい。
蒸籠の中で、
さつまいもは何も足されず、何も削られず、
ただ甘みを深めていきます。
今日の養生レシピ|さつまいもの“ほくほく蜜蒸し”

材料
さつまいも(中) … 1本
塩 … ひとつまみ
黒ごま/バター/はちみつ … お好みで
作り方
さつまいもは半分または、輪切りにして、水にさっとさらす
蒸籠に並べ、強火で15分ほど蒸す
竹串がすっと通ればできあがり
仕上げに、
・バターをほんの少し
・はちみつをたらり
・黒ごまをぱらり
お好みでどうぞ
小さなポイント
塩をひとつまみふると、甘みが輪郭を持つ
蒸しすぎず、ほくっと感が残るところで止めるのがおすすめ
冷めても甘みが続くので、作り置きにも向きます
冬に、さつまいもがちょうどいい理由
さつまいもは、
冬に出やすい 「冷×乾」 の状態を
やさしく整えてくれる食材。
・冷えてこわばったお腹
・乾いて落ち着かない呼吸
・甘いものが欲しいけれど、疲れたくない夕方
そんなときに、
ゆっくり蒸したさつまいもは、
体に負担をかけず、きちんと満たしてくれます。
今日の台所メモ
はちみつやバターをのせても、
つけなくても。
湯気の上がる蒸籠を前にしているだけで、
「もう整いはじめているな」と思うことがあります。
さつまいもの“ほくほく蜜蒸し”は、
特別なことをしないからこそ、
冬の定番になるおやつ。
甘みを足す前の、
そのままの一切れも、
ぜひ味わってみてください。
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