保育器の丸い窓から繋ぐ、小さな絆(2/7)
(第1話のあらすじ:1,300gという低体重で生まれ、NICUに入院した双子の娘たち。入念な消毒を済ませ、長男に待合室で待ってもらいながら、私たちは命の最前線とも言える広い部屋の奥へと進んでいきました。)
💡 触れられるのは、丸い窓からだけ
部屋を進んでいくと、我が家の双子のブースが見えてきました。ありがたいことに2人の保育器は隣同士に並んでおり、私と妻は2つの保育器の前に並び、交互に娘たちの様子を見ていきました。
不思議なことに、私が保育器の前に立つと、彼女たちは高確率でパチッと目を覚ましてこちらをじっと見つめてくれました。私が会いに行くと必ず起きてくれて、なんだか少し動きも活発になるような気がして、愛おしさがこみ上げたのを覚えています。
保育器には、左右に丸い窓がついています。そこからそっと両手を入れて、中のおむつを替えたり、我が子の体に触れたりすることができる仕組みです。
とはいえ、彼女たちはまだ免疫力が非常に弱い状態です。触りたい気持ちは山々でしたが、バイ菌が入ってしまっては大変なので、極力触るのは控え、おむつ交換などの必要な時だけ窓から手を入れるようにしていました。
たくさんの呼吸器や細い管に繋がれている我が子の姿は、親の目には少し可哀想で、胸が締め付けられるようでもありました。しかし、そんな状況でも彼女たちは一生懸命に生きていました。
💡 当時から発揮されていた、お姉ちゃんの「器用さ」
今、小学校に上がった双子の「お姉ちゃん」の方は、手先が非常に器用なのですが、実はその片鱗はNICUにいた当時からすでに現れていました。
なんと、体に繋がれたたくさんの管を、小さな手で一生懸命に触り、何度か自分で外してしまったことがあるのです。まだ両手にすっぽり収まるほどのサイズなのに、どうやって外したのか、見守ってくださる看護師さんたちを何度もヒヤヒヤさせていました(笑)。そんなハプニングも、彼女たちの強い生命力を感じさせてくれる、忘れられない思い出です。
しばらく様子を見た後は、夫婦で姉と妹の保育器を交代し、それぞれの様子を確認しながら「頑張れ、頑張れ」と静かに声をかけ続けました。そんな中、双子の命を繋ぐ次の時間がやってきます。
(第3話へ続く)
