妻との育児格差に焦るパパの挑戦(4/7)
(第3話のあらすじ:細い管を通るミルクを祈るように見守り、看護師さんに声をかけられながら、パパはおむつ交換に挑戦します。毎日NICUに通いつめる妻を少しでも休ませたい、そんな思いからの行動でした。)
💡 父親を待ち受ける「育児スキルの格差」
我が家の双子がNICU(新生児集中治療室)に入院していた当時を振り返り、世のお父さんたちにどうしてもお伝えしたい「心の持ち方」があります。
子どもがNICUに入院すると、母親は毎日のように何度も足を運び、おむつ替えや母乳をあげる練習を重ねていきます。そのため、退院する頃には、ママの育児スキルは1歩も2歩も、あるいは3歩も先に進んでいるのが現実です。
一方で、父親の方は仕事の合間を縫って週に1〜2回ほどしか面会に行けないことが多く、どうしても育児の実践を積む機会が少なくなってしまいます。
この時点で、夫婦の間に圧倒的な「育児スキルの格差」が生まれてしまうのです。
💡 慣れていないからこそ、新入社員のつもりで
ここで多くのパパが陥りがちなのが、「自分は慣れていないから」「妻の方が上手だから」と、気後れして一歩引いてしまうことです。しかし、それではいつまで経ってもスキルは上がらず、格差は広がる一方です。
だからこそ私は、おむつ替えや沐浴など、自分が経験できるチャンスが巡ってきた時には、絶対に遠慮してほしくないと思っています。
「やったことがないからこそ、今やる」
「できるようになるために、打席に立つ」
そんな、会社に新しく入ってきた「新入社員」のような謙虚さと貪欲な感覚で、恐れずに挑戦してほしいのです。その一歩を踏み出せるかどうかが、後々のパパとしての育児スキルを大きく左右すると、私は個人的に強く思っています。
私自身、当時その格差を肌で感じていたからこそ、面会に行けた時には「妻を休ませるため」だけでなく、「自分のスキルを上げるため」にも、双子2人分のおむつ交換は、基本的にはすべて自分が積極的にやるのだと心に決めていました。
しかし、そう意気込んで保育器の窓から手を入れた私を待っていたのは、想像を絶する緊張の瞬間でした。
(第5話へ続く)
