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オムツ替え技術の先に見えたものとは(6/7)

(第5話のあらすじ:1,300gの細い体を恐る恐る持ち上げ、心臓をバクバクさせながら挑んだ初めてのおむつ交換。最初は誰だって未経験で怖くて当たり前ですが、その挑戦の積み重ねが、パパの確かな自信へと変わっていきました。)

💡 技術の先にある、本当に大切な気づき
最初はあれほど怖くて仕方がなく、一枚替えるのにもものすごく時間がかかっていたおむつ交換ですが、やはり人間、数をこなすことで少しずつ、しかし確実に指先が慣れていったのを覚えています。

そうして何度も打席に立ち、おむつ替えが日常の作業になってきた頃、私はある重要なことに気づき始めました。

今になって当時を振り返ってみて、強く思うことがあります。

それは、おむつの「替え方(技術)」に慣れることももちろん大切ですが、それ以上に一番大事なのは、**「おむつを替える時間配分(タイミング)の感覚」**が身につくことだ、ということです。

最初のうちは、目の前の我が子をお漏らしさせないよう、おむつを正しく当てるだけで頭が精一杯でした。しかし、作業に少しずつ余裕が生まれてくると、NICUの看護師さんに「前回は、何時間くらい前におむつを替えましたか?」と自然に質問できるようになっていったのです。

「前回の交換からこれくらい時間が経っているから、そろそろかな」

看護師さんのアドバイスを聞きながら過ごすうちに、私の中に少しずつ、おむつ交換の間隔や時間配分のデータが蓄積されていきました。

💡 試行錯誤のなかで、予測の「優先順位」を立てる
この、NICUの現場で学んだ「時間配分の感覚」こそが、その後の私たちの本格的な育児サバイバルにおいて、とても心強い味方となりました。

病院を退院して、いざ自宅での生活が始まると、赤ちゃんは昼夜を問わず激しく泣き叫びます。

もちろん、言葉の通じない赤ちゃんがギャン泣きすれば、最初から誰もが冷静に対処できるわけではありません。私だって、最初は頭が真っ白になり、焦りながら、あれこれと試行錯誤する毎日でした。

ただ、そんなドタバタの中でも、「前回おむつを替えた時間」が頭の片隅にあると、泣き止まない原因を予測するときの「優先順位」がつけやすくなるのです。

「最後に替えてからまだ30分しか経っていないな。ということは、おむつより先に、まずはお腹が空いた(ミルクの)線を疑ってみようか」といったように、闇雲に慌てるのではなく、「まずはこれ、次はこれ」と一歩を踏み出す目安になります。

もちろん、赤ちゃんの体は育児書の通りにはいきません。ロジカルに予測を立てて「よし、ミルクだな!」と準備しても、結局おむつを開けてみたら小さなうんちをしていて、「あ、結局おむつだったか(笑)」なんて裏切られることも日常茶飯事です。

必ずしも予測が100%当たるわけではありませんが、手探りの中で「優先順位」を持てるだけで、パニックを少しだけ和らげ、一歩ずつ対処していくことができます。

ですから、面会でおむつ替えに挑戦するパパたちには、ぜひ「替え方」を覚えるだけでなく、「いま、前回の交換から何時間経っている状態なのか」という時間配分についても、看護師さんによく確認しておくことを強くおすすめします。

それが、退院後の我が子の面倒を見る際、焦るあなたの背中をきっと支えてくれるはずです。

ただ、そんな風に退院後の家庭での生活に少しずつ目を向け、父親としてのステップを上り始めたこの頃。
私たち夫婦の心の中は、決して前向きな希望だけで満たされていたわけではありませんでした。むしろ、一歩前に進むたびに、言葉にできないほどの大きな不安とプレッシャーが、静かに、だけど確実に足元から這い上がってきていたのです。

(第7話へ続く)

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